みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

「夜は短し歩けよ乙女」は愉快

2007年12月20日 | 
夜は短し歩けよ乙女」、読了。
かなり愉快でした。
京都の街を舞台に、暴走癖のあるロマンチックエンジン搭載の男子学生と、筋金入りボ~とした黒髪乙女との物語。学園物ラブコメディー?とでも言うのでしょうか?

奇想天外で珍事の百貨店的ストーリーにかなり首を傾げながらも、いろんな故事麗句?がもじり倒された文章は、ここまでいくと、まさしく至芸の域と言うべきか・・・。
文章で味わうコミックという感じでありました。とにかく面白い。

『人をまつ身はつらいもの
 またれてあるはなほつらし
 されどまたれもまちもせず
 ひとりある身はなんとせう。』
 (竹久夢二)

に我が身を重ね、しんみりしつつ、

『古池や俺が飛び込む水の音』

のような阿呆な俳句?に頑張って笑いをこらえ、約2週間、楽しい電車通勤となりました。読後感も、すこぶるよろし。

恋に身を焦がす若者たちよ、「人事を尽くして天命を待つ」の人事とは、かくありなん。であるぞよ。改めて言うまでもなく、純粋に誰かを恋い慕うというのものは、よいものであるなぁ。
兎にも角にも、あ~、楽しかった。

追伸)
著者の森見登美彦氏の作品群、「モリミ」ワールドと呼ばれるんですね。
どうでもいいことだけど、我が愛する「ミモリ」さんと言語学?的に親戚関係である点、見逃すわけにはまいりませんね。
と思いつつ、久しぶりに遊佐さんのページを見たら・・・

しっ、しまった!

せっかくファンクラブに入っているのに、CafeMimoのチケットを取り忘れておるではないか・・・。遊佐ファンの風上にも置けない奴。
ん~、仕方ない、一般枠で3/8(土)の金沢かな?

夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦
角川書店

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コメント
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