フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

討論

2008-01-20 23:13:41 | Weblog
政治がバラエティー化して久しい。特に日曜日のテレビ番組は政治家の出演が多くなっています。
こうした番組で各党の代表が討論をする場合の言葉のやりとりに時に眉をしかめることがあります。発声が悪くて言葉が聞き取れないこともありますが、それよりもなによりも人の話を最後まで聞かないことです。議論途中で割り込み、また話をさえぎるなど大人の行為とは思えないですね。協調性やコミュニケーション能力の欠如さえ感じ取ってしまいます。もう少し他人と意見を交換する技術を若いうちから身に付けておいてほしいですね。
確かに政党代表という立場ですから、自己あるいは所属する組織を守る意識が働くでしょうが、もう少しこうした討論の場を自分の持っていない意見〈情報〉を手に入れる場にして欲しいものです。もともと議論や討論は自分が成長する為の議論である認識が必要ですね。
先日、面白い事に気づきました。
今盛り上がっているアメリカ大統領選挙の候補者選びは同じ政党同士の戦いですが、時には相手を否定した発言が飛びかっています。ところが同じ政党人だと気付いた候補者がお互いを否定する発言を控えようとなった事が、少し大人だと思ったものでした。しかし、また相手を批難するキャンペーンは続けられてる様ですが。
さて、自己成長の為の討論を期待しますが、もう成長が止まってしまった人が多いのでしょうね。