タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

更年期のお話をしましょう

2024-03-08 15:42:11 | 婦人科
今日のお昼は「つけそば」でした。
あんかけのような感じですが、初めての食感でしたよ。
私の娘は大学時代に丸亀うどんでアルバイトしていましたし、
私も若い頃は焼きそばやで働いていたのですよ。
そうそう昨日の夜も私が食事当番の焼きそばでしたし。
家族で麺好きというわけですね。

昔のことになりますが、新潟で日本産婦人科学会が有った時に、
連日先輩ドクターに、そうめんを食べに連れて行かれたのが懐かしいのです。
新潟は越乃寒梅や八海山も美味しいのです。
今は一滴もお酒は飲みませんけれどね。

さて今日はめずらしく産科や不妊症でなく、婦人科の話題をしてみましょうか。
婦人科を来院する患者さんといえばまず、若い方のホルモン剤の処方か性感染症、
50歳前後の出血と、更年期症候群、それに老年期の子宮下垂のどれかです。
その中で今日は更年期症候群のお話です。

よく調子が悪いと血液検査をしてくれと言われます。
でもね、更年期症候群は血液検査でなく、症状を点数化して重症度を判定することになっています。
もっとも一番困っている症状を軽減させれば良いということになるのですが。

更年期はイライラや首の後ろの痛みを訴える方が多いです。
このような症状には加味逍遙散(カミショウヨウサン)は劇的に効きますね。
ひどい場合は女性ホルモン剤や西洋薬も処方しますよ。
女性ホルモン剤の中では飲み薬よりも塗り薬の方が肝臓で代謝されない分、副作用が少ないのです。
女性ホルモン剤の飲み薬は肝臓の数値が上がりますからね。

更年期を過ぎると一気に女性は老けてしまいます。
ゴメンなさいね、ですが実際に手のしわやほうれい線が気になる方が増えるのです。
それに脱毛や髪の毛の張りが無くなることでしょう。
60歳くらいまで女性ホルモン剤の塗り薬を使われてはどうでしょうか?
ほうれい線には、ヒアルロン酸の注射を半年に一度するという方法もありますよ。
髪の毛の栄養剤や増毛剤も美容皮膚科として処方しています。

更年期の症状には反対に、虚症のことも有ります。
不眠になったり、メンタルの不調になったりする場合ですね。
そんな時は加味帰脾湯(カミキヒトウ)から試されてはどうでしょうか。
こちらもひどい場合は女性ホルモン剤をお勧めしますよ。
他にはとくに不眠に対しては、抑肝散(ヨクカンサン)もよく効きますね。
もっともコーヒーの世界的な消費量が増えていますが、
やめるか、午前中だけにすることから始めた方が不眠には効果的なのは明らかですけれど。

更年期を、辛いながらも我慢して乗り越えるか、
少しだけ薬の力に頼ってみるかというのも良いということです。
そうでなくても自分で勝手にサプリを飲む人が増えましたからね。

最近、趣味で始めた動画作成ですが、AIで作ったお母さんに「赤とんぼ」を歌ってもらっているので、ご視聴はいかがでしょうか。
ただしこちらは個人としてやっているので、クリニックとは関係ありませんよ。
youtube動画はこちらhttps://youtu.be/dfeZ0xMELcc
スマホ版はこちらhttps://youtube.com/shorts/AS2kvEcN5hw?feature=share









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