フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

優先席

2008-09-12 22:57:06 | Weblog
今日は午後から甚目寺町中央公民館大ホールでの敬老会のゲストとしてトークショーでした。日本のお年寄り達は元気です、というのが実感でした。
お年寄り世代をシルバー世代と表現したことがありました。そして公共交通機関でシルバーシートが登場し、その後お年寄りだけでなく障害などの何らかのハンディキャップを持つ人達に優先して使用してもらおうと「優先席」にネーミングが変更になりました。
どうも私はこの「優先席」の設置が気になって仕方ありません。それはまず世の中の雰囲気が優先席以外では譲らなくてもいいよという風に流れていってしまう事ですね。すべての座席が「優先席」ならば誰もが寝たふりをしなくて席を譲る行為が出来るのではないかと思うのです。
この優先席、時には私も座るのですが、もちろん年配の方がいらっしゃれば譲る覚悟が充分出来ているつもりですが、厄介なのは自分より年上なのか年下なのかわからない場合がありますね(笑)。
この席を譲る美しい行為が意外と難しいのですが、やはりためらわない事が一番です。目線があったその瞬間に立ち上がる事です。そうです、土俵上の力士の阿吽あうんの呼吸ですね。これがピタッと決まった時が実に気持い良いのです。タイミングがはずれると、どうも後味が悪いのですね。
ともあれ年をとるという事は「自分も行く道」ですよ!