フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ゲリラ豪雨

2008-09-05 18:44:51 | Weblog
局地的で短期間の豪雨をゲリラ豪雨というネーミングで盛んに報道されています。これは正式な気象用語ではないそうで、マスコミが考え出したようです。ゲリラ豪雨には時に雷も伴います。
私は雷が大っ嫌いで、夜中でもこの雷の音には鋭く反応して目覚めてしまいます。こうした状況にはいつも人間の無力さを味わいながらじいっとしています。
ゲリラ豪雨は夢も希望もない表現ですが「キツネの嫁入り」という言葉があります。太陽が出て晴れているのに雨が降る事をいいますが、これは夜の山で火の玉が連なっている様子が人間の婚礼時の提灯行列に見え、これはキツネが人間の真似をしていると言われる様になり、不思議な現象はキツネの嫁入りと表現され、お天気雨の不思議さも同じようにキツネに結びつけているのです。
このお天気雨の不思議さはもちろんありますが、最近思う事は、雨やどりという現象がすっかり消えていることです。軒下で空を見上げながらしばしたたずむ、雨やどりをしている他人同士が会話をかわすというシーンも見られません。
日本人らしい情緒が消えている、これも温暖化現象の一端といえるのでしょうか。