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タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

子宮頸がんになると子供が産めなくなるかも

2018-05-14 21:43:12 | 婦人科

昨日から続けて赤ちゃんが3人、生まれましたよ。
お父さん方の写真も、連休のために溜まってしまったので、載せさせていただきますね。

それでは、今日の話題ですよ。
度々ですが、子宮頸がんのお話にしましょうか。
日本では若い女性の「がん」と言えば、まず子宮頸がんなのです。
それだけは受けておくと良いのは知っていますね?
女性では、25歳から急激に増えるのです。
だから20歳になると、子宮頸がん検診を受けた方が良いのですね。

しかも、がんになるずっと前から分かるという、すばらしい検診なので、受けないとね。
とは言っても、婦人科を受診するのは敷居が高いようです。
そこで受診率を高めるためにどうするか、ということで、
すごく効果が有った方法を、ここで2つ、紹介してみましょう。

「子宮頸がんになると、子宮を摘出する可能性が有ります。
そうなると赤ちゃんを産めなくなってしまうのですよ。」
と、この文句が効くようです。
「がん検診を受けよう」だけでは、行動しないのですよ。

実際、先週、遠方より不妊症で初めて来院された40歳くらいの女性は、
初回の子宮頸がん検診で、高度異形成という結果でした。
ほとんど子宮頸がんの初期段階と変わらない、という段階です。
次回来院時に、今後のことを相談しないといけなさそうですよ。

まず子宮頸部を円錐状に取ってから、不妊治療をするか、
まだがんではないので、先に不妊治療をするか、なのですが、
40歳ともなると、不妊治療の成績も悪くなるので時間がかかる可能性が高いです。
そういう意味では、円錐切除を勧めるべきかもしれません。

こんなことでもないと婦人科を受診しないのでしょうが、
やっと検診した時には、子宮を取らないといけない、ということが事実、有るということですよ。

子宮頸がん検診を受けたくなる2つ目の手法です。
みなさんは、いつでもできることは、ついつい先延ばしにしてしまうでしょう?
だから「今やる」習慣を付けないといけませんね。
申し込みのために、電話で予約を取ったり、
5年ごとの無料券を待ってしか受診しないのではいけません。
毎年、自分の誕生日に受けるようにしましょう。
この1年生かされたことに感謝する日にしてはいかがですか。
もしくは、ネットでポチッとすれば、予約が入るというのも良いようです。
タマル産では、予約は要らないのですが、それはどうなのでしょうかね。

次に、予防接種の話題も追加しておきましょう。
最近、子宮頸がんの予防接種は、副作用ばかり強調するニュースから、
だんだんと効果を期待するニュースの方が増えてきましたね。
それでも、集団接種にでもしてもらわないと、
個別に予防接種していたのでは、本当はあまり効果が有りません。
集団として、ウィルスを排除していかないといけないからです。

そのためには性行為の無い女性だけでなく、
男性にも予防接種した方が良いのですよ。
芸能人でもよく、前立腺癌や、喉頭癌になられた報道が有るでしょう?
男性でもヒトパピローマウィルスが原因で起こるがんが有るのですから、
男性も受けるべきですよ。

おかげで最近のニュースでは、麻疹(はしか)にかかる人が増えているでしょう?
集団での予防接種を、副作用ばかり強調してやめてしまうから起こるのですよね。

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