フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

どてカボチャ

2008-09-30 21:39:30 | Weblog
他人をけなす言葉の1つに「どてカボチャ」があります。「どてカボチャ」の大きさを競う大会があるのはびっくりしましたが、よく新聞を見てみると「どカボチャ」になっていますから、今は成る程です。つまり「どでかいカボチャ」なんですね。もう22回迎えており、28日に小豆島で開かれました。
結果は過去最高を64キロ上回る530.9キロが優勝作品でした。10月18日にはこの「どでカボチャ」がハロウィンに合わせてアメリカ、カリフォルニア州での世界大会に出品されるそうです。
カボチャは16cにポルトガルから伝えられたとされています。途中経由した「カンボジア」がなまってカボチャになったといわれていますが、冬至の日のカボチャは日本人の知恵が働いています。それは冬場はビタミンEがとりにくいので、ビタミンEの補給の為に食するのだそうです。
ところで「どてカボチャ」の「どて」とはどういう意味でしょうか。漢字では「土手カボチャ」と書きますから何となくイメージが湧きませんか。つまり土手のカボチャということは、畑に植えられていないので肥料なしで育ちます。ですからこのカボチャは食べる事が出来ないのです。それでは食べる事の出来ないカボチャは何の為になるのか、役に立たないではないか、という事でけなし言葉になってしまったのです。
ですから「どてカボチャ」と「どでカボチャ」はまったく違うものですね。「どでカボチャ」は飼料用のカボチャ「ビッグマックス」という種類だそうですから大いに役立っているのです。