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りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

戦争法案、採決にまった!

2015年07月04日 | 戦争をする国にさせない

 きのうの夕方も戦争法案ストップの署名活動をしました。私のお隣で、若い男性が署名とともに、署名をお願いしている方と長い間お話をされていました。署名や声をかけられていく人の中に、今回も若い方たちが目立ちます。法案が可決となれば、戦闘地域に行かされるのは日本の若者なので、どこか自分と重ね合わせているのかもしれないと思い、こちら側にもその思いが伝わって来るようです。

  改めて思うことは、この法案は何のために法制化しようとしているのか、ここがよくわからないということです。つまり根拠となるものです。ここにきて集団的自衛権の行使を認めた根拠については、「日本をとりまく安全保障環境の根本的な変容」、こうなっています。

 どういうことを指しているのかと言えば、グローバルなパワーバランスの変化、東アジア、中東、ヨーロッパの不安定な要因の現実化、大量破壊兵器、弾道ミサイル等の軍事技術の高度化、北朝鮮によるノドンミサイルの配備、核開発、国際テロの脅威などとなっています。

 で、思うことは、抽象的すぎるということと、これらがあるとして、これにより何がどうなるのか??何が言いたいのか?と思うことです。なぜか心配をあおりたてるようなことになってはいないか?と、そのことの方がよっぽど心配になります。集団的自衛権ありきに思える。いずれにしても目には目を歯には歯を的なことではなく、武力よりもさらなる平和外交に手腕を大きく発揮していくべきだとつくづく思う。

 きょうは湯河原に集団的自衛権は違憲だと断じた、小林節氏が来られて講演を行うということでしたので、行ってまいりました。講演のテーマは、「許せない戦争法案」ということでした。「世界の紛争には中立でいるべき」、「非戦国家に徹すればよい」、「あきらめないで語るしかない」・・・。一つひとつの言葉が印象的でした。


戦争法案NO!の声大きくしよう

2015年05月31日 | 戦争をする国にさせない

 まだ5月だというのに夏が来たかのような暑い日々。夏はワクワクして好きですが、もう蚊にも刺されるようになって、これにはまいります。 蚊のえじきにならないように気をつけようっと。

 さてと、国会では戦争法案というべき法案提出をめぐり論戦がくり広げられています。それにしても安倍首相の答弁が分かりにくいところがあって、もう少し鮮明に答えるべきだと思うことしばしばです。

 そうでないと国会中継等を視聴している側にとってみると、大事なことを聞いている、その答えを知ることがこれまた大事なことなので、答弁の鮮明さはとっても求められるところだと思いました。それに鮮明な答弁は国民を守ることへの大事な一歩だと思っているので、説明が不十分だと思ったのです。

 その一つに、共産党の志位委員長が「米国が先制攻撃の戦争を行った場合でも、集団的自衛権を発動するのか?」と質したのに対し、首相からは「違法な武力行使をした国を、日本が自衛権を発動して支援することはない」との答弁がありましたが、肝心な米国の先制攻撃の戦争ということで限定して聞いていたことに対する答弁としては、これでは獏っとしすぎていて答えになっていないと思ったのでした。

 その後志位委員長が、米国が先制攻撃戦略を一貫して国家の基本戦略においていることなど一つ一つとりあげ質して行きましたが、この時のテレビの国会中継の視聴を通して、米国の戦争・武力行使に政府はNO!と言えないんだなということが浮き彫りになっていたように思いました。

 だんだんと法案の中身が明らかになってくるなかで、駅前で関係する署名活動やシール投票等を行っていても、反響の大きさにかつてとの違いを感じます。駅頭でのこうした活動は5回(5月30日まで)ですが、署名166筆、シール投票147(賛成4、わからない3、反対140)となっています。


「戦争立法」をとめなくては

2015年05月14日 | 戦争をする国にさせない

 きょう安保法制が閣議決定となった。

 安倍首相から、「極めて限定的に集団的自衛権を行使できることにした」「『戦争法案』などといった無責任なレッテル貼りは全くの誤り」「もはや一国のみで自国の安全をを守ることはできない」「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にない」等説明がありました。

 そこで、どうしても集団的自衛権行使できる国にしたいことがありありとしてきたのと、戦争法案などという恐ろしいことを無責任に言えるはずが無い、もはや一国のみで自国の安全を・・・、ということは何を言いたいのかよく分からない、米国の戦争に巻き込まれるとの・・・絶対にないとの根拠は何かなど、よく分からないことが多いと思ったのです。

 これまで共産党の志位委員長は安保法制の問題の本質は、①自衛隊が従来の戦闘地域まで行って、軍事支援を行なうことになる②PKO法改定により、形式上「停戦合意」されているところにも自衛隊を派遣し、武器を使った治安維持活動に取り組む、③集団的自衛権を発動してアメリカの先制攻撃に参戦する。こう指摘しています。

 集団的自衛権行使も言語道断だが、PKOにしても戦乱が続いているような地域に自衛隊を派兵し、治安維持活動をさせることができるようになる。武器の使用が任務遂行のためへと拡大されることになる。それって命の危険がせまることになる。こういうことだと思います。

 戦後70年9条あってこそ日本の平和があると実感できる。わざわざ戦争に参戦するようなことに足を踏み込むことはあってはならないと思っている。党派を超えて戦争立法とめるの一点で多くの国民と手をつないで行く重要性を感じます。


憲法をないがしろにしているように思うのですよ

2015年01月14日 | 戦争をする国にさせない

午前中は市民相談への対応と、議会報告紙の原稿書きなどに対応しました。

 新聞に目を通すと、通常国会が今月下旬より始まるので、その記載が多くなっています。その一つに集団的自衛権行使容認を閣議決定したことを受けて、具体化となる法案が本国会に提出されることになるのではないかと思い、これにはえぇ~ということになるのですが、これは現実的なことで、どこかざわざわっとしています。

 中谷元防衛相の記者会見でのコメントに、集団的自衛権の行使をはじめ、閣議決定の内容が全て盛り込まれるような一括的な法案が提出できることを目指しているとありますのでそのように思っているところです。

 政府はこれまで、自衛隊の派兵には特別措置法にて対応してきましたが、今度はどうなることか・・・、恒久的な法の制定ということになりはしないかと危惧をしています。閣議決定による、集団的自衛権行使容認によって、戦闘地域でも米軍などへの支援活動を可能にしたことはかえすがえす許されないことだと思っています。

 戦闘地域だけに、自衛隊員である日本の若者が命の危険にさらされる、危険性があることにこれ以上突き進むことがなぜ必要なのかと思うわけです。また、憲法9条と相容れないこの状態が本当におかしいと思う。国会で日本共産党がどう論戦するのか、今から声が寄せられていますが、国会内外での国民的世論を大きくしていくことが必要だと思っています。


「8月15日を考える会」が10周年

2014年08月12日 | 戦争をする国にさせない

 

8月10日に、今年も「8月15日を考える会」(主催も同じ)が開催されました。
この会は戦争と平和を語り継いで行くことを目的に設立されましたが、呼びかけ人代表は女性史研究等で大活躍の宇佐美ミサ子さんです。私もほんとに微力ながら呼びかけ人をさせていただいています。また、会は市と市の教育委員会の後援となっています。

 会は今年で10周年を迎えました。継続は力といいますが、この10年のあゆみから学んだものは数多くあって、中でも平和の尊さと、平和を守るには黙っていてはだめで、くり返し戦争の悲惨さとともに、平和への思いを語り合っていくことがとても大事だと思うことでした。

 開催当日は台風11号が接近していたために、一時開催そのものが危ぶまれるほどでしたが、そんな悪天候にもかかわらず大勢の方が参加してくださり、会場となった市内栄町お堀端通りにある音羽ホールの会場は例年と変わらずに満杯となりました。(いや例年より多かったかな~)

  今回のテーマは、地元から戦争、平和を見つめなおすという意味合いをこめて、「戦時下の小田原地方を記録する会」代表の飯田耀子さんに映像と戦争体験等をお話しいただきました。飯田さんは市内小中学校に訪問し戦争体験等を語り継いでいます。そして昨年度市民功労賞を受賞されました。

また「8月15日を考える会」の呼びかけ人の一人でもあります。お話しは戦争の恐ろしさがより身近に迫るような・・・、それから粘り強く語り継ぐ活動をされてきたことが全身からにじみ出ているようで、一言で言うと、すごい迫力を感じました。

 会の始めに来賓として加藤憲一市長よりご挨拶をいただきましたが、昨年度は、小田原市が平和都市宣言をしてから20周年目にあたります。当日は市が作成したDVD「小田原にも空襲があった」も上映しました。感想として、「よくまとまっている」との声がありました。今後ぜひこのDVDの活用を大いにすべきだなと思います。

 


七夕に願いをこめました

2014年07月05日 | 戦争をする国にさせない

小田原駅東口駅前で

七夕の短冊に願いが込められました。







次々と短冊が増えていきます。道行く人から「がんばれよー」って声がかかります。小学生も足を止めて、短冊に願いを込めました。この子たちのためにも戦争ができる国にさせてはならないなと思います。

これは4日に行われた集団的自衛権反対に思いを寄せ合う、日本共産党女性後援会などが行った活動です。

 真鶴町の黒岩のり子議員も参加。参加者がかわるがわるハンドマイクから集団的自衛権反対を訴えました。

 ちなみに毎週金曜日には日本共産党西部後援会はこのようなアクションにとり組んでいます。6月7日は土曜日でしたが、集団的自衛権に関するシール投票を行いました。1時間に、203人が投票し、193人が反対、7人が賛成、3人がわからないに投票。


子や孫たちに戦争のない日本を!

2014年07月03日 | 戦争をする国にさせない

私は1日の閣議決定による「集団的自衛権行使容認」に心の底から反対を叫びます。

とっさに、これで日本は戦争できる国になってしまった。戦場で若者が殺されることになる。何て恐ろしいことになってしまったのかと思いました。そして安倍首相の暴挙に怒りが爆発しそうです。

閣議決定の際の全文に目を通しますと、なぜ集団的自衛権なのかといえば、わが国を取り巻く安全保障環境が悪くなってきているということを言っているのだと思います。ただ肝心なその部分が抽象的過ぎるので、これで?!!と思うのです。

それから、わが国に対する武力攻撃が発生した場合のみならず、わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合において、これを排除し、わが国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないときに、必要最小限度の実力を行使することは、従来の政府見解の基本的な論理に基づく自衛のための措置として、憲法上許されると考えるべきであると判断するに至った。と、こうあります。

ですから集団的自衛権の行使とは、日本が直接攻撃を受けていなくても、日本と密接な関係にあるアメリカの戦争のために、日本の自衛隊を海外の戦闘地域に送り込むことになる。銃撃戦に巻き込まれるようなことになれば殺されることになる。いや殺される前に殺すことになる。日本の若者が犠牲になることを意味するのでは!と思っています。

明白な危険があると判断するのは政府自らであり、だれがここまでが必要最小限度だと決めるかは、これも政府です。このあたりは非常にあいまいもこになっていると思います。

自衛隊ができて今年で60年。自衛隊は他の国の人を一人も殺さず、一人の戦死者も出していない。これは憲法9条が歯止めになっていたからに他なりません。首相は国民の命とくらしを守ると言っていますが、自衛隊員も国民です。そして未来を担っていく若者です。集団的自衛権と個別自衛権のちがいがくっきりとしてきた今、この国のありようを根底から覆す集団的自衛権行使容認の閣議決定を絶対に許すことができない。


集団的自衛権行使の危険性がうきぼりに

2014年05月29日 | 戦争をする国にさせない

 先日国会・衆議院予算委員会での模様をラジオで聞きました。集団的自衛権を何としても行使したいという安倍普三首相に対して、日本共産党志位和夫委員長が質問しました。その中で、集団的自衛権が行使できるようになれば、「武力行使をしてはならない」、「戦闘地域に行ってはならない」という憲法上の歯止めはどうなってしまうのか?と質問した点がとても気になりました。

 安倍首相はその歯止めについて、きっぱりと守るとは述べていませんでした。くり返し述べていたのは「武力行使を目的とした活動はしない」ということでした。それと、「非戦闘地域、後方地域の概念も含めた検討が必要」とも述べていましたが、これらの発言がどういう意味をもたらすのか、これまでになく集団的自衛権行使をめざす安倍首相の危険性がうきぼりになっていたと思いました。

 首相は武力攻撃を目的としないと強調していましたが、これは他の目的でなら戦闘地域に行くことを示唆していると思います。それに戦闘地域に行けば、やはり攻撃を受ける。攻撃を受ければ殺される。殺される前に殺すことになる。日本も戦争に巻きこまれることになりはしないか?などと思ったのです。戦闘地域に行かないとか、武力攻撃をしないとかもはやありえないことなのだと思いました。

 後方支援の概念の検討をすると言うことについてですが、集団的自衛権行使のアフガン戦争に参戦したNATO諸国は、燃料補給、空港・港湾の使用許可など、8分野の支援で合意していましたが、いずれも直接の戦闘行為ではなく、後方支援ばかりだったとか。それなのにNTTO諸国21カ国の犠牲者は1031人にのぼる。それは「戦闘地域に行ってはならない」、「武力行使をしてはならない」という歯止めがなかったから。これらは志位委員長が指摘していた部分ですが、後方支援の概念の検討などということが大変危惧されるのでした。


集団的自衛権行使容認は許さないぞ!!

2014年05月23日 | 戦争をする国にさせない

 「国民の命と暮らしを守る」。

 これは安保法制懇の報告書を受けた記者会見での安倍首相の発言です。このことを繰り返し述べていたことが印象的でした。首相がめざす集団的自衛権行使容認とは、日本が武力攻撃されていなくても、自衛隊が海外の戦闘地域に出向き武力攻撃に加わること。こんな殺し殺されることに加わることが国民のいのち暮らしを守ることになるとは、とてもじゃないけどあまりにも欺瞞だと思いました。

 そもそも憲法に対する理解はどのようになっているのだろうか?と、そんなことも疑問に思うのです。グレーゾーンへの対応とか、最小必要限度への対応とか、新たな例示とかいろいろ飛び出てきますが、どれも要は集団的自衛権行使容認をしたいがための根拠づくりにやっきになっているのでは?などと思ってしまうのです。少しだけなら使ってもよいでしょうというその持ち出し方に、こんなことで国民を納得させようと考えているのかと思うと、はなはだ失望するのです。

 小田原駅東口でのシール投票では、1時間半に516人が投票して下さって、そのうち集団的自衛権行使容認に反対280人、賛成60人、よくわからないが176人だたっというこを確認しました。

 解釈改憲によって、国のあり方を変えられてしまうなんていうことを許していたら、時の政権によってこの国はころころと変えられてしまいます。駅前で「許さないぞ!」と宣伝していると、高校生の集団が「そうだ~そうだ~」と言って目の前を通り過ぎて行きました。再び若者を戦場に送るような時代に逆戻りさせてはならないと思い、今日の宣伝、署名活動にも精一杯頑張りました。


秘密保護法案のねらいは何か?

2013年11月08日 | 戦争をする国にさせない

国会で、「特定秘密保護法案」の審議が始まったということです。

 法案の名称からしてどこかとってつけたような、どこか浮きかげんな感じがして何か変だなと思っていましたが、国民生活において、これがなかなか危険性をはらんでいるものだということが分かってきました。

 最も危険だと感じるのは、何が「秘密」なのか国民には秘密だというところです。政府が指定した特定秘密を国民に秘密にしたまま法律を実効あるものにしていくわけですが、国民がそれを漏らしたりアクセスしたりすると、最長で10年の懲役を負わせられてしまうということになっています。ですからこれは非常に恐ろしいことだと思います。

 なぜこの法案が浮上したのかですが、国の安全保障のためにとあります。しかし罰則で押さえつける、つまり抑圧された社会になるようで、そうなるほど、この国が安全で平和な世の中をつくって行こうとすることから遠のいていってしまいそうに思うのです。

 戦後日本は現憲法により、平和主義、思想信条の自由、基本的人権、国民主権等をこの国に芽吹かせ戦争のない平和な日本を築き上げてきたと思っています。安全で平和な日本のさらなる構築は必要だと思いますが、この法案そのものが現憲法に反することになっていると思いますし、こんなことを議論しなくてはならない国になってしまっているのかと思うと、とても残念極まりない感を強くしています。この法案には反対です。

 秘密保護法案、NSC法案、集団的自衛権の行使、改憲草案ということで、きな臭さを感じます。しっかりと問題点を明らかにして議論をして行きたいと思います。

                             


今ほど人間の尊厳を大切にしなくてはと思う

2013年05月20日 | 戦争をする国にさせない

 大阪市長であり日本維新の会共同代表の橋下徹氏。その発言に私も怒りがおさまりません。旧日本軍による「慰安婦制度は必要だった」、米軍の沖縄海兵隊の司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」などと発言があったわけですが、その後その時の発言に対して少々変化をさせてきているものの、根本的な考え方に変化かあるのかといえばそれはまったく感じ取れません。

 ですから初めの発言に感じた「女性を何だと思っているのか、人間の尊厳のひとかけらもそこにはない、女性を性のはけ口道具としか考えていない」。そう考えているようにしか聞こえなかったあの時の発言の印象が今も強烈に残っています。

 かつて慰安婦だった方たちの証言映像を視聴したことがあります。そこには性の奴隷のごとく女性が扱われていて、人間として認められていない。そう感じたほどに、人間の尊厳が痛ましい限りに踏みにじられたものがあったと記憶しています。傷ついた心身は一生癒されることはないだろうなと思っていましたが、この間の橋下氏の発言を聞いてさらに傷ついた思いが増幅したのではないかと思っています。

 橋本氏は発言の撤回はしないと言っていますが、ぜひ発言の撤回をし、元慰安婦だった方たちに対して心からの謝罪をするべきだと思います。真底から謝罪をしなければ傷ついた思いは本当に一生傷ついたままで終わってしまうと思うのです。

 旧日本軍や官憲等による慰安婦制度への関与は政府の調査で明らかにされています。また強制連行の事例は裁判でも事実認定をしています。1993年の「河野談話」の中に、慰安婦問題は「当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」と明記されていますが、この談話が発表された時に、どれほど多くの元慰安婦だった方たちが救われただろうになと思うのです。歴史の事実は率直に認めてこそと思います。

 

                  写真左は小田原城・常盤木門、右は二の丸広場の樹木


なぜ憲法96条を変えなければならないのか

2013年05月11日 | 戦争をする国にさせない

 憲法についていろいろ議論となりました。自民党安倍首相は改憲手続きを緩める、憲法第96条を変えたいと言っています。そこで、この条文をどのように変えたいのか?なぜ変えたいのか?そもそも憲法を変えるということはとてつもなく重大なことですが、その認識はどのようになっているのかなど、疑問がたくさん湧いています。

 憲法第96条には衆参各議員の総議員の三分の二以上の賛成で、国会がこれを発議し、国民に提案してその承認を経なければならないなどと明記されている。首相はここにある議員の三分の二以上の賛同についてのところを、過半数、つまり二分の一以上に変えたいと言っているのです。

 理由としては、自民党憲法改定草案のQ&Aにも示されていますが、世界的にみても改正しにくい憲法となっている。国会での手続きを余り厳格にするのは・・・(中略)、国民の意思を反映しないことになってしまう。過半数では通常の法律案の議決と同じであり、それでは時の政権に都合のよい憲法改正案が国民に提案されることになって、かえって憲法が不安定になるのではないかなどとも明記されています。

 ここには自民党内でも要件の緩和についていろいろな議論があるように読み取れるのですが、何はともあれ、現憲法が世界的にみても改正しにくい憲法となっているということが良いと考えます。それに、時の政権に都合のよい憲法改正案が国民に提案されることになったら大変なことになると考えるのでこれも良いと考えます。ぜひ安倍首相には現在の考え方を改めてほしいと願います。

 憲法には人として個人一人ひとりが最大限に尊重されることが謳われています。基本的人権の尊重、国民主権、平和主義といった日本国憲法の三大原則が本当に重要だと考えます。法律はその時々の政権や勢力によって決められてしまいますが、憲法はその政権や勢力が暴走しないために羅針盤のように導く役割を果たしているものと思っています。ですから日本共産党は憲法第96条については、これを変えさせないこの1点で、幅広く多くのみなさんと手を携えて頑張っていきたいと考え運動しています。よろしくお願いします。
                                                                                                    

  写真は小田原城・二の丸広場にて


8月15日を考える会 2012年の集い

2012年08月16日 | 戦争をする国にさせない

 今年も8月15日を考える会を開催しました。主催は私も呼びかけ人の一人になっている、その名もズバリ「8月15日を考える会」です。場所は伊勢治書店・ギャラリー新九郎です。今年のテーマは「被爆・被曝」~ヒロシマ・ナガサキそしてフクシマ~平和といのちを考えるでした。今年で8回目となりました。


 写真展は好評でした。展示は全部で50枚弱でしたが、どれも迫力がありました。
弦楽四重奏 カルテットSの演奏は心に染渡りました。個人的には「いい日旅立ち」がよかったかな~

 会を代表して宇佐美ミサ子氏(女性史研究家)より、参加してくださったみなさんに対してご挨拶がありました。今回の開催の趣旨と講演の講師としてお越しいただいた、上原公子氏(元国立市長)のプロフィール等を含んだ中身は、戦争の被爆とフクシマのような放射能を二度と浴びてはならないという、平和への力強いメッセージが込められていました。

 今年は来賓として加藤市長にご出席をいただきました。ご挨拶では二度と戦争、福島をくり返してはならないという、やはり熱いメッセージが伝わってきました。市長は「脱原発をめざす首長会議」に参加しています。何とその事務局長をされているのが上原氏です。会場の雰囲気が一気にテーマにふさわしい感じになっていったように思いました。


 ご講演の内容は、「脱原発をめざす首長会議」の設立当初のお話し、福島から学んだこと、憲法3原則は地方自治からということでした。憲法改正には大反対ともっと言えるように、憲法を普段から使おう。学校でもっと憲法について教えてほしいなどとお話しされていたことが印象に残りました。

 フリートークでは熱心な発言が相次ぎました。参加者は120名ということでしたが、暑い中を本当に多くの方が参加して下さいました。心から感謝しています。

 左は考える会事務局長の松本茂氏。細かい丁寧な事務?雑務?をやっていただいて、いつも助かっています。この場をお借りして御礼申し上げます。

 最後に参加者全員でふるさとを合唱しました。考える会呼びかけ人のお一人飯田耀子氏(戦時下の小田原地方を記録する会・会長)が手話をしてくださいました。ふるさとの歌は今ジーンと迫るものがありますね。

 写真左から、考える会呼びかけ人の鍵和田ユミコ氏、金子あそみ氏、檜山智子氏です。
当日は毎回多くのボランティアの方がお手伝いをしてくださいます。本当に感謝感激です。みなさんありがとうございました!


沖縄復帰40年に思う

2012年05月15日 | 戦争をする国にさせない

 沖縄の本土復帰から40年が経ちました。考えてみると、もう40年というより、まだ40年なのかとも思います。長い間米軍の占領下に置かれていた沖縄の歴史を考えると、40年経っても癒されることはないだろうと思うからです。私は何度か沖縄に行ったことがありますが、初めての印象は、ジェット機の飛ぶ騒音と、戦闘機が並んでいる光景に異様さを感じたことです。それと海の透明感がずーっと忘れられないでいました。

 兄弟で戦跡を訪ねる旅をした時には、ひめゆりの塔、糸数のアブラチガマ、普天間基地などを見て、胸がしめつけられる思いがしました。戦争は恐ろしいと強烈に思い知らされたのでした。

 レジャーで訪れた時にも、ふっと複雑な気持ちになるのは、それが沖縄の抱える昔と今の現実を表しているからだと思っています。日本には米軍の基地がいたるところにありますが、沖縄のあのせまい面積に多くの基地があるのは本当に異常だと思っています。全国の74%の基地が集中しているというのですからびっくりします。

 沖縄の良さは沢山ありますが、海と木々の緑の濃さや空の青という自然そのものだと思います。モンパチの曲にあるガジュマルの木が沖縄らしさを感じさせます。すばらしい自然は、二度と戦争をしてはいけないことを教えてくれます。基地のない沖縄の実現こそ県民のみなさんの願いだと思うのです。

 普天間基地は世界一危険な基地です。基地周辺にはものすごい数の民家がびっしり立ち並んでいて、その上をヘリが落ちたらどうしよう・・・と思うほどに、すぐ真上に飛んでいます。今すぐにでも基地の閉鎖をすべきだと思うのは、誰が見てもそう思うに違いありません。県内での新基地建設などはぜったいに許すことはできませし、沖縄の方たちの基地をなくしてほしいという声は、地上戦と占領下という苦しみを体験した、過去の歴史からくる叫びだと思います。ぜひこの声に応えるべきです。


戦争と平和を語り継ぐ

2011年08月14日 | 戦争をする国にさせない

 きょうも暑い一日だった。

原爆が落とされたあの日も、終戦のあの日も暑かったのだろうか、その時の暑さはどのような暑さだったのだろうかと思う・・・。

 先ほど「8月15日を考える会」でご講演してくださった、加納実紀代さんとの懇親会を終えて帰ってきました。いいー集いでした。講演は広島の原爆で自らが被爆された体験から始まりました。幼なじみのカッチャンンとミチコチャンなどの死、累々と続く黒こげの死体など。幼心に原爆で受けた心の傷はいくばかりかと思いました。戦争に明けくれた日本の近代、広島は被害と加害の二重性を持つ究極の被害、なぜ唯一の被爆国が原発大国になったのか・・・。その一つひとつに原爆・戦争、平和に対するご自身の思いが熱く語られていたと思います。参加された方全員が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

 ウクライナ出身のオクサーナ・ステパニュックさんの歌声は魂がゆさぶられるようでした。楽器バンドゥーラとともにウクライナの風と空気が感じられ、聞く人、見る人に深い感動を与えている。そう思いました。圧巻です。今回の企画は「チェルノブイリ子ども基金」の多大なるご協力で実現しました。すばらしい~

 毎年好評の写真展は他団体からお借りして、飯田耀子さんご提供によるものですが、今年はご自身が写されたもの多く、写真はどれも貴重な一枚でした。飯田さんは戦時下の小田原地方を記録する会、市内小中学校への戦争体験・平和の語りべとして大奮闘されています。写真がすべて掲示されたときのホッとされたお顔が印象的でした。

 女性史研究家の宇佐美ミサ子さんは「8月15日を考える会」の呼びかけ人のお一人で代表をされています。小田原で、戦争と平和を語り継ぐには欠かせない方です。今回も事務局の松本茂さんと絶妙のコンビで自由トーク・交流会などを進めていただきました。

 会場が満杯になるくらい参加者が多く、そのため会場は少々暑かったのですが、それでもその暑さにもめげずに、今年は一段と最初に言ったとおり、実にいいーつどいになたっと思いました。よかった!