フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

グローバル化

2008-01-03 22:43:07 | Weblog
アメリカのハロウィンと同じ様にギリシャの大晦日はトライアングルを持った子供達がクリスマスキャロルを歌いながら近所の家を訪問します。訪問された家は小遣いをあたえるそうです。そんなトライアングルを持った子供達を公共交通機関は無料で受け入れる事もあり、車内でもキャロルが聴かれるそうです。
ギリシャの家庭では、コインを入れたスウィートケーキを焼き、元日には家長が切り分けて自分のケーキの中にそのコインが入っていれば、その年はラッキーな年となるそうです。
色んな国の色んな文化や習慣は楽しいですね。それを勉強してみるのも興味深い事です。
世の中、特に日本ではグローバル化というと、わが国の文化を捨てて他国の文化や習慣に迎合してしまう傾向がありがちです。確かに他国の文化に興味を持ってそれを学び、視野を拡げる必要があります。他者を理解する力はそんな所からついてくるでしょう。しかし、それと同時に日本の文化や考え方を大切にしていかなければなりません。ましてや外国へ出掛けた時に、ビジネスの交渉としての会話だけではなく、日本文化を語る事が出来るのも商談にとっても大きな武器となりうるのです。したがってグローバル化とはいっても、自国の伝統文化の素晴らしさをグローバル化の枠外に葬り去ってはならないですね。