PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

ロジェデュブイの初期ライン〝オマージュ〟について検証する。

2010-03-01 | 時計

Roger18kpg

ロジェデュブイの現行品はどれも一般受けはしませんが、自己主張の強い方々御用達のような感があるのが昨今のロジェデュブイです。

ところで、今後の初期ラインのロジェのメンテナンスが流動的というマコトシヤカな噂のため、実力以上に極端なほどロジェデュブイの買取販売評価が著しく低下しています。

景気は本年夏ごろを目指して確実に良くなっているような感が私には見受けられます。しかしながら、市井ではまだ実感としてはなく時計もかなり安い買取、販売価格となっていますので、今はどれも買い時でしょう。特にパテックの379639233998を中心としたカラトラバです。しかし見逃していけないのは、初期のロジェデュブイです。つまりオマージュラインというわけです。

これら現在店頭およびマーケットストックのその生産数の少なさから全てが希少なオマージュの中古は、その多くが、ギャラ、取説、箱、タグ、ジュネーブシール、歩度証明書、交換用裏蓋など付属品が完全品として流通しています。ロジェの付属品はロレックスのようにそれぞれ単品ではお金にならないため付属品が揃っているというわけです。

ロジェデュブイのロジェデュブイ氏はパテックフィリップ社の最高レベルの技術者で、彼が情熱を注いだ28本限定生産のオマージュライン(ディスコンまですべてのモデルのメーカーカタログはパンフレットだけで配布はありませんでした)はシンプルなものからパーペチュアル、ワンプッシュまですばらしく、特にクロノグラフは〝過去の実在したオールドパテックの複製〟と言えます。個体の文字板をみればお金が掛かっていることは即座にわかりますし、裏スケは高い技術の証拠といえましょう。

特に上記画像のワンプッシュクロノはシンガポールのロジェブティックで購入した友人から私が買い受け、先月別の友人に150万円で売却したものですが、その文字板に特徴があります。オマージュクロノグラフの文字板の多くはブレゲ数字+砲弾バーですが、こちらは〝ブレゲ数字+ダイヤバー〟です。このダイヤバーは1950年代のロレックスベビークロノやパテックにも見られます。またそれは砲弾バーにはない、アンティークが醸し出すエレガントなイメージを見る人に与えてくれるでしょう。

もはやこのようなディスコンモデルはロジェデュブイで生産はされないでしょうけど、シンプルまたはクロノのオマージュはこの不況下の時計マーケットにあまり出現しておりません。しかし、探してでも一本ぐらい、特に18KRGのオマージュクロノ(ワンプッシュでなくてもよい)を所有されることをオススメします。こういう時計を〝いい時計〟というのでしょうね。

そういうわけで、私は先の友人がしているこのワンプッシュを見たところ、私は売却をひどく後悔してしまいましたね。なぜか他人がしている時計はイメージが50%アップしてしまうのは不思議ですね。


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