タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

生殖危機だ

2022-04-01 20:27:46 | 不妊症
孫の写真でごめんなさい。
桜が満開のところも有りますね。

もうすぐ4日連続で赤ちゃんが生まれそうなので、急いで書きますよ。
みなさん初産婦さんです。
むかしは経産婦さんが多かったのです。2人、3人と産まれるからです。
ですが最近は1人しか産まないお母さんが増えているので、リスクの高い初産婦さんばかりになるのです。

それはさておき、「生殖危機」という本をご紹介しましょう。
最近発売されたばかりの新刊です。
世界的に男性の精子が減っているよ、と言う話は以前からされていますね。
もちろん卵子だって、異常が増えているのです。

その原因は「内分泌かく乱物質」いわゆる環境ホルモンを疑っているわけです。
それが最初に言われたのは、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」という本です。
聞かれたことは有りますか?
「奪われし未来」という本も有りましたよ。

ですがもっと単純に言うと、やはりその中でも農薬と殺虫剤なのですよね。
殺虫剤は神経毒ですから、人間が食べ物や皮膚から吸収すると影響するわけです。
最近は小学生で、落ち着きが無かったりすると、精神科受診を勧められて向精神薬を飲む子が増えています。
その原因は母親が摂取した殺虫剤だったりするのですが、
さらにその治療として、神経の発達を阻害する薬を追加で処方されるのですから、困ったものです。

その前に男性の精子も異常や減少を来しているので、不妊症になります。
そしてその治療が体外受精であったりするわけです。
手っ取り早く妊娠するのには、一般不妊治療よりも体外受精と考えるカップルも増えているでしょう。
ですが体外受精は精子と卵子を直接混ぜるだけですので、生存競争が働きません。
しかも受精卵を一度凍らせてしまうのですからね。
受精卵の活性化因子を補填されたりもします。

言い出せばきりがないとも言えますね。
われわれ医療者は治療することばかりを考えてしまうものですが、
やはり原因療法として、環境を改善することを優先しないといけないのです。
例えば性同一性障害に対して、入籍やトイレの問題や制服を改善するのも悪くはないでしょうけれど、
それよりも先にすることが有るのです。

以前、不妊治療の大家を呼んできましたが、男性はブリーフよりもトランクスを履きなさい、と言われていました。
違うのですよ。
自分としてできることは食生活の改善です。
そして公共的には、農薬や殺虫剤の使用を減らしていくことなのです。

こどもでも第1子にはとくに影響が強いのですよ。
2人目、3人目となるほど影響は少なくなります。
母親の毒素を妊娠中に子が吸収してくれるからですね。
イタイイタイ病などでも確認されている事実ですよ。



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