〝DAY-DATER〟である私が,なにゆえ,ロレックス社のDAY-DATEでなければ,いけないのか。答えは一言明白です。「カッコイイからです」と。
気難しいキャリバー比較についての問答は私は好きではありませんし,機能がどうの,という説法も好きではありません。アメリカ合衆国大統領が複数人愛用していたからとか,スクリーンでハリウッド俳優が着けていたからとか,有名人の誰がしていたとか,そんなことも要因ではありません。
左腕に着けて,体から20cm離して,腕を10度上げて,5時方向から斜めに見たDAY-DATEが単純にとってもカッコイイのです(下写真参照。写真は18kYG Ref.1803 circa1970, HONG KONG)。
買い物は一般に個人の〝直感〟が最優先されますが,ことDAY-DATEはロレックス社最高級モデルにして,カラトラバと同様,そのデザインは〝時計の完成型〟で,「機能がデザインを生む」好例です。
DAY-DATEの〝DAY〟表記は世界26ヶ国語に対応しています。フランスは仏語表記,ドイツは独語表記,英語が公用語の新嘉坡は英語表記です。もちろん〝日曜日,月曜日,火曜日…〟と日本語もあります。すでに米国占領下の日本ではないのですが,国内正規市場には英語表記のDAY-DATEしか見受けられません。
ロレオタの〝直感〟というものは,恐ろしいもので,金無垢何本か購入を控えれば,ホワイト・ベンツが購入できることは充分判っているのですが,やはり日々面倒な維持費の掛からないロレックスを買ってしまいます。
逆にベンツやマンションを我慢すれば,どんな良いロレックス(輝石などの宝飾宝石モノは除く。ただしシェル・メテオ・ラピスなどの文字盤素材は可)が購入できるだろうか,という,いわゆる「ロレックス換算」が頭に働き(このことの好例として私の頭の中には,下記の〝プラチナDAY-DATE×ポルシェ〟のロレ広告〔1971年〕が浮かびます。ご参照ください),
中々ロレックス以外の100万円以上の商品を購入できないという,このようスパイラルに陥ったデイデイターの私は,着用DAY-DATEも毎日ローテーションで腕に付替えて,今夜も渋谷方面の街に浮き上がった多彩な原色のネオン街を見下しながら。。