フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

中秋の名月

2008-09-14 20:25:35 | Weblog
今日は中秋の名月(十五夜)です(旧8月15日)。そして粋な風習があります。栗名月とか豆名月といわれる十三夜(旧9月13日)、今年は10月11日ですが、十五夜のデートを承諾したら次の十三夜にも逢うという風習が日本にあるんです。若い皆さん、頑張って下さい。
芭蕉の句の『名月や 池をめぐりて 夜もすがら』池を巡るのもいいですね。
詠み人知らずの唄に『月月に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月』というのがあります。月が8回でてきますから、旧8月15日の名月を示しています。
月は普段の生活にもずいぶん取り入れられています。月見そば、月見うどんは卵を月に見たてました。地方によってはこの日「お月見泥棒」という風習もあります。子供達を月からの使者と見たてて、竿の先に針や針金をつけて団子を盗んでいいという日です。なにやらハロウィンの精神と似ているようですね。
この月に願いをかける人達も多くいます。私は前にもご紹介しましたが、伊集院静さんの「受け月」に出てくる盃の形をした月に願い事をしています。というのも願いがこぼれないというわけですね。
そうそう、今日こんな話に出逢いました。『月のきれいな夜に銀のリングをして恋の願い事をとなえると絶対叶う!』
「50年遅いわ!」と思わずどなっています。