フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

成人式

2008-01-14 23:35:54 | Weblog
今年もまた、名古屋市東区の成人式の司会をさせていただきました。東区は648人の新成人誕生で、それぞれの新成人をみているとはるか前に通り過ぎて来た自分を思い出します。
「今の若者は・・・」と大人が嘆くとは古代からいわれていることですが、自分の成人当時、今日の新成人のように大人びていただろうかとふと考えています。
この成人、昔は元服の儀式でその年齢は一定していませんでした。父祖の例によってその年齢を決めていました。また、大人としての冠を被る儀式ということで加冠ともいわれました。親の気持の中に早く社会的に一人前の大人になってほしいという思いが強ければ、加冠の儀式もまだ幼い頃に行われた事もありました。
今では民法によって満20歳に達したら成人と決められていますが、もちろん社会的権利が広がるとともに、社会的責任が生じます。特にこの後は責任を果たすことに身を入れなければなりません。そのためには自分の置かれた立場を理解することからはじめなければなりません。
カニの甲羅の話やヤドカリの貝殻の話もありますが、「立場は人を作る」という言葉を信じています。その立場に立てば、持っている潜在能力が顕在してきます。
その立場に立てた幸運を信じて行動することが何よりも必要ではないでしょうか。