昨年一月末に『日本の正規品ロレックス価格変更〝28日〟値上説を検証する。』記事で2月28日価格改定説を唱えましたが、それからちょうど一年後の明日、ロレックスの日本国内価格は大幅に改定されます。
モデルや素材によって区々ですが、平均して10パーセント程度です。コスモグラフ・デイトナはそのロレゾールよりもステンレスモデルの方が値上げ率が激しく、エクスプローラー、シードゥエラーなども高騰しています。ただ金無垢好きの私としては安心していますが、プロフェッショナル系の金無垢は値上げせず、デイデイトの二十万円以上の値上げを考慮すると、返って割安感があると言えます。
フランクミュラーも来月、国内定価値上げの余波で、〝駆け込み需要〟が先月から波及しています。フランクの場合、昨年の値上撤回をしていただけに、予想はしていました。
ロレックスは単純に金無垢全般がその対象と予測していただけに、いわゆるスポロレ除外は以外でしたが、なるほどリファレンス6ケタの新型は世界標準で内外価格差は始めからさほど無いため海外レベルに合わせるため値上げし、リファレンス5ケタの旧型は元々内外価格差が激しいため、価格据え置いて海外価格とほぼ同じにさせておいて、今後は海外価格に合わせて値上げする、という選択をしたとも考えられます。
ところで、ロレックスの値上リストを一覧して、金無垢しか眼中にない私が驚いたのは、その新型が出ていると言うのに、リスト中に未だにGMT16718やデイトジャスト16238があることです。ちょっと発注したい衝動にかられた私がそこにいました。
明日からのロレックスの値上げは、去年、スイスの田舎町に素晴らしく巨大な新工場を建設したロレックス社がその巨額の建設費のために値上げしたと言う安直なものではなく、今回は一つに為替ベースで異常に進んだ円安に対応するために値上げしたのでありましょう。なぜなら時計メーカーばかりでなく異業種ブランドも値上げに踏み切っているからです。またもう一つは、全モデルの値が上がらなかったことからも、モデル別に内外価格差の価格調整をするために値上げを実行したものとも考えられます。