

昨日から続けて赤ちゃんが3人、生まれましたよ。
お父さん方の写真も、連休のために溜まってしまったので、載せさせていただきますね。
それでは、今日の話題ですよ。
度々ですが、子宮頸がんのお話にしましょうか。
日本では若い女性の「がん」と言えば、まず子宮頸がんなのです。
それだけは受けておくと良いのは知っていますね?
女性では、25歳から急激に増えるのです。
だから20歳になると、子宮頸がん検診を受けた方が良いのですね。
しかも、がんになるずっと前から分かるという、すばらしい検診なので、受けないとね。
とは言っても、婦人科を受診するのは敷居が高いようです。
そこで受診率を高めるためにどうするか、ということで、
すごく効果が有った方法を、ここで2つ、紹介してみましょう。
「子宮頸がんになると、子宮を摘出する可能性が有ります。
そうなると赤ちゃんを産めなくなってしまうのですよ。」
と、この文句が効くようです。
「がん検診を受けよう」だけでは、行動しないのですよ。
実際、先週、遠方より不妊症で初めて来院された40歳くらいの女性は、
初回の子宮頸がん検診で、高度異形成という結果でした。
ほとんど子宮頸がんの初期段階と変わらない、という段階です。
次回来院時に、今後のことを相談しないといけなさそうですよ。
まず子宮頸部を円錐状に取ってから、不妊治療をするか、
まだがんではないので、先に不妊治療をするか、なのですが、
40歳ともなると、不妊治療の成績も悪くなるので時間がかかる可能性が高いです。
そういう意味では、円錐切除を勧めるべきかもしれません。
こんなことでもないと婦人科を受診しないのでしょうが、
やっと検診した時には、子宮を取らないといけない、ということが事実、有るということですよ。
子宮頸がん検診を受けたくなる2つ目の手法です。
みなさんは、いつでもできることは、ついつい先延ばしにしてしまうでしょう?
だから「今やる」習慣を付けないといけませんね。
申し込みのために、電話で予約を取ったり、
5年ごとの無料券を待ってしか受診しないのではいけません。
毎年、自分の誕生日に受けるようにしましょう。
この1年生かされたことに感謝する日にしてはいかがですか。
もしくは、ネットでポチッとすれば、予約が入るというのも良いようです。
タマル産では、予約は要らないのですが、それはどうなのでしょうかね。
次に、予防接種の話題も追加しておきましょう。
最近、子宮頸がんの予防接種は、副作用ばかり強調するニュースから、
だんだんと効果を期待するニュースの方が増えてきましたね。
それでも、集団接種にでもしてもらわないと、
個別に予防接種していたのでは、本当はあまり効果が有りません。
集団として、ウィルスを排除していかないといけないからです。
そのためには性行為の無い女性だけでなく、
男性にも予防接種した方が良いのですよ。
芸能人でもよく、前立腺癌や、喉頭癌になられた報道が有るでしょう?
男性でもヒトパピローマウィルスが原因で起こるがんが有るのですから、
男性も受けるべきですよ。
おかげで最近のニュースでは、麻疹(はしか)にかかる人が増えているでしょう?
集団での予防接種を、副作用ばかり強調してやめてしまうから起こるのですよね。