PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

懐かしき10年前の古時計雑誌を読み返す発見

2005-09-22 | 日記・エッセイ・コラム
 …何気に部屋の壁際に山積みされた90年代初期の時計雑誌をパラパラと捲ってはため息をついてしまう回数が、毎年減り続け、それに比例してパテックとロレックス以外の時計への興味が消滅していくことを自分でもはっきりと認識し、金無垢ロレックスこそが唯一、価格と価値が不変で合致するという、かなり確かな確信が強まることを自覚する今日この頃です。

 『ビギン』がまだ臨時増刊号で時計特集(『時計ビギン』創刊以前の時代)を出版し、『世界の腕時計』や『インターナショナルリストウォッチ』の3誌でしか、私たち一般人には時計情報、特にロレックスの話題は入手できなかった頃を、この赤線でマークしたボロボロの古雑誌を、受験参考書以上に繰り返し読み、並行輸入品とは一体何か、外観では一見判別困難であった、サブマリーナとGMTの違いとは何か、といった無知の、ロレマニアの走り(ロレックスビギナー)…であった友人との真摯なロレックス討論をした若かりし頃を〝エンスー〟という誌面の文字に、再読していて懐かしささえ感じてしまいます。
 
 もう消滅したショップ、ショップから他のショップへと移転した店員、ショップから独立した元店員、鬘を放棄した経営者、その後ロンゲにした店長、力士化した経営者、まったく変らない店員…などなど。。
 若々しい彼らの写真でなつかしさがいっぱいです。。

 彼らは現在生き残っているショップの実力者で90年代初期から、インパクトのある、ある種、当時から強烈な男たちでしたね。
 私は彼らからロレックス事情や、他店の批判も聞きましたし、週末、今でも楽しくお話しています。私の友人も強烈にロレックスを回収し続け、莫大な金銭を掛けている男や、ショップで数百万円もするパテックやフランキーを買う男もいますが、全ての出発点は、私も含めて、上記のこれら古雑誌です。
 無知な時代であったことも手伝って、内容が今よりも〝偉大〟に思えたかもしれませんが、実際、勉強するに値する楽しい内容でした。
 
 内容も、ロレックスの技術者へのインタビューや、バイヤー、マニアの座談会的な特集もしていました。今は色々な時計雑誌が出版されていますが、新知識を得る期待が湧かないということもありますが、ちょっと危ない裏話がなく、無難で商業主義に走りすぎて面白くもなんともないので、渋谷のタワーレコードや洋書取扱い店の洋書コーナーにある時計雑誌を講読して暇つぶしをしていますが、それでも大好きなロレックスの特集は積極的には掲載しておりません。 …このように感じているロレックスエンスーは私だけではないはずです。 
    
 なぜか、ロレックスマニア(ロレックスマニアの天上人)や、ロレックスバイヤーなど、彼ら〝ロレックスエンスー〟のかなりの多くはGMT・REF.1675/SSツートンベゼル(当ブログ写真参照)、のオーナーでもあることもまた真理ではあります。



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身近で危険なロレックス、REF.1016エクスプローラーⅠのシリアル〝5ナンバー〟の真贋を検証する。

2005-09-19 | 通販・買い物
 未だに実体が現実乖離しているため、私自身、全く何も興味のないロレックスの代表はREF.1016です。
今回はこの、エクスプローラーに纏わるクレームを検証してみましょう。ご購入の際の一つのご参考としていただければ幸いです。

【REF.1016エクスプローラーⅠの検証】

①以前から言われているシリアル12*****からのスタートではなく、シリアル11*****物も存在している。
②ミラーダイアル(cal.1560と1570最初期ムーヴメント搭載モデルのレギュラー文字盤)と3種類以上の艶消黒ダイアル(cal.1570のハックなし以降生産終了のLシリアルまでのレギュラーダイアル)と後年のオリジナルダイアルのパターンがあり、コンディションの良いミラーダイアルだけに文字盤としての価値がありますが、ハック機能のない前期モデルのため、マーケットではミラーダイアルREF.1016の評価は低く、エクスプローラーREF.1016の高騰の中で、価格の上昇角度が緩い。
③ムーブメントのシリアルナンバーとケースのシリアルナンバーが年式的に合致しないため、メーカーからメンテナンスを拒否されるものが続出している。
④ミドルケースにはREF.1016のハックの有る無で、前期と後期に区別、またはキャリバーと機能の違いで3つに区別できるが、そのケースの厚さには2種類(薄型は全年代オリジナルであり、厚型は80年代以降か交換物)ある。
⑤なぜか、上記③のメーカー拒否REF.1016に多いのが、ミドルケースの打刻の〝シリアル5ナンバー〟物が多く、年式で言うと、70年代後半物ということになるが、ミドルケースを近年、メーカーで新品交換している可能性が非常に高い。
⑥ミドルケースに見られるシリアル年式は明らかにハック機能搭載のcal.1570の時期なのにもかかわらず、実際にはcal.1560やハック機能のないcal.1570が搭載されているが、このクレームに打刻されているミドルケースシリアルは〝シリアル5ナンバー〟が多発している。
⑦特に都内で販売されている〝オールニュー(外装パーツの全てを交換)〟のシリアルナンバーの多くが、〝シリアル5ナンバー〟である。
⑧外装パーツ交換をしていてもロレックス社発行の修理明細の添付、または記載がない。
⑨ロレックス社外正規公認店からの流出パーツによるため、改造品、ガッチャマンが頻発している。
 …などが現状です。

【REF.1016エクスプローラーⅠご購入前のリスク軽減アドバイス】

 したがって、REF.1016エクスプローラーⅠ購入に際して以下のことを〝心がける〟とよいと思います。

①お客様はロレックス社の技術者でもなんでもないので、メーカーに修理拒否されたら返品・返金ができるショップであること。
②オールニュー、外装パーツ交換済みのロレックスならば、日本、海外を問わず、ロレックス社修理明細書があるので、添付なきものは、正規外改造品の可能性が高いので購入時には充分考慮すること。
③裏蓋の内側に〝1016〟が打刻されていること。
④夜光に手を加えたり、リダンしているものは元々価値評価が低いので、購入時に考慮すること。
⑤ロレックスのミドルケースは5回ほど研磨可能なように設計されているようですが、研磨しすぎると、ケースのブレスバネ棒穴がラグの先端に極端に来ている様みえるため、コンディションと修理の程度の参考となる。
⑥基本的に、メーカーには外装パーツがあるので、本物のREF.1016ならば、キズだらけ、凹みだらけでも激安なら、購入してもよい。気持ちのいいオールニューならオーバーホール込みで20万円程度である。
⑦コンディションの良いミラーダイアル付きドーム風防のREF.1016はコレクターアイテムであるので、アンティークとしての価値があり、加えて言うなら、厚さの薄いミドルケース(主に1970年代までのもの)のストックがメーカーにはないので、ミドルケース交換の際には考慮が必要です。
⑧どんなに詳しくても、根本的には、ロレックス社の技術者でもなんでもない私たちには贋作の真贋はできないので、添付していて本来当然の、数万円プレミアムが付く異常な30年前のオリジナルのギャランティーが添付されていなくても、ロレックス社の修理明細や、国際サービス保証書が付属しているREF.1016または、クレーム対応ができる、しっかりと信用のある個人オーナーのロレックス専門店で購入した方が良い。
⑨当時の王冠凸型プライスタグがあるのなら、箱、ギャラ、取説まで揃った完品である可能性が高いのですが、単に〝箱付〟のものは、ほぼ100%、バイヤーからショップ側が大量に購入したものである(その証拠に外箱の紙箱側面に1016や1016/0のシールがない)ので、ここに価値観を見出してはいけません。
⑩海外では年式よりもむしろコンディション重視であるため、ハックがあろうとなかろうと、RやLのシリアルであろうとそれ以前でも、日本ほどの価格の開きが少ない。
→2005年前期の某時計オークションでは、60年代 cal.1560物と70年代ハック無cal.1570物は落札価格が3,000米ドル、70年代ハックありcal.1570物が3,600米ドルでした。


 …今回は最も身近で危険なロレックス、REF.1016エクスプローラーⅠを検証してみました。

 既にお持ちで、特に、70年代後半の〝シリアル5ナンバー〟打刻の綺麗なミドルケースのものをお持ちで、不安な方は、連休明けの明日にでもメーカーにオーバーホールを依頼された方がよいですし、REF.1016を今後ご購入の方は、上記の数項のことを肝に銘じたほうが、リスク軽減に大きく役立つと思います。





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ロレックスの修理の限界を検証する。

2005-09-17 | 悩み
 前回は、〝ロレックスの時計は正規メーカーにオーナー自身が直接持込む(または送付する)こと。〟と言いました。

 しかし、どこまで壊れたロレックスを修理していただけるのでしょうか【下記写真のようになれば、修理というより再購入となります】。
ROLEX0340ROLEX

 全ての外装パーツの交換を要請しても、非常に付加価値の付いた、手巻デイトナ(所ジョージ氏ほか多くの芸能人所有)やRef.1016エクスプローラー(高倉健氏や松任谷正隆氏などが所有)、ミルガウス(Ref.1019は小室哲也氏所有)などの希少品は、メーカーの判断によるので、ストレートに希望に叶うことはなく、なかなかハードルは高いです。

 基本的にロレックスムーブにおいて、社外品が3割以上なら改造品として拒否されるというお話もありますが、どうもこれも、技術者の判断次第、営業所毎の現場判断に任されているのが、実体のようです。

 文字盤のストックもスイス任せですから、ロレックスオーナーも日本の正規総代理店も既に生産終了だと思い込んでいた、レアダイアルでも突然、ストックとしてメーカーのコンピューター在庫に出現することも稀にあります。ですから、ダイアルはマメに正規総代理店にお聞きになられた方がよいでしょう。

 また、常にロレックス社の修理状況は時期によって色々です。

 ですから先日の朝日新聞の大森貝塚の記事(2005.09.15)ではありませんが、「経験から来る思い込み…」が一番危険ですので、ロレックスに関する心配事はロレックスに聞いた方がスッキリします。ロレックス社の回答ですから正解です。

 しかし、認識不足の担当者に当たれば、一層不快な思いになりかねませんが、それはロレックス以外の市井の会社でも同じ対応はあり得ますので、殊更、神経質になることはありません。

 極端な話、完璧な状態をアンティークモデルに求めるのなら、何年もの時間と通常の数倍の費用を費やすか、タイムスリップでもしなければ、ロレックスマニアを充分満足させるだけのコンディションのものは困難なのではないでしょうか。。

…次回は身近で危険なロレックス、の最前線を〝シリアル5ナンバー〟エクスプローラーⅠref.1016を中心にして、以前お話した改造品、ガッチャマンと絡めて、考察してみます。

 

 



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ロレックスのオーバーホール修理依頼先について検証する。

2005-09-12 | 悩み
 ロレックスの修理は現在、メーカーである国内総代理店(ロレックスセンター)で修理する場合と、ロレックス専門店の修理部門、またはロレックス専門修理会社で行う場合、またはいわゆる百貨店や街の時計屋さんに出す場合などが考えられます。

 これら修理委託先を場合分けすると…

 パターン1:一般人→直接、丸の内、東陽町(送付のみ受付)または地方営業所のロレックス国内総代理店(ロレックスセンター)へ
 パターン2:一般人→百貨店や街のロレックス正規店→ロレックス国内総代理店(ロレックスセンター)へ
 パターン3:一般人→ロレックス社認証技術者雇用の百貨店や街のロレックス正規店へ
 パターン4:一般人→ロレックス取扱なしの街の時計店へ
 パターン5:一般人→ロレックス専門修理会社へ
 パターン6:一般人→ロレックス専門の並行輸入店、中古店→ロレックス国内総代理店(ロレックスセンター)へ
 パターン7:一般人→ロレックス専門の並行輸入店、中古店→ロレックス専門修理会社へ
 パターン8:一般人→アンティーク・中古時計修理専門および販売会社へ

 …以上のような形態で現在、ロレックスの時計は修理されています。

 私はパターン1しかお薦めできません。すなわち、〝国内正規総代理店のロレックスセンター〟の各窓口へ〝直接〟修理を依頼しに行く、です。

 理由は簡単です。ロレックス国内正規総代理店がロレックスそのものに他ならないからであり、一番安心だからです。

 それでは、それ以下のパターンを検証してみます。

 パターン2は修理自体は国内正規で行い、修理期間も直接持込のパターン1とおなじですが、修理費用が正規時計店を通した流通コスト分、割高です。

 パターン3はロレックス社の定期的な技術訓練を受けていますが、国内本社で修理してもらった方が心理的によく、修理料金もパターン2と同じです。

 パターン4は改造される危険性や壊される可能性があり、修理価格の割りに不安で、悪いことだらけですが、パターン1、5~8で断られた場合の最終駆け込み寺的な場所と考えても良いかもしれません。

 パターン5はパターン1~3に断られたら行くところです。その時計パーツは海外のロレックス正規の修理可能な時計店からの流出ものが大半ですが、すべて揃っているとは限りませんし、100%純正品のロレックスパーツはやはりその国の正規総代理店にしかないので、たとえ正規修理代金の半分の修理料金だとしても、もともとオーバーホールしようと思って持ち込むロレックスは数十万円もするものであり、毎年修理に持ち込むわけではありませんので、最終的に国内総代理店に修理を依頼した方が心理的にすっきりしますし、裏蓋の中に無用な不安も必要ありません。

 パターン6は基本的にはパターン2と同じで、恐らく修理請求額に差があると思いますが、パターン2よりも高額かもしれません。

 パターン7はパターン5と同じで修理料金の差だけが問題です。

 パターン8はパターン4とおなじです。

ROLEX0296ROLEX

 …したがって、以上のように結論を言いますと、修理に出したロレックスの喪失したロレックス社発行の正規公認保証書(ワールド・ワイドなギャランティー)が復活(これが正規総代理店に出す〝決定的〟な理由です)し、そのロレックスのオーナーとしてロレックス社に公的に認証、管理され、修理明細書が発行されるのですから、たとえ修理期間が短く、2、3万円安い正規外に依頼するよりも、正規メーカーに出すメリットは充分すぎるほどあります。

 パターン1の、ロレックスセンターへ、で正解といえましょう。



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わが国の正規品の〝日本的〟流通ルートを検証する。

2005-09-09 | 悩み
 前回は並行品の流通ルートを検証しましたが、今回は日本の正規品の流通と、その〝日本的〟問題点を多くのロレックス正規店の声も交えて検証してみます。

 日本のロレックスは80年代に100%スイスロレックス社の子会社による直接経営に転換され、それ以前の流通ルートを踏襲し、
 ※スイス直輸入→日本の正規総代理店→仲卸会社(10社程度)→正規時計店→購入消費者。
 …という現況です。

 一方、シンガポールを始めとする諸外国の正規流通ルートは…
 ※スイス直輸入→各国の正規総代理店(ロレックスセンター)→正規時計店→購入消費者。
 または、その国の正規総代理店のない国または地域・地区は…
 ※スイス直輸入→正規時計店→購入消費者。
 …です。

 ここで〝日本的〟…というのは、わが国の商品流通において、江戸時代以前から、〝信用取引〟による、〝新規顧客開拓と商品流通の円滑化〟のために、この〝仲卸〟会社の制度が、このロレックスの流通にも存在しているということです。
 これは日本国内の多くの産業の商取引形態として珍しいことではありません。

 たしかに、流通ルートに一段階販売会社が介入すると、その商品はその分、プレミアムが添加されてしまうのは明白です。
 この仲卸プレミアムと人件費と地価が主要原因となり、他国よりも日本のロレックス価格が高額になってしまう理由なのですが、
 しかしながら、海外では考えられないほどの〝小さな田舎の時計屋さん〟でもロレックスがディスプレイされているのは、間違いなく、この国内の仲卸会社のおかげなのです。

 ちなみに日本のパテックフィリップ販売は、総代理店の権利がなかった仲卸会社(実際の日本のパテックの販路拡大させたのはこの会社です。私はロレックスの仲卸も兼業するこの某会社が大好きでした…)がパテックの国内仲卸は消滅したため、日本国内のパテック正規販売時計店の総数は激減し、直接パテックの総代理店→正規パテック取扱時計店へと構造改革されました。かなりのパテック正規時計店の抵抗などもありましたが、このスマートな流通が世界標準なことは確かですし、日本に定着した有名時計メーカーはこの流通体系を採用しています。
 
 しかしながら、日本の正規時計店がよく言う、〝ロレックスは我々が、宣伝や営業をしなくても、放って置いても良く売れる…〟というのは過去の話ですが、今でも他のブランドの中では圧倒的に良く売れています。
 ここで日本のロレックス正規時計店泣かせの大問題がエゲツナク発生しているのは次の通りで、これはロレックスの仲卸会社という、日本のロレックス総代理店から与えられた〝特権〟の乱用といえ、極めてある意味、嫌な言い方をしますと、官僚的なイヤラシサがあります。この一部の仲卸の一部の店長級社員によってロレックスの正規としての品位低下をもたらしていることは日本の官僚的特質が民間にも波及していることへの悲劇というよりも喜劇にほかなりません。

 …すべてのロレックス仲卸会社がしているわけではありませんが、

 ※ステンレススティールのデイトナやエクスプローラーⅠを不公平に自己管轄の正規時計店を自由に選り好みし、見返りに、他の売れ行きの悪いモデルを抱き合わせさせる傾向がある。
 ※特に老舗百貨店や高級ホテル内または路面で自ら店舗を構え、〝仲卸という優遇された立場〟による商品ストックを利用して売れるモデルは自己で販売し、大幅に利益を獲得し、売れないモデルは正規時計店に卸す傾向がある。
 ※レアなモデルは自己でしかも現金で直接、一般消費者またはロレックス専門の並行輸入ショップと取引し、直接売却した分の莫大な付加価値を獲得する可能性が大である。
 ※レアモデルをちらつかせ、正規時計店に高圧的態度に出やすい。

 …といったところが私が見聞したことです。日本は不況なのでいっそうこれが増長している感があります。

 ロレックス社でもロレックスという時計が、純粋に時計というよりも、モデルによっては投機的に利用される懸念があるため、日本的なこのような弊害除去を理由として、〝仲卸制度を廃止〟して、直接、市井のロレックス正規時計店に流通させる計画があるようで、それを知った時計店側は歓迎していましたが、なかなかこの構造改革は困難なようです。
 現状の正規店数を維持するためへの経験と経費が大きな負担と成り、日本のパテック総代理店のように、必然的に市井の正規店を減少させざるをえなくなるからです(国内のパテック正規店の整理と選別は、スイスパテック社の意向と言われています。)。

 でもロレックスは上述したようなモデルによっては大いに儲かるモデルもありますので、三年ほど前から言われている直接の流通を現実化して、流通コストを軽微にし、少なくとも、米国並みの正規価格まで下げて欲しいというところが、私個人の意見です。

ROLEX0320ROLEX

 皆様方はこのような状況が程度の差こそあれ、日本の正規時計店が流通と販売に抱えている問題であるとすれば、どのようにお考えになりますか。

…私は、新品のロレックスは、各国の正規店で直接購入をしていますが、日本のこのような側面を見聞すると、ロレックスを国内正規で購入するときに、特定の好きな仲卸会社まで指定しかねません。…嫌ですねそういう不正な方々は。。
      
 「人生は自分の弱さを許しはしない。」 (A. ヒトラー) 









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