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趣味の話など

くりはら田園鉄道公園

2019-07-22 | 一寸お出かけ(東北)
一昨年前の盆に帰省した際のネタです。

宮城県でかつて唯一の私鉄であった、くりはら田園鉄道が廃止されて10年以上経ち
ましたが、車庫があった旧若柳駅付近が整備され、保存運転も行われているという
ことで、見に行ってきました。

若柳駅舎。
一見、現役当時のままのようですが、実は同じ形をした駅の解体部材を用いた再建
なのだとか。



保存車両。
晩年は社名変更とともに気動車化されましたが、かつては栗原電鉄という名の通り
電化されており、写真左のような懐かしい湘南顔の電車が走っていたり、本来は
終点の細倉鉱山からの貨物輸送が目的の鉄道で、写真右のような電気機関車も活躍
していました。



保存運転は、くりでん最後の新製車(わずか12年でお役御免)となったえんじ色
の気動車と、その相手には名鉄から中古で導入したレールバスが連結されてました。



係の方の「二軸台車独特の乗り心地を堪能ください」という説明を聞くまでも
なく、当然レアなレールバスのほうを選んで乗車。
それにしても、世にも不思議な二軸「台車?」の構造を、あまり深く考察した
ことはありませんが、右の写真を見る限り、一見ボルスタアンカ(的なもの)
で台車の旋回を抑制しているように見えるものの、横動はほぼフリーなので、
ヨーイングし放題ではないかと思います。(実際にそうですが)



駅に隣接しかつて車庫があった場所には、くりでんミュージアムが建てられて
います。



歴史などのパネル展示や、備品や紙資料とともに、沿線を模したNゲージ模型も
あって、単に車両や情景だけでなく、起点の石越から終点の細倉鉱山に至る各駅
や構内配線も上手に圧縮して再現されてました。車両は10分おきぐらい?に自動
運転されます。



車庫の建物も歴史的(とはいっても戦後の)建造物で、ミュージアムの一部と
して、工場設備とともに保存され見学できます。



廃止前ではなく、廃止後にお金をかけてこのような立派なものを、と少々複雑な
思いもありますが、とても見ごたえのある施設で、運営および保存運転が末永く
続くことを願って止みません。

後日追記:
脚本家の宮藤官九郎氏は若柳出身、ご実家もこの近所みたいです。
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