りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

きょうから各会派の代表質問が始まりました。

2012年02月29日 | *市*議*会*

              
朝起きたら雪が降っていて、あたり一面まっ白なのでびっくりしました。写真右手奥に見えるのが市役所です。この通りはけやき通りと言って、市役所に向う時はここを歩きます。新緑の頃、紅葉の頃と季節の変化を感じさせてくれますが、雪景色は議員になってたぶん初めてのことだと思います。。。

 さて、代表質問ですが、日本共産党市議団は2番目に行いました。原田敏司議員が市政のすみずみに行き渡るように制限時間の50分をうまく使って質問をしました。冒頭原田議員は、①消費税の増税を含めた国の「社会保障と税の一体改革」は、国民に大きな負担を強いることになるが、どのように考えているのか②わが国の農業や国保制度などの崩壊に繋がるTPPへの参加についてどのように考えているのか、市長にその政治姿勢を質しました。

答弁は喫緊の対応が求められている重要な課題。十分な議論を尽くした上で、今後の交渉に臨むことを期待するなどとありました。

 野田内閣が突き進む「社会保障と税の一体改革」は、年金額の引き下げや医療の70~74歳の窓口負担を1割~2割に倍増する、国保組合への国庫補助金の削減と生活保護費の引き下げをする。保育を市場・産業化するなどとしているので、大変な社会保障の切捨てになるものです。さらに税といえば消費税を10%にすると言うことで、こんな一体改革なんていいわけがないと思っているのです。

 TPPについては、答弁に日本の農漁業、関連産業等に影響を及ぼす懸念があることも事実だとありました。だとしたらそこを避けて通れないのだから、参加中止をすることが求められているのです。ここも地方からしっかりと声を上げていかなければならないところだと思います。それなのにいずれも市長答弁がどこか評論家的に聞こえてきてしまい、国民すなわち市民の暮らしや福祉にどう責任を果たして行くつもりなのかとふと疑問を感じました。


3月定例会開会

2012年02月16日 | *市*議*会*

市議会3月定例会が始まりました。

 初日は専決処分4件、平成23年度の一般会計補正予算、競輪事業など8つの特別会計補正予算、市立病院の企業会計の補正予算、事件議案の2件(小計12件)と、平成24年度一般会計予算、10の特別会計予算、水道、病院の2企業会計の予算、条例議案の12件、事件議案1件(小計26件)合計42件もの議案が上程されました。結構なボリュームです。市長の施政方針演説もありました。

 補正予算では、歳入の来年度に繰り越す繰越金の増額が、966,593千円ということで大きな比重を占めています。歳出はというと、色々ある中で、防災行政無線(固定系)子局の増設工事請負費と生活保護費の増額が目にとまりました。

 子局の増設に関して私は一般質問に取り上げてきましたが、防災行政無線が「聞き取りにくい」というクレームが、あちこちから寄せられているので、それは子局のてっぺんに付いているラッパの向きや音量の調整だけでは済まされない、子局の増設も必要になっているのでは?と思ったからです。そんなわけで増設になることはよかたっと思います。

 生活保護費の増額は、生活困窮者が増えていることになるので、世の中本当に景気が悪くて日々安心して暮らせるようになっていない。ここを何とかしなければならないと思っています。生活保護世帯の多くは、高齢者世帯、障がい者世帯ですが、特にリーマン・ショック以降急増しているのが、稼動世帯の方たちで、これは雇用が不安定になっていることが一番の原因だと思います。非正規雇用も問題があるけど、そのまえに就職する先がます々先細りになっているので、日本中雇用を生み出すことを考えないと、生活保護費の増大はまぬがれないと思うのです。他の補正予算の計上についてもよく調査して行きたいと思います。


浜岡原発についての学習会

2012年02月15日 | *市*議*会*

 市議会有志による学習会をしました。テーマは「防災の観点から浜岡原発の現状を学ぶ」。呼びかけ人は私を含む6人の女性議員です。

 講師に三島市議の古長谷稔氏をお迎えしました。古長谷氏は「原発震災を防ぐ全国署名連絡会」の事務局長、東日本大震災を三島の防災に生かす勉強会副座長など、多方面で活躍をされている方です。特に浜岡原発の実情と原発震災の危機に関する見識では、広くその名が知られています。著書に「放射能で首都圏消滅」がありますが、イラスト入りで大変分かりやすく書かれていて、全国で評判です。

地震+津波+停電→原発災害とは?放射能災害とは?浜岡原発を再稼動させるべきでない特別なわけとは?ということで、お話をいただきました。 終始科学的な根拠に基づく説明は、どれもかなり説得力がありました。

 中でも、世界一危険な浜岡原発については、①直下型大地震の起きる真上に位置し、その発生確率が向こう30年に87%となっている②プレート境界の巨大津波が直撃する確率も世界一③敷地内に4本の断層が走り、その上に建屋や冷却水経路があるという弱すぎる地盤④ケタ違いの経済損失では、放射能が広がれば、静岡のみならず、首都圏に人が住めなくなる⑤止めても電力は不足しないなど、的確な資料に裏打ちされた丁寧な説明に、なぜ世界一危険といわれているのかがよく分かり、本当に為になりました。

                         
 質疑応答の時間も十分に取れて大変有意義でした。

 左のお花は、植田議員のセンスです。とっても素敵でした。


市立病院の預かり金制度は廃止を

2012年02月13日 | *市*議*会*

小田市立病院における預かり金に関する調査特別委員会は総括質問が終わりました。私も委員の一人として出席しました。

 小田原市立病院の現金盗難事件は、市内外にさまざまな影響を与えたと思う。どのような盗難事件かといえば、市立病院を利用したときに、保険証を持っていない、会計が停止している等で、その場で会計処理が出来ない時に、5000円、10000円預かるという、いわゆるその預かり金を、保管していた金庫から盗んだという事件です。

 これまでに、元市立病院の医事課に勤務していた職員が、6万2千円を盗んだ容疑で逮捕され、その後警察での取調べの後に不起訴処分になっています。しかしそれ以外に240万円は未だに不明のままで、警察の捜査が続行されています。ぜひ事件の解明が一日も早くできるようにと思います。

 それにしても市立病院といったら、市民にとり、最も安心安全な場所でなくてはならないのに、このような事件が起こったことは、返す返す残念なことです。委員会では書類調査を行い、審議を尽くしてきたわけですが、私も疑問に思う点を逐一聞きながら、必要な資料の提出を求めてきました。

 そして始めから公金を扱うことへのあまりにもゆるい感覚や問題意識のなさにあきれました。なぜこのようなことがまかり通っていたのか、本を正さなければ、同じようなあやまちを繰り返すようなことになるという危惧を抱きました。

 そこで、私は総括質問で①問題意識の欠如という点について②今後の公金管理をどのようにするのか、この2点に絞って質問をしました。

 公立病院のある藤沢・厚木・大和のそれぞれの市では、過去に預かり金を実施したことがなく、三浦市立病院は早くから廃止(平成9年7月)し、次いで茅ヶ崎市立病院では平成12年10月に、平塚市民病院では平成18年1月に廃止されています。つまり他市では既に預かり金が廃止されているにもかかわらず、小田原市立病院は残していた。私にはこのこのことがはなはだ疑問でした。そこで、ここを指摘すると、アンテナをもっと高くしておけばよかった、問題意識が低かったという答弁がありました。

 夜間会計について、以前から設置する話しは出ていたというので、その経緯を聞くと、収支の関係?人件費などという答弁がありました。それから他にもっと問題意識がなかったのか確認すると、これといって何も出て来ない状況でした。夜間会計の設置は設置する側の思いも分かるが、まず第一に考えなくてはならないのが、市立病院を利用する側の立場であって、以前にはこの視点が欠けていたのだと思うのでした。(平成24年1月16日より、患者サービスの向上を図る等の理由により実施)

 私が委員会で請求した資料は、医療関係者が読む専門誌でしたが、そこに特別調査ということで、時間外外来における預かり金実態調査という特集が組まれていました。誰が見ても預かり金に関して、問題意識を抱かせる内容ではないかと思ったのです。この専門誌を我が市立病院では何冊か取って、回覧しているようなことを、委員会で質問した際に分かりました。ですからいろいろな場面で、問題意識を持つことができたのにと思い、ことごとく問題意識の欠如に嘆かわしいというか、同時に危機感を覚えるのでした。
 
 疑問や問題だと感じたら、それを出すことが出来ることが、問題を複雑にしたり、大きくしないことに繋がると思い、そのようなシステムがあるのかも聞くとあまりすっきりとした答弁はありませんでした。

 預かり金をはじめとした事務処理については、当然行なうべきだった簿内処理等も進み、今後は明朗で安全な公金管理に努めていくなどと答弁がありましたが、 本当にしごく当然のことで、ここはきちっと行なっていってもらいたと強く思います。

 総括質問では、他に責任が及ぶ職員の具体的な処分、外部監査の導入、業務委託会社との情報交換について、直接事件に関する、守衛室での鍵の受け渡しについて等など出されました。委員の多くから公金管理の甘さと、問題意識の低さが指摘されましたが、それはこの委員会の審議を通じて最も明らかになったところではないかと思いました。公金管理体制の甘さと職員の問題意識のなさは表裏一体だと思います。

 委員会で、預かり金は廃止する。警察の捜査に協力する。再発防止に職場ミィーティングの実施、保険で不足金を穴埋めするとの答弁がありました。今後は委員会の報告書についてとりまとめがあります。


小田原地下街の現地視察に同行しました

2012年02月01日 | *市*議*会*

建設経済常任委員会があり、傍聴議員として出席しました。

 委員会は小田原地下街の、地下2階にある機械・電気設備を視察しました。ここに入ったのは初めてですが、中はこれだけの設備が必要なのかと思うほど、さまざまなものが施されていました。それから一瞬ここだけ時が止まっているのかと思うほど、それは古いものばかりで、実際の説明をお聞きすれば、使えないものもあるのが分かり、次にこれをすべて動かすとなると、相当な改修整備の必要性があると見受けられました。ただどれも綺麗な状態で、よく手入れがされていると思いました。

 それとかつて商店が立ち並んでいたところの、つまり地下1階部分も、水漏れ?で天井がはがれ落ちていたり、だいぶ傷みがあるのを目にしました。なので、地下1階と2階の部分を合わせると、地下街再生には膨大な費用を要することになると実感したのです。

  これまでの小田原地下街再生計画(案)に基づく市の説明では、収支計画にある営業損益は、4240万円余となっています。そこで、昨年暮れの12月議会で、同僚の原田敏司議員が、市の予測収益・4240万円余から地下道維持費の予測増額分・3765万円余を差し引くと、市の収益はわずか500万円。当初改修工事の回収や市債の利子等を差し引くと、ほとんど無くなってしまうと指摘しました。

 この時の市の説明では、平成22年度の地下道維持費は約3261万4000円で、公共地下歩道の機能を維持するための最低限の費用。そして、地下街が再生され動き出すと、光熱費、人件費、業務委託費等で、3765万円が増加となるとのことでした。年間維持費が7000万円余見込まれることが明らかになり、原田議員の指摘通り、収益があるのかどうかに大変危惧を抱いたのです。

 小田原地下街が商業施設として成り立つのかどうか、計画段階での検証が徹底的に重要になっていると考えます。