パテックフィリップを極める、これは中産階級家庭の小学生に関東大震災で未発行となった記念切手4種すべてを購入させようとしていること以上に馬鹿げた話である。
パテックフィリップのカラトラバを極める、ことも遠大な出費となる。
パテックフリップを極めなくても、パテックフィリップコレクターになりたいのなら、家族を持たないことです。家族にあの一見同じように見えるカラトラバの違いを説明しても、間違いなく理解はできまい。
正直、狂人、発狂していると近所の民生委員が数人来宅される結末だから。
では、家族を抱えながら、パテックフィリップをどうやって一本ずつ購入していくか。
それは自分なりのパテックフィリップの永年の資料研究で究極の3本を決めることだ。
その二本とは、、
ノーチラスから一本。
カラトラバから一本。
そしてコンプリケーションから一本。
である。
今の私なら、
ノーチラスはブレスまでゴールドの初代ジャンボ二針3700。
そしてコンプリケーションは3940。
3940の素材はどうでもいいが、3700の色無垢はイエローゴールドしかないので、それ以外の素材の方がいい。
そしてカラトラバはこんな3923でよいのではないだろうか、と世界最大の奉仕団体の例会出席の前にぼんやりオフィスで考えている。
結論は頭3ナンバーリファレンスからのチョイスとなろう。
結論から言えば、シンプルでも複雑でもノーチラスです。
パテック社としてスポーツエレガンスの二番煎じはアクアノートですけれど、ノーチラスと比較するとこれはやはり失敗作です。
ただしミドルモデルの3800ノーチラスと比較した場合ではなく、3700や5711などのジャンボと比較した限りにおいて。
アクアノートのトラベルタイムはノーチラスバージョンモデルでリリースされると断然ノーチラスモデルの方が良い。あの5164アクアにブレスタイプがリリースされてもそうでしょう。実際最近のマーケットで新古品のそれが多いのは、ラバーに300万も出しても安っぽく感じてくるパテエンスーのトラベルアクアオーナーが多いためだと思います。
私は、この軽量なオールステンレスの5711でノーチラスは上がりです。
追伸、それにしても、オール金無垢のジャンボノーチラス3700/1A(※後継の3700/001Aではありません。パッと見は同じです)、先日大阪の友人からファーストノーチラスのステンレスとイエロー金無垢のそれぞれのコレクション個体を見ましたが、3700イエロー、凄く良いですね。
何が良いのか、といいますとファーストノーチラスにして金無垢、それも最初で最後のジャンボノーチラスのブレスも含んだオール金無垢(3700/001Aがジャンボラストモデル)。ステンレスのファーストよりも断然、イエロー無垢でしょう。
現在の220万円前後の相場は安いと思います。