新作ロレックス、駄作続きですね。今年のバーゼルもパテックを含めてそうですが…。そのようなムードの中、TUDOR、やりましたね。私、久しぶりに興奮しました。
グランツァーもそうですが、TUDORの地位はロレックスが低下することによって相対的に更に浮上している気がしますよ(2000年頃からつい最近までの、モナーク、ハイドロノート、オイスターではない変なブレス付きのタイガークロノなどが平気でラインナップされていた時代は、チュードルの売れない暗黒時代であった)。
まず今回は、チュードルで1970年代のクロノを復刻させて、需要観測を行なったうえでエキゾチックを2011年、ロレックスはセンセーショナルにリリースするのでしょう。
どのメーカーも現行ラインに行き詰まると、復刻モデルを出します。
クロノにおけるロレックスの新作投入はニコンにおけるニコマートと同じで、チュードルが先発して新機能の自動巻きクロノを出しています。
ここで、私が言いたいのは、TUDORという時計はロレックスよりも〝多機能〟で〝斬新〟で〝派手〟という三拍子が揃わなければ、TUDORとはいえないわけです。
ですから、TUDOR本来のイメージからすれば、モンテカルロのような時計が復刻されて当たり前ともいえます。これと対極をなすクロノタイムは、タイガーモデルは文字板で遊びすぎて論外ですが、ノーマルなクロノタイムは地味すぎます。
サブマリーナ、プリンス系統など、どのモデルラインにしても1980年代~2000年頃のチュードルはロレックスに酷似したモデルばかりでした。でも私はもはやディスコンとなってしまった、この時代のチープなチュードルが付属品も含めて貧乏くさくて好きなんですよ。
1990年代~2000年にかけて、シンガポール、ペナン、クアラルンプールにはそんなチュードルが叩き売りされていました。やる気の無いマレー系の店員さんもロレックスと抱き合わせで半値で回転ベゼルのクロノタイム79170(上記画像、自宅でデッドストック)を売ってくれました。日本円で当時10万円ぐらいでした。なつかしい時代です。