つい先ほど生まれたばかりの赤ちゃんのお父さんです。今日2人目なのです。
お父さんは嬉しそうですね。
日本では生産人口が減少しているというニュースですが、
こうして新しい生命も生まれているのです。
国力はやはり若い人の人口に比例しますから、
選挙権はまだ無いけれど、少しでも若い世代を大切にする政策が必要ですね。
水曜日ですから、婦人科のお話を致しましょう。
今外来で質問されたことの返事をその方にはしたのですが、それを再現致します。
ついでに調べものもしてですが。
よく子宮がんの検診に来られます。
できれば自分の誕生月に来て頂きたいですね。
毎年、2月、3月、4月の3ヶ月間に集中して検診に来られますからね。
今日受診された方の1人は、今月が誕生月でした。
子宮頸癌と一緒に卵巣がんは見れないのか、と仰います。
実は子宮頸癌の検診に来られた方の殆どに、
膣から見る超音波検査も併せて施行することが多いのです。
卵巣が腫れていると分かりますからね。
そう、子宮頸癌なら擦過診と言って、綿棒で擦れば結果が出ます。
ですが卵巣は骨盤の奥深くですから、直接は検査できないのです。
ただし超音波検査で分かることもあるには有るのですが、
超音波で分かるのは、けっこう大きくなってからなのです。
だからその方には、もっと早いうちに分かりたければ、
人間ドックの時に、腫瘍マーカーを検査すればよいと教えてあげました。
卵巣がんの時に最も陽性率が高い腫瘍マーカーはCA125というマーカーです。
このマーカーは私の学生時代から検査されていたものですが、
今でもこれに勝るマーカーは無いようです。
では腫瘍マーカーは万全かと言うと、そうでも有りません。
卵巣がんの初期のI期といわれる癌の50%にしか陽性に出ないからです。
なので現時点では、「経膣超音波と血清CA125値測定のみでは一般集団を対象とした卵巣癌検診には不適当である」ということになっています。
分かり易く言うと、子宮がん検診の時に内診や超音波検査で卵巣が腫れているかどうか調べることは重要ではありますが、
一般集団を対象にCA125と経膣超音波の同時測定で卵巣癌検診を行っても、
死亡率が低下するという医学的な根拠はいまだにない、ということなのです。
分かりましたか?
経膣超音波で分かるほどの卵巣の腫瘍は、かなり大きくなっている場合だけで、
それを見つけたとしてもあまり予後は変わらないかもしれない、ということですよ。
また腫瘍マーカーを頼りにし過ぎても、こぼれてしまう集団が有るということです。
だから結局どうなの?と言えば、
残念ながら卵巣癌は早期発見はできにくい癌だということですね。
だから、せめて子宮頸癌の検診はやりましょうよ。
そちらの方がよっぽど多くなる癌ですし、
初期に見つければ、治る癌でもあります。
それをせずに卵巣癌を見つけたいと言っても、それは無理な話だということですね。
私は大きな病院でこれまでに、
進行した子宮頸癌で亡くなられた方をたくさん見てきました。
別れる前に趣味で描かれた絵をいただいたこともあります。
死期を待ちきれずに、自分で生命を絶たれた方も居られます。
子宮頸癌検診さえ受けておけば、それらは防げたことなのに、残念です。
自分でも後悔される方は多いですよ。
死に切れない、と家族も本人も感じる方も居られます。
それは子宮頸癌の多くが40代でなられるからですね。
最近子宮頸癌の予防接種を積極的にすすめない、
という難しい判断がされてから、迷っておられる方も多いことでしょう。
簡単です。20歳になれば、年に1回は婦人科を受診すればいいだけのことですから。
フェイスブックはこちらhttps://www.facebook.com/tamarclinic
今日は2人生まれましたが、まだアップできていませんね。
あ、今ももう1人、陣痛の痛みで苦しんでいる方が居られます。
明日には生まれるといいですね。
お父さんは嬉しそうですね。
日本では生産人口が減少しているというニュースですが、
こうして新しい生命も生まれているのです。
国力はやはり若い人の人口に比例しますから、
選挙権はまだ無いけれど、少しでも若い世代を大切にする政策が必要ですね。
水曜日ですから、婦人科のお話を致しましょう。
今外来で質問されたことの返事をその方にはしたのですが、それを再現致します。
ついでに調べものもしてですが。
よく子宮がんの検診に来られます。
できれば自分の誕生月に来て頂きたいですね。
毎年、2月、3月、4月の3ヶ月間に集中して検診に来られますからね。
今日受診された方の1人は、今月が誕生月でした。
子宮頸癌と一緒に卵巣がんは見れないのか、と仰います。
実は子宮頸癌の検診に来られた方の殆どに、
膣から見る超音波検査も併せて施行することが多いのです。
卵巣が腫れていると分かりますからね。
そう、子宮頸癌なら擦過診と言って、綿棒で擦れば結果が出ます。
ですが卵巣は骨盤の奥深くですから、直接は検査できないのです。
ただし超音波検査で分かることもあるには有るのですが、
超音波で分かるのは、けっこう大きくなってからなのです。
だからその方には、もっと早いうちに分かりたければ、
人間ドックの時に、腫瘍マーカーを検査すればよいと教えてあげました。
卵巣がんの時に最も陽性率が高い腫瘍マーカーはCA125というマーカーです。
このマーカーは私の学生時代から検査されていたものですが、
今でもこれに勝るマーカーは無いようです。
では腫瘍マーカーは万全かと言うと、そうでも有りません。
卵巣がんの初期のI期といわれる癌の50%にしか陽性に出ないからです。
なので現時点では、「経膣超音波と血清CA125値測定のみでは一般集団を対象とした卵巣癌検診には不適当である」ということになっています。
分かり易く言うと、子宮がん検診の時に内診や超音波検査で卵巣が腫れているかどうか調べることは重要ではありますが、
一般集団を対象にCA125と経膣超音波の同時測定で卵巣癌検診を行っても、
死亡率が低下するという医学的な根拠はいまだにない、ということなのです。
分かりましたか?
経膣超音波で分かるほどの卵巣の腫瘍は、かなり大きくなっている場合だけで、
それを見つけたとしてもあまり予後は変わらないかもしれない、ということですよ。
また腫瘍マーカーを頼りにし過ぎても、こぼれてしまう集団が有るということです。
だから結局どうなの?と言えば、
残念ながら卵巣癌は早期発見はできにくい癌だということですね。
だから、せめて子宮頸癌の検診はやりましょうよ。
そちらの方がよっぽど多くなる癌ですし、
初期に見つければ、治る癌でもあります。
それをせずに卵巣癌を見つけたいと言っても、それは無理な話だということですね。
私は大きな病院でこれまでに、
進行した子宮頸癌で亡くなられた方をたくさん見てきました。
別れる前に趣味で描かれた絵をいただいたこともあります。
死期を待ちきれずに、自分で生命を絶たれた方も居られます。
子宮頸癌検診さえ受けておけば、それらは防げたことなのに、残念です。
自分でも後悔される方は多いですよ。
死に切れない、と家族も本人も感じる方も居られます。
それは子宮頸癌の多くが40代でなられるからですね。
最近子宮頸癌の予防接種を積極的にすすめない、
という難しい判断がされてから、迷っておられる方も多いことでしょう。
簡単です。20歳になれば、年に1回は婦人科を受診すればいいだけのことですから。
フェイスブックはこちらhttps://www.facebook.com/tamarclinic
今日は2人生まれましたが、まだアップできていませんね。
あ、今ももう1人、陣痛の痛みで苦しんでいる方が居られます。
明日には生まれるといいですね。