フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

会議

2008-01-23 15:17:35 | Weblog
今日からスイス、グラウヒュンデン州の町、ダボスに企業人、政治家、学者が一堂に会し、世界の諸問題を討議する「世界経済フォーラム」が行われます。通称ダボス会議といい、福田総理も出席します。
このダボス会議は1971年に「ヨーロッパ経営者フォーラム」としてスタートし、今や世界最大規模の会議となっています。
ところで日本人は大きな会議になればなる程口ベタになる様です。大人数を前にすると、紋切型で切り上げてしまう事が多くあります。結構普段はよく話をする人でさえそうなってしまいます。討論の訓練を受けていないからでしょうね。ましてや会議では話すことが苦手というコンプレックスから発言を控えたり、会議の前に根回しして同意を得て会議が儀式化していること。「察しの文化」といえば口当たりはいいのですが、相手を気遣ってしまうことが日常の会議で主流となっているからでしょう。
外国人はつかみかからんばかりの激しい議論がありますが、終わるとケロッとしています。ところが日本人の議論はお互いの人格にまで踏み込む事になり、口論となってしまいます。
会議そのものを「知識と経験」の情報交換を可能にする場だと割り切る事が必要になります。会議の構成員として呼ばれていますから自信をもって紋切型ではなく自分の持っている情報を提供しますよという位の気持で話し始めればいいのではないでしょうか。
「三人寄れば文殊の知恵」といいます。大きな会議になればなる程文殊様が沢山いますから、きっと助けてくれますヨネ