きのう国会で2兆円の定額給付金が盛り込まれている補正予算が成立した。この給付金についてはいろいろと言われてきているけど、本当に得策なんだろうか。
100年に1度といわれる大不況に、たった1回の給付金がどれだけの効果を生むと考えているのか。政府の財政制度等審議会でさえもう一度考え直すべきだとしている。定額給付金についての世論調査では、「評価しない」が74%(「毎日」)、「反対」が67%(「日経」)で、多くの国民には理解が得られていないと思うのです。
2兆円あれば・・・。先日も高齢者の方とお話をしたときに「6万円の年金から後期高齢者医療保険料、介護保険料を引かれたらいくら残ると思いますか、とてもじゃないけどやっていけないわよー」と言われました。消費税のことにも話は発展したけど、給付金の後の消費税の引き上げのほうがよっぽど気になる。給付金なんていらないから消費税の増税だけはやめてほしいと言うことになりました。
2兆円は社会保障に役立たせるべきで、取り出されている消費税の増税は本当にやるべきではないと思いました。
というわけで、定額給付金は国民の置かれている実態に即したものとはいえず、なぜもっと徹底した審議ができなかったのかと思うのです。その他補正予算の中身には今大問題となっている雇用対策などへの対策がまったく不十分で、国民の求めている手だてとはほど遠いものとなっていることを痛感するのでした。日本共産党は徹底した審議を求める中、2次補正予算には反対しました。
さすが元学校の先生。お話は丁寧でわかりやすい。熱い心意気が届いていくような感じがしました。きっと子どもたちに人気があったんだろうなーってことも思いました。
(11日 消防出初式)
(11日 小田原革新懇・新春のつどい)
(18日 おだわら駅伝競争大会・芦子地区は4位・がんばったー)
(?日 小田原フラワーガーデンで)
(21日 日本共産党の伊豆学習会館にて)
先日、自由法曹団の弁護士の方たちが「裁判員制度」の問題点を取り上げた宣伝活動をしていたのでお手伝いをさせたいただきました。小田原駅の東口でかわるがわるにハンドマイクから訴えてビラを配布しましたが、300枚ほどのビラがあっという間になくなり制度への関心の高さを感じました。
裁判員制度は重大事件(殺人・強盗致死など)について、国民が裁判員として刑事裁判に参加する制度。被告人が有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするのか裁判官とともに判断するというもので、考えてみると極めて責任の重い制度となっています。
いったい何のために市民がこれほどまでの重責を負わなくてはならないのか、裁判員制度っていったいどうなっているのかなどなど。なぜか腑に落ちないのです。
市民参加でより公正公明な裁判をというのが制度の目的のようだけど、本来の目的は刑事裁判の「ゆがみ」を正すことに期待がかかっていると言われています。密室で作成された自白調書が重大事件においても有罪の証拠となってしまう。99・9%という有罪率の中で多くの事件を抱えている裁判官には有罪に対する慣れがあるなどといった指摘があるようです。
しかしそうであるとすれば、自白調書の取り扱いや裁判官への指摘に当たることなどはそのものズバリを改善するしか「ゆがみ」への解決はできないと思うのです。
いずれにしても裁判員制度は法律家の間でも賛否両論がたたかわれているほど制度については不安が多い。こんな状態で始まっていいのだろうかとも思う。
市議会では1月始めに市内にお住まいの弁護士さんを講師にお招きしてこの制度についての研修を行いました。疑問や問題点などの解明や改善が急がれていると感じます。
(緊急要望書の申し入れ)
厚生労働省の調査によると昨年の10月から3月までに8万5千人が「派遣切り」にあうという。この「派遣切り」、本当にひどい。普通でも仕事が決まらなければ不安になるもので、まして仕事がない、住むところがない、食べるものがないとくればこんなに不安なことはないと思うのです。
仕事がなかなか決まらないという日々を送ったことがあるけど、あの時の不安とあせりが入り混じったような気持ちは言い表せないほどのものがある。たった数ヶ月間だけでもそうなるのだから、派遣切りで住むところがないなどといった不安は相当なものがあるに違いない。
トヨタ自動車をはじめ自動車産業の主要13社が2万人近い人員削減を計画しているという。その企業の内部留保は00年9月に15・3兆円。08年には29・4兆円に膨れ上がっているとされ、その2%させあれば派遣切りなんてことをしなくてもすむと言われています。
内部留保は労働者が一生懸命に働いてきたからこそためることができた企業の利益。自殺に追い込まれるほど今日・明日の生活に苦しんでいる人たちがいる今、内部留保を全部はき出して、労働者を救うべきだと思ってやみません。
参議院では「雇用と住居など生活の安定の確保を求める決議」が全会一致で可決された(よかった)、そう政治の責任は重い。本をただせば労働者派遣法の改正などによって今のような最悪の事態になったのだから。
99年の改正は規制緩和をさらに拡大し、原則自由化となって身分の不安定な労働者を一気に増やすことになった。日本共産党は反対しました。
さて1月8日に小田原市の加藤市長は職を失った非正規雇用従業員・8人を市の臨時職員に採用することなどの緊急対策を発表した。くらしや雇用に困っている方たちにとって歓迎すべき内容で、県内でもいち早い対応となりました。
日本共産党小田原市議団では昨年の暮れに「中小企業支援、雇用問題に関する緊急措置の要望書」の申し入れを市長に行いました。臨時職員の採用などについても盛りこんだ中身となっています。
この3月、非常に多くの人が企業から職を追われ、住むところを追われようとしています。「派遣村」の存在が派遣切りを絶対に許してはならないと言っているように思えるのです。できることを頑張っていきたい。
4日に気になっていた日比谷公園の「年越し派遣村」に行ってきました。ちょうど昼食時で配られている汁物などに長蛇の列となっていました。
「この間まではもっと具があったのに少なくなって。でも贅沢はいえない、ここがあってよかった」とあったかい食べ物を大事そうに食べていた人。
「10月に仕事がなくなった。どうにか食べてきたけど5日から先のことを考えると不安だよー」。そう言っていたのは34歳の男性でどうやら雇い止めとなったようす。でもテント内の就労相談で何とか仕事が見つかりそうだと言うことでした。
そして65歳の男性は障害があるとのことでしたがテントから厚生労働省の講堂に移って、[あったかくて天国だ」と言っていました。
公園を通りかかった70代の人が派遣村について、「終戦の混乱期を思い出す、人の心ってあったかいね」と言われましたが本当にどこかホッとするのでした。
私はカンパ箱にわずかなカンパをして帰って来ましたが、全国からの救援物資が届けられるなか年末年始をボランテァなど多くの人たちがこんなにも多くの人を支えてこられたのかと思い、ただただ頭が下がる思いがしました。
「ここに来たら大勢の人がいてホッとした」と言う声が聞かれましたが、確かにみんなでいたら頑張れる、そんな気がしました。
派遣村にきてみてよかった。今どんなことが起こっているのか、何をどう考えていったらよいのか、人って他の人のためにとことん頑張れるんだなーってことなど、肌身に感じることができました。
(昨年の農業まつりにて)
2009年1月1日。一年の始まりは何とも穏やかだった。
よし、今年もぞ!!そう気合い??をこめて見上げた空は真っ青で、ああーお正月だなーって思ったのでした。
毎年1日は地元・大稲荷神社の例大祭に参列させていただいて、その後は家族そろってお雑煮とおせちでゆっくりとお正月三昧とあいなります。
今年は何を思ったかお煮しめを作ろうということになって実行に移したところまではよかったけど、大掃除と煮物との両立は思ったよりもきびしくて、大晦日にはええー!!ゴボウもコンニャクも焦げているではないかい・・・
なんてことになってしまったのでした。トホホホホ
さてと昨年に引き続いて大不況の中、暮らしも雇用も、経済そのものが本当に大変。8万5千人の派遣切りには心が痛い。政治が出番だと思うけど政治がしっかりしなくてはとつくづく思う。
そして小田原市で言えば再開発ビルも城下町ホールも合併問題もそうだけど何をするにしても考える基準は住民の幸せにあると思っている。これは国政にも言えることだけど特に地方政治は住民福祉この観点なくして語れないと思うのです。
ということで、大稲荷神社の例大祭の後の集まりではそのようなことを述べさせていただいて新年のご挨拶となりました。