フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

去り行く夏

2008-09-01 22:43:43 | Weblog
今日はアメリカの祝日、レイバーデー(労働の日)です。9月の第1月曜日をその日にしているわけで、結局夏休み最後の3連休になります。元々労働組合の祝賀の日がこうした祝日になったわけです。
5月1日のメーデーがありますが、どちらかというと社会主義の国からおこったお祭りで、アメリカでは余り受け入れられず祝日にもなりませんでした。こちらは祝日ですから、去り行く夏を惜しんでの3連休。しかし南部ではハリケーンの襲来で祝日どころではないでしょう。
このレイバーデーが終わるとアメリカの多くの学校が始まります。日本では今日が2学期の始業式の所が多い様ですが、どうも去り行く夏という表現にも表れている様にいつも淋しい季節に向かっていく様な気がしてなりません。道を歩いていてもしぼんでしまった朝顔、木の根元にころがっているセミの死骸を見る度にもの悲しい気分になります。そして夜になると庭から秋の虫の音が聴こえます。
特に今年は8月にオリンピックというスポーツの祭典があっただけに宴の後という気分がどうしても強くなってしまいます。まあ夏が嫌いな人にとっては待望の秋という感じかもしれませんが、朝の予報で「今日も30度を超しそうです」というアナウンスを聞くとホッとするのは私だけでしょうか。