フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

一期一会

2008-01-15 18:49:38 | Weblog
1月15日といえば、我々の時代は「成人の日」で決まりでした。ところがハッピーマンデーのため特定されなくなってからは「今日は何の日」を参考にする様になりました。すると語呂合わせでイチゴの日がありますので、今日は出会いの意味の一期一会をとり上げてみました。
一期一会は一生に一度限りの機会を意味し、その語源は茶会に臨んでの出会いは一生に一度のものとして、主人も客も互いに誠意を尽くせという茶会の心得から来ています。
人間の一生には、この人に出会わなかったら今の自分は決してないであろうという人が何人かはいます。その人にとってかけがえのない出会いです。こうしてみると将来の事はわからないだけに、出会いを大切にすることが幸運を呼び込む一つの方法かもしれません。
先日の新聞の素晴らしい言葉がありました。
「道は出発点と目的地を結ぶ単なる“線”ではない。本来、人と人が出会う空間、つながりを実現していく場」
もちろん人と人とが交流する場を作る事も確かに必要です。交流の場を自ら捨てて、家庭に閉じこもってしまう傾向の強い若者達にこうした空間を作りだす事も我々の責任かも知れません。そのとき若者達は、論語にも「人の為にはかりて忠ならざるか」とありますが、出会いの際に出会いをないがしろにして、心の傷を負わない様に切に願うばかりです。