タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

うつと更年期

2012-04-20 20:27:10 | 婦人科
今日、母子2組が退院されて、一時的に入院患者さんがゼロになってしまいました。
こんな事も年に数回はあります。
でも、おしるしがあるという妊婦さんからも電話が入っているので、
この状態が長く続くとも限りませんが。
それでも今晩は3人プラス私が当直しています。
だから入院がゼロなら、タクシーのメーターを見ているような感じでしょうか。
それは冗談ですよ。

ときどき患者さんに合わせて新薬を入れたりするんです。
タマル産は院外処方ではないのです。
だって、入院で使う薬が多くて、それに夜中の薬局が開いていない時に使いますからね。
ということは薬を全部、施設内に置いているわけです。
だから気軽に新薬を置くというのも難しいわけなんです。

最近置いた新薬は、うつ病の薬です。
産婦人科なのに、うつ病の薬ですか?
そう、更年期の症状って、人によって様々なんですよ。
ホットフラッシュと言って、顔が真っ赤になったと思ったら、次は引いていたり。
息切れや動悸、眠りが浅くて夜中に何度も目が覚めるタイプ。
頭の後ろの首のあたりから痛んでくるとか。
めまいで始まる方も居られます。
めまいだと、耳鼻科に行かれる方もあります。
もちろん動悸なら内科に行っちゃうとか。
でも婦人科に来てもらいたいところですね。

そして、うつの症状が出る方。
もちろん死んでしまいたい、などの本格的なうつ病は精神科に紹介します。
ちょっとしたうつ病なら、抗精神薬を置いていたのですが、
今回はSSRIというお薬です。

仕事や家事などに集中できないとか、
一日中憂鬱な気分になるとか、
自分に価値がないと思うなどの「こころ」の症状や、
食欲が落ちたり体重が減る、
夜寝付けない、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、
イライラしておちつかない、疲れやすい、気力がわいてこない、
などの「からだ」の症状が出たら、それは「うつ病」かもしれませんよ。
女性の場合は更年期とうつ病の区別があまりつきませんからね。

ちょっと、自分もそうかしら、と思われたなら、婦人科を足がかりにどうぞ。

フェイスブックはこちらhttp://www.facebook.com/tamarclinic


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