フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

虫の声

2008-09-04 20:58:42 | Weblog
朝の散歩の熱田の森では朝方でも虫の声が聴こえ、びっくりしました。気温が低くなる9月に入ると鳴くそうですね。もちろんウマオイなどの夜行性の虫は別でしょうが、鈴虫のリーンリーン、コオロギのコロコロ、キリギリスのギーチョン、ギーチョンなど、おなじみの虫の声がまもなく激しく聴かれる様になるでしょう。
静かな秋の夜長の虫の声は心地よく響いてくるのに、家の前の若者達の大きな話し声が雑音に聞こえてくるのは何故でしょうか(笑)。
昔、名和昆虫博物館の名和先生と番組で共演した事がありましたが、その時の印象深いお話があります。コオロギは3段階に分けて鳴くというものです。最初は自分の領地を誇示する為に威勢よく鳴きます。次は愛のささやきで優しく鳴き、寒くなる頃には羽も破れて情けない声で鳴くそうです。虫はすべて雄が鳴いて雌は鳴きませんから、この3段階はもちろん雄の鳴き方です。
最初は威勢よく、次は優しく、最後は情けなく・・・。何となくどこかの国のトップの喋り方に似ていませんか。
カマキリの様に強いリーダーを求める我々国民ですが、そういえばカマキリも強いのは雌でしたね。