フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2008-01-18 19:49:26 | Weblog
秋田に伝わる「なまはげ」の恥ずかしいニュースが流れました。なまはげは身をワラで覆い、大きな桶とデバ包丁を持ち、赤鬼と青鬼がいます。
青鬼までも恥ずかしくて赤鬼になってしまうニュースでしたが、鬼といえば日本一多い名字の佐藤さんを減らす為に殺してしまう「リアル鬼ごっこ」という映画が2/2に封切られます。キャッチコピーは「佐藤さん、さあ思う存分逃げて下さい」
この逃げるが基本の「鬼ごっこ」が子供達の遊びから消えて久しい気がします。外で遊ばなくなったせいでしょうか。鬼は子を追いかけ、子は鬼から逃げるという単純な遊びで、そこからさまざまな遊びも派生しました。
私はこの遊びのもっともユニークなルールは参加しているものが遊び疲れたらゲームセット、だと思っています。つまり疲れる程子供達は身体を動かすわけですから、こうして体力をつけていったのでしょう。
もうひとつ、簡単にコミュニケーションが行えて誰もが楽しめるという遊びはそうあるものではありません。そして自分が鬼になることもあると自覚も出来ます。
昨年でしたが、東京で新種の鬼ごっこ大会がありました。五、六人がチームを組んで相手陣地の宝物を取り合う「宝取り鬼ごっこ」 敵にタッチされたら自陣に戻って出直すルールです。急停止あり、方向転換あり、ひねりまである動作は本当にいい運動でしょう。
本来は「追っかけっこ」や「取っ組み合い」のある社会的遊びがもっともっと復活することが、ゆとり教育の一つの目的でもあったんでしょうがね。