フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

大統領選挙

2008-01-22 20:15:22 | Weblog
アメリカの新しい大統領を決める選挙がすでにはじまっています。
オリンピック開催と同じ年に行われる大統領選挙ですが、正式に決まるのは12月です。それなのに今から大騒ぎしているのは、アメリカが50の州が集まっている合衆国だからです。つまりそれぞれの州の考えを大切にするということです。
その仕組みを少しまとめてみましょう。
大統領選挙に立候補するにはアメリカ人として生まれ、14年以上アメリカに住んでいて、満35歳以上であることが条件です。アメリカは二大政党国家ですから、ふつうはこの民主党か共和党のどちらからか大統領が選ばれます。ですからまず党の大統領候補に選ばれる必要があります。
そして今行われているのが、その候補者を選ぶ選挙戦です。それぞれの党は全国に50ある州ごとに「予備選」か「党員集会」で候補にふさわしい人を選んでいきます。そのうちに誰が一番人気があるか分かってきます。勝ち目のない人は立候補をとりやめ、候補者がしぼられ、夏の全国党大会で候補者が決まります。
さて、大統領が正式に選ばれるのは「大統領選挙人」と呼ばれる各州の代表による投票です。といっても12月の投票前に選挙人がどの党の大統領候補に投票するか決まっています。11月の一般投票は各州の有権者がどちらかの党の候補者を選びます。過半数の票を取れば選挙人はすべて過半数の票を取った候補者に12月の投票で入れなければならないのです。
一般投票の結果、獲得した選挙人の総数が過半数となれば、大統領になれるのです。そのレースが今、たけなわということですね。
アメリカと日本はさまざまな分野で密接な関係があるだけに、メディアの取り扱いも大きくなります。現在の株価の動き一つみても、アメリカと日本の関係がうかがえるだけに、見逃せない動きだという認識はもっていたいですね。