(有)花沢不動産

趣味の話など

番外編:三億円事件の30年後・在りし日の…

2009-09-26 | 三億円
実は府中の現場には95年に初めて訪れているのですが、知人のS君
(事件マニア)に「当時はまだ日本信託銀行があった」などという話を
したところ、「見たい!見たい!」との熱烈なリクエストを受けましたの
で(笑)、当時の写真を公開します。(1995年4月撮影)

かなり現代的な外観になっていますが、紛れもなく「日本信託銀行」の
文字が読めます。
前の記事のローソンの写真と見比べても面白いかもしれません。



なんと銀行の裏側まで撮ってました(笑)



私はてっきり現金輸送車はここから出発したと思いこんでいたのですが、
後年見た本や再現映像によると、表側で堂々と現金の入ったジュラルミン
ケースをセドリックのトランクに積み込んで、という描写が多いです。
(だからやられたんだと突っ込みたくなりますが)

明星学苑近くの案内標識。
モダンなデザインですが、最近このタイプの標識は見かけなくなりました。



多磨霊園まで歩いて行けないこともない距離なのは意外です。
もっとも当時は、そんな所まで見に行くなどという酔狂な事は思いつきも
しませんでしたが(笑)

そして、三億円事件の現場!!



…と思いきや、あまりに興奮したのか、場所を思いっきり間違ってます(笑)
実際の事件現場はもっと向こうですね。
何しろ当時は、資料として三好徹の「三億円事件の謎」という文庫本しか
持ち合わせてなかったのでご容赦下さい。

場所は若干異なるものの、現在のものより高かった塀の様子は分かると
思います。威圧感を避けるためか?ミョーな壁画が施されているのには
驚きました。

事件現場にほど近い、今はなき哨舎。



これを見たとき、こんなに現場に近ければ看守も事件を目撃していたの
ではないか?と思いましたが、確かに当時の看守は事件の一部始終を
目撃していたものの、現金強奪ということまでは把握できなかったよう
です。(第1現場での目撃者は意外なことに何人もいたのですが、事件
解決には寄与しておりません)

それにしても刑務所のこんな場所の写真を撮って、職質を受けたりしない
かと、当時はドキドキものでした(笑)
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三億円事件の40年後 その4: ●-●シルシワ トクベツチュウイ

2009-09-22 | 三億円
09年9月22日new!

三億円事件の数か月前、1968年4月から実に5回にも渡って行われた
多磨農協への脅迫も、三億円と同一犯の仕業ではないかとされています。

当時の多磨農協の建物は、JAマインズと名を変え現在も残っています。



多磨農協の向かい側の建物。
2回目の脅迫状は、当時写真右端辺りにあった電話ボックスに置かれ、
犯人からの電話を受けた近くの府中市役所東部出張所の人間によって
多磨農協に持ち込まれています。



一連の農協脅迫事件の番外編として、怪文書事件も挙げられます。
これは多磨霊園近くの住宅2軒に、時限爆弾による放火を予告する怪文
書が置かれ、実際に近所の火葬場の小屋が全焼したという事件で、同一
犯の仕業と見られています。

怪文書が投函された歯科医宅。



偶然か同一犯か、1968年7月の5回目の農協脅迫とほぼ同時に、多磨
駐在所に爆破予告電話がかかり、ターゲットとなった地域を警察が巡回
したものの、空振りに終わっています。

多磨霊園の一角にある多磨駐在所。(上記の歯科医宅とも近所です)



以上の一連の脅迫が、三億円事件の数日前の日本信託銀行支店長宛
への脅迫状、それに続いて発煙筒を爆発物に見せかけ現金輸送車を奪う
という、前代未聞の手口への巧妙な伏線となるわけです。

<完>
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三億円事件の40年後 ~その3・パクリの巣窟~

2009-09-22 | 三億円
09年9月22日new!

冒頭の写真は府中警察署。京王府中駅の北向かい側にあります。
三億円事件の特別捜査本部は、府中警察署の裏庭にあったプレハブ
の2階に設けられました。

さて、三億円事件の特徴の一つとして、事件に用いられた車両の数が
極めて多く、しかもそれらは全て盗難車であることが挙げられます。

偽白バイが盗まれたのは、日野市の平山団地(現・平山住宅)22号棟。
豊田駅から南西1kmほどのところです。



驚いたことに、当時のままと思われる建物がまだ残っていました。

ちなみに事件当時、偽白バイが第1現場まで引きずってしまったカバー
はスバル360用のもので、同じく平山団地の16号棟で盗まれたものです。

また現金輸送車を、銀行から第3現場(偽白バイとの交代地点)まで追跡
するのに用いられた緑色カローラが盗まれたのは、この団地のごく近所に
あった料亭(現存せず)の女将のものでした。

現金乗せ替え後の逃走用に用いられた「多摩五郎」こと濃紺カローラが
盗まれたのは、同じく日野市の多摩平団地。豊田駅から北東1km弱ほど
の所になります。こちらは建て替えられてしまったようです。



「多摩五郎」が小金井の本町住宅(第4現場)で数か月に渡り放置されて
いた際、被せられていたカバーはスバル1000用のもので、府中市の晴海
町団地で盗まれたものでした。



この晴海町団地、府中刑務所の南隣と事件現場からほど近いこともあり
(現場は府中刑務所の北隣)、ここに犯人のアジトがあったのではないか
との説を唱える関係者もいました。
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三億円事件の40年後~その2:第1、2、4現場

2009-09-22 | 三億円
(09年1月11日の記事に補足します)

現金輸送車は学園通りを西(写真奥)に向かって走ります。
ニセ白バイがショートカットした道(写真右の建物の手前)との再合流地点
です。



西に向かった先は府中刑務所の北側で、よく知られている事件現場(第1
現場)です。



当時の写真を見ると、壁がへの字に曲がっている辺りの上部に看守塔が
あったようですが、現在は見当たりません。壁そのものも当時とは異なる
ようで、より低くなったのか威圧感が薄れています。

犯人に奪われた現金輸送車は、そのまま先の府中街道(案内板の水平
方向の道)に向かって猛スピードで走り去って行きました。



ちなみに現金輸送車の目的地は、事件現場からちょうどすぐ先にある
東芝府中工場で、冬のボーナスだったために多額でした。



ちなみにこの塔、エレベータの試験用の設備らしいのですが、事件当時
には既に存在していたようです。

奪われた現金輸送車は、府中街道をそのまま北上せず、裏道に入って
いきます。('09-09-22: 写真追加)



写真手前から奥に向かっているのが府中街道で、信号のところで右折
しています。(もちろん当時デニーズはありません(笑))

当時はこれほど開けてはなく未舗装の道で、しかも当日は雨だったため、
猛スピードで走った現金輸送車はここで盛大に泥はねをしてしまい、通報
されています。('09-09-22: 補足・写真追加)



結局、奪われた現金輸送車は、現場からわずか数百mほど北の、史跡
国分寺・七重塔跡付近で発見され、第2現場と呼ばれます。
犯人はここで青色のカローラに乗換え、現金の入ったジュラルミンケース
3個も乗せ替えて逃走しました。



ちなみに現金輸送車は「H家代々之墓」のすぐ脇に置かれていましたが、
このお墓は現存しています。(写真左側の茂みの辺り)
当時この辺りは竹藪・栗林であまり知られていない場所のため、発見が
遅れたようですが、第1現場からは徒歩で行けるほど近く、犯人の大胆さ
には驚かされます。

逃走する犯人が最後に目撃されたのは、上記の史跡・国分寺から少し
東に行ったこの地点です。('09-09-22: 補足・写真追加)



写真の手前から奥に向かっていた逃走車が、T字路で左から来た別の
車とあわや衝突しそうになります。
逃走車はあわててバックした後、何度も切り返しをして右折(東方向)し、
その後の行方が途絶えました。

結局、逃走に用いられた濃紺のカローラ「多摩五郎」(ナンバーの「多摩
5ろ3519」をもじった呼び名)が見つかったのは、国分寺から東に駅一つ
向こうの小金井の「本町住宅」の駐車場で、第4現場と呼ばれます。



車の中にジュラルミンケースが残っていましたが、もちろん中身はカラで
した。

なお、多摩五郎が見つかったのは、カバーがかぶせられていたとはいえ、
事件発生から4ヶ月も後、その上のちに航空写真によって事件翌日には
ここに置かれていたことが判明したという、警視庁の大失態でした。
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三億円事件の40年後~その1:銀行・第3現場

2009-09-22 | 三億円
(09年1月11日の記事に補足します)

以前東京でやってたバンドが、国分寺駅前のライブハウスを本拠地と
していて、そこに行くたびに「三億円事件」という文字が頭にチラついて
しょうがありませんでした(笑)
東京在住時にじっくり見ておけばよかったのですが、事件(1968年12
月)から40周年記念(不謹慎?)ということで、訪京の際にあらためて
訪れてみました。

ということで、まず手始めに、3億円を積んだ現金輸送車が出発した
日本信託銀行国分寺支店跡。
合併により日本信託銀行という会社は既に存在せず、建物もマンション
に変わってました。ローソンの辺りがそれで、画像右側の道を真っ直ぐ
行った先が国分寺駅です。



写真差し替えました('09-09-22)

実はコレ、「ストビュー」の画像です。
現存せぬことを知らずトンチンカンな写真を撮ってきてしまい後の祭り、
というお粗末な話のためで、初っ端からすみません。


現金輸送車は国分寺街道を南下し、明星(めいせい)学苑の前で西に
向って右折します。(写真で車が止まっている信号)



犯人は緑のカローラで現金輸送車の動きをワッチし、明星学苑の少し手前
で、ニセ白バイにスイッチしました。



写真左側が国分寺街道、エネオスの辺りが犯人が車と白バイを置いて
いた空地の「第3現場」とされています。写真で水平方向の道路は、事件
当時は存在してなかった東八道路です。

エネオスの辺りのクローズアップ。
ニセ白バイはショートカットのために写真中央の抜け道を通って、現金
輸送車を追尾していきました。



スピードも相当出したはずで、あらためて見ると路地が狭いのには驚き。
現在は逆方向の一方通行となっています。
しかも目と鼻の先には交番があり、バッテリー直結ゆえエンジンかけっ
放しで、シートをかぶっていたバイクが、不審車両としてよくパクられ
なかったものだと思います。
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ビートルズ(のCD)がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

2009-09-13 | 音楽
久々にこの手のものに散財してしまいました。

確か初めてのCD化の時は、全13タイトル一気にではなく、確か3~4回
に分けて小出しで、イライラしながら各発売日を待ちわびたものでした。
当時はなかなか「買う」というわけにもいかず、ちまちまとレンタル屋に
走ったわけですが、まさか20年以上経って「大人買い」する決断を下す
ことになろうとは…



当初「イエサブリミックス」的なもの(アレには本当にびっくりしました)を
期待していたのですが、後で聞くに、どうやらリマスターとリミックスとは
別物らしいとのこと、過度な期待は禁物と一応言い聞かせておりました。

で、予備知識はほとんどナシで期待と不安の混じる中、まずはステレオ
盤の「プリーズ・プリーズ・ミー」(律儀にそういう順番で聴いた人が多い
ようですが(笑))を聴いた印象は、「え、もしかしてアナログ時代の音に
戻っている??」。これには実に意表を突かれました。

なので、帯にある宣伝文句、「世界を変えた全14作品213曲を最新の
サウンドで!」というのはちょっとウソで、恐らくは「最新技術で当時の
サウンドを忠実に」というのが意図したところではないかと思います。
何しろカラオケ定位もそのままですし、格段にハイファイになったという
感じもしませんし(笑) 

それにしても、以前のCD(特に輸入盤)はとても寂しい中身でしたが、
今回はジャケットの中身も再現され、なんか所有心を満たしてくれます。
(というか、こういう中身だったのかと初めて知りました)
盤面もアナログ時代のレーベル部分が再現?されてオシャレです。



マニアとしての喜びは、やはり限定のモノ盤ですかね。
マニアの間では、ステレオ盤とモノ盤のミックス違い・テイク違いというの
は以前から有名な話でしたが、私は今回の正規化で初めてまとめて聴き、
こんなに違っていていいのかと驚くことだらけでした。
もっとも、こういったある種の「手違い」みたいなものが、まさか後になって
商売のタネになるとは、想像もつかなかったことでしょう。
コメント (2)
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くらげ企画歌謡祭(仮称)出演者募集のお知らせ

2009-09-12 | 音楽
音楽を軸としたパーティーの企画です。オール歌謡曲!

音楽を通して、本当にたくさんの方々と知り合い、日々良きお付き合いを
させていただいております。友達の友達の友達の、と辿っていったら…

友達の友達が、友達の友達と知り合ったりして、またどんどんつながりが
広がっていけば素敵だなという思いや、皆様へのご恩返しのような気持ち、
あるいは「何かここいらで一発…」というノリで行います。

主催:ヒロユキさん(from 京熱歌)
代表幹事:つっちーさん(from The Big Road)
平幹事:久美枝さん(from 実歌月)、うなQさん(強制参加(笑))
    たけるん(from 牡丹屋月子)

まずは出演者募集です。
ご関心がおありの向きは、幹事までご連絡のほどお願いいたします。
楽曲は幹事で予め決めさせて頂きます。参加したい曲目(下記参照)を
2~3曲および、希望パート(Vo, Gt, Ba, Dr, Keyなど)を明記のうえ、どし
どしご応募願います。なお、曲目は必ずしもご希望通りになるとは限り
ませんので、予めご了承下さい。

開催は最速で春(4月か5月)、大阪近辺で予定しております。


ちなみに、現在のところ候補に挙がっている曲目は…

松田聖子
ピンクレディー
YMCA
二億四千万の瞳
あずさ2号
ガンダーラ
オフコース
尾崎豊
グローリア
ユニコーン
荒井由美
アリス
傘がない
ダウンタウンブギウギバンド
止まらないhaha
君は薔薇より美しい
なめとんか
世界中の誰よりなんちゃら
長淵剛(初期弾き語り)

アルコールが入りながらのブレーンストーミングゆえ、曲名と歌手名がごっ
ちゃになってますが、要はアラフォー受けのする歌謡曲です!(笑)
なお幹事会のメンバーの一人はアラサーなんですが、私以上にこういった
曲名がポンポン出てくるのにはびっくりしました。(年齢詐称疑惑かも)
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井笠鉄道

2009-09-08 | 一寸お出かけ(中国)
井笠鉄道は岡山の笠岡に本社があるバス会社ですが、その名が示す通り
かつては笠岡と井原を結ぶ軽便鉄道(軌間762mm)を有していました。
調べてみると、当時の車両があちこちに保存されているらしく、ひまわり
のついでに見てまわってきました。

笠岡駅近く、笠岡交通公園に保存されているディーゼルカー。



笠岡から県道48号線で井原方面に行く途中には、「井笠鉄道記念館」
があります。これは旧新山駅舎を流用したもので、廃止当時の駅長さん
が館長をつとめてます。



こじんまりとした敷地ですが、車両も展示されています。
コッペルというドイツ製の蒸気機関車。



客車は木製です。



井原から少し山に入った経ヶ丸グリーンパークというオートキャンプ場
にも保存車両がいました。
こちらもディーゼルカーですが、笠岡交通公園のものより近代的です。



中の様子。
近代的な外観とはいうものの、木の床に、まるで公園のベンチのような
木の座席です。



この鉄道は、残念なことに私が生まれるちょっと前に廃止されてしまい
ましたが、一度はこんな列車でゴトゴトとのんびり旅をしてみたかった
ものです。
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さんふらわあ

2009-09-05 | 一寸お出かけ(中国)
岡山は西のほう、笠岡湾干拓地のひまわりを見に行ってきました。

さすが「100万本のひまわり」を謳うだけあり、息をのむような光景です。





なお、ひまわり畑の中に入っていくこともできます。



「ひまわり」といえば、ソフィア・ローレン主演の映画のテーマ曲も有名
ですね。

ひまわり畑は、笠岡ふれあい空港という農道空港に隣接しています。
看板にジャンボ機が描かれているのはご愛敬。



毎年、ひまわりの開花の時期に合わせて、曲芸飛行などが披露される
「大空と大地のひまわりカーニバル」というイベントが行われるそうですが、
今年は天候不順の影響もあり、残念ながら満開が1週間程遅れてしまい
ました。

この日、笠岡ふれあい空港の中では、どうやらドレスアップした車のイベ
ントがあった模様で、ふと私の隣に駐車している車を見たところ…



すごい(笑)

ちょうどここを通りかかった他のドライバーも、「何なら~、このクルマ」と
爆笑しながら通過していきました。
コメント (6)
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