時計の三大ブランドといえばPP、VC、APですが、現在同様に、当時も各社同じようなモデルには同じような金額で店頭で販売されていたにもかかわらず、アンティークに於ける現在の取引価格はPPが圧倒的に高額で、そのアンティークのみで自活するショップがあるほどですから、たとえ同じような金額をメーカーメンテナンスに支払ったとしても更に価格にオンされるのはPPの独壇場といえましょう。
私は以前、洋雑誌〝WATCHTIME〟をハンブルグで立ち見(ドイツ語は読めません)していたときいい雑誌だと思ってこの二ヶ月に一度発刊される、この時計専門誌を米国から輸入し、定期購読していました(後には渋谷のタワーレコードで買っていましたが)。
そんなわけで2005年10月号に掲載されていたこのAPの5115BA(cal.2499/1、baseはJaeger-LeCoulte)という大振りの18金無垢が無性に欲しくなり、約2年後にシンガポールのラッキープラザでギャラ付きS$4,000で購入しました。
リューズが交換されているようですが、当時から状態はとてもよく、尾錠はPPの14㎜と同じメーカーの物が付いていましたね(今晩はロレの金メッキ尾錠です)。
先月、社外メンテから帰ってきて、久々に時計仲間との楽しい銀座での呑み会に参戦させましたが、私にはこの1957年製の5115BAがオールドパテックに引けをとらないほどに輝いて見えましたね。