PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

〝THE DAY-DATER〟,ということ。【前編】

2007-09-17 | 時計

 〝DAY-DATER〟 (デイデイター)とは,〝ROLEX OYSTER PERPETUAL DAY-DATE(ロレックス・オイスターパーペチュアル・デイデイト)日々常用する者,をいう。

Rolex1770rolex  パテックフィリップス社のカラトラバと双璧を成す,ロレックス社最高級モデルである,DAY-DATE1950年代初頭,数本のステンレススティールのプロトタイプ(プレジデントブレスの付いたRef.6611タイプ)を経て1956年からリリースされました。

 以来,YG,WG,プラチナの各無垢素材の時計ですが,Ref.180X期にPG,Ref.180XXとRef.182XX期にトリドール(bic,バイカラーの意。トリドールはYG,PG,WGの合金ブレスレットが特徴ですが,製造コストが掛かる様で,現在はそれぞれの素材をブレスパーツで組み合わせた宝飾系のRef.18948がニュートリドールとしてラインナップされています。)が特例素材として製造されました。

 また,「モデルType」でいいますと,現行品は第五世代,「キャリバーMov.」ですと,第六世代です。

 

 オイスターケースの厚さは1970年代末~1980年代まで製造された,Ref.180XXタイプが一番厚さがあり,スマートではなく,横から見た見た目にも不細工です。したがって,中古DAY-DATEの中では不人気です。このモデルは,前後Ref.180X Ref.182XXの過渡期に登場した製造期間10年程度の短命なDAY-DATEでした。

 ところで,付属のブレスレットタイプですが,一般的には,リリース以来,プレジデントブレスです。現行品はコンシールドクラスプのみですが,Ref.182XX時代(bicは除く)までは,それ以前の名残か,パーツ在庫整理の為かわかりませんが,廉価なクラスプとの選択も可能でした。またブレスレットを除いた革ベルト仕様や,日本製のプレジデントブレス(クラスプ部内側に〝JAPAN MADE〟と打刻されていますが,パッと見の外見の見分け方は,王冠側の留め金のクラスプが角ばっている点です。下写真左側参照)もありました。これは当時の為替レートや関税によって,日本国内でブレスを製造した方が安価だったためで,スイスから輸入されたオイスターケースと組み合わせて日本国内で販売されていました。

Rolex1696rolex

ジュビリーブレスRef.180XXRef.18028)までありました。またカジュアルにも使えるDAY-DATEのブレス仕様としてはオイスターブレスですが,私が正規業務用カタログで見る限り,現行のRef.1182XXタイプから正規正式採用と思われます。

ここで注意したいのは,ロレックスの現行前のブレスレットは〝カタログ上〟の〝ケースモデルとブレスモデル〟に関係なく相互フィットが可能ということです。ですから純正ガッチャマンが可能,というわけですが,ロレックス社が販売しない組み合わせは素人さんのすることなので,ロレオタはこのミットモナイ行為を不快に思うのでやりません。

最近はクラブやバーでは金無垢,プラチナのロレックス,特にYG(グンゼのパンツ並という意味ではありません)のDAY-DATEをしたお客さんはめっきり見受けられず,逆にフランクミュラー,ロジェ・デュブイ,ルイ・ヴィトン(酒樽の様な寸胴な時計)が多く見受けられますね。

 しかしながら,デイデイターの私は,相変わらずDAY-DATEです。どうも私には〝DAY-DATE〟でないとダメなようです。

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