フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

遅咲き

2008-09-15 18:48:01 | Weblog
今日は敬老の日です。折角の子供達のお祝いも「まだワシは老人ではない」と息まいて拒否した方もいるでしょう。八掛けの人生を唱える私も、まだ50代前半の計算になるわけですから「敬老の日にご参加下さい」という案内には抵抗を感じるでしょうね。
一般的にいって皆さん若くなりました。いや、若くみえます。それだけに色んなジャンルで遅咲きな方が増えています。遅咲きというのは開花時期の遅いサクラなどを意味していますが、成功、有名になるまでに長い期間を要する表現として使っています。最も近い例ではエド・はるみさんも遅咲きのタレントさんです。
歌謡界で今、遅咲き真最中の秋元順子さんを知っていますか。今年61歳でメジャーデビュー3年目「愛のままで」という曲がヒットしているのです。とてもおしゃれな曲ですから1度機会があれば聴いて下さい。
この遅咲き、アメリカでは「late bloomer」といって、遅咲きを受け入れる社会システムが発達しています。入学当初あまり専攻を決めなかったり、大学卒業後1年間は就職せずに見聞を広める事をしたりと、アメリカの教育制度や企業は遅咲きを大歓迎しているのです。
花の咲く時期は遅れても、咲いてしまえば皆美しいものです。むしろ遅咲きとしての価値は咲くまでに耐えてきた事が力になるのです。人生は長い!じっくりと将来に備える!これが大切な気がします。
「松原さ~ん、自分の年は忘れないで下さいョ~」
そうだ!急がなくっちゃ・・・。