フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

お遍路さん

2008-01-27 23:02:53 | Weblog
今日は四国八十八ヶ寺、お遍路さんの旅の旅行説明会の司会でした。
この八十八ヶ寺巡りを2回歩き遍路として達成したグラフィックデザイナーの写真集の解説を聞きながら魅力を伝えていきます。
その中で気に入った言葉を二つ。そのひとつは「瞬間会話」 お接待をしてくれる地元の方とお遍路さんとの言葉のない会話がありとあらゆるところで出来るという事です。信号待ちのダンプの運転手さんが目で行先を教えてくれます。本当に気持のいい会話が出来ます。
もうひとつは室戸の町の標語です。「あいさつは心のゴミを減らしてくれる」 お遍路さんが行き交う人達との挨拶が本当にうれしいといいます。いつの間にか自分からも挨拶が出来る様になったそうです。
さて、八十八ヶ寺は煩悩の数ということです。煩悩の数というのは除夜の鐘の108をはじめ、宗派により数はまちまちです。3という数字もあり、64000もあるそうです。まあとにかく、この煩悩の1つ1つが1ヶ寺を訪れる度に消えていくわけですね。
距離にして1440キロ、身も心もリフレッシュさせてくれる生まれ変わりの遍路旅。いつ誰によって広められたかはさだかではないけれど、自分をみつめなおすには最高です。そして心がいやされ・・・いやされるから又行きたくなるお遍路さん。
高知の言葉では「お遍路さん、どこまでゆくかですか?」