昔、当ブログで紹介したこともある140系フィールダー(MT)に12年間11万km乗り、
その後つなぎで格安中古の140系アクシオ(これはさすがにCVT)に、つなぎのつもり
が結局3年も乗り、13年落ちとなるのを機に後継機の検討となりました。
さらに小さい車や、いまどきの背の高い車にも興味があり、その最有力候補で試乗まで
した某コンパクトカーが、フルモデルチェンジでMTの設定がなくなり、おまけに外観も
不評ともあって(車種が分かってしまいそう)、候補から外れてしまいました。
カローラは100系カロゴンから20年来のユーザーで、当然最新の210系も興味津々でした。
レンタカーを使う機会ではあえて車種指定し、長距離ドライブ(コロナ禍中帰国後、成田
から神戸への移動)した際、3ナンバー拡大は特に問題を感じず、むしろ車格が上がった
ことによる乗り心地、静粛性に好印象を持っていました。
20年以上拘った理由の一つとして、最後まで残ったMTの設定が大きいのですが、210系は、
・MTの設定グレードが限定される(W/Bなる最高グレードだけで、設定色が基本的に白か黒
(故にW/B)に限られる)
・車格が上がったことにより、CVT、ハイブリッドともにエンジンが1.8NAのところ、MT
はなぜか1.2ターボ
であることが躊躇させる理由でした。
マイナーチェンジでの変更を期待しつつ注視していたのですが、2022年3月時点で噂レベル
ながら、
・2022年秋にマイナーチェンジ予定
・既にオーダーストップ?
・ガソリン車のエンジンが1.5 3気筒に変更(ヤリスと同じエンジン)、MT廃止?
という情報を掴み、マイナーチェンジ前に購入という決断を後押しすることになりました。
さっそく中古アクシオでお世話になったディーラをたずねたところ、
・2022年秋のマイナーチェンジは事実
・ハイブリッドは2022年2/末で既にオーダーストップ、ガソリンはまだいけるかも
・納期3ヶ月
との信頼筋の情報で決断、2回目の(おもに価格)交渉でツーリングを契約するに至り
ました。
その後MT廃止が現実となり、滑り込みでのタイミングだったこと、契約当時すでに長
納期化の兆しはあったものの、その後の年単位に達するさらなる長納期化、中古車の
枯渇を考えると、後で思えばタイムリーなよい決断となりました。
過去の新車2台は1ヶ月で納車だったことを考えると、3ヶ月は長く、さらに当初予定
より2週間ほど遅れでようやく納車に至りました。
営業担当氏曰く、MT車を月に2台納車したのは初めてとのことで、うち1台は86、非
スポーツ車のMTはヤリスも含め見たことがなかったとの話でした。納車に際し、担当
氏から取扱説明、特に以前の車にはなかった安全装備、ステアリングスイッチ等の説明
を受け、いよいよ乗り出し。
MT車は3年ブランクがあるので慎重にクラッチミートし、どうにかエンストせずに発進
できました。しかし、家路への途中Uターンをしようとして、実は6MTは初めて(それ
までは5MT)で、どうやってバックギアに入れるのか聞き忘れたこともあり、往生しま
した。その場はどうにか切り返し、後で調べたところ、シフトノブにあるスリーブ状の
引手を引くことを初めて知りました。車庫入れに必須なので、家に着くまでにどこか途中
で調べたと思います(笑)
既にディスコンの仕様で、あまり役に立たない情報ですが、2年25,000km運用しての
インプレッションを思いつくままに。
・最大の懸念だった1.2ターボは、1.5NAとカタログ上の最大出力はほぼ同じにも関わら
ず、余裕が感じられる。
トルクが太く、例えば高速道路の上り坂で、以前の1.5NA・5MTなら速度維持のため
4速に落とす必要があった場合でも、6速のままで余裕。
(但し1.5NA・CVTでは、シフトダウンを必要としないのは当然かつ、負荷とエンジン
回転数が最適化された設定故か、燃費も5MTより良く優秀でした)
・6MT故といえるが、高速でもエンジン回転数が2,x00rpm程度で静か。
・ターボ故?トルクにクセがあり、1,500~3,000rpm辺りが太く、また1,000rpm以下
では加速困難。運転操作に慣れが必要。
・街乗りの燃費はそれほど良くなく10km/L, 高速で15km/L程度。カタログ上のWLTC
モード燃費14km/Lは概ね実態に近い。(但しマイナーチェンジでエンジンが変更され、
相当改善されています)
・小排気量故か?エンブレはあまり利かない。(ゆえにスポーツモードでのiMTの自動
ブリッピングもあまり必要性を感じず)
・珍装備として、MT車でありながらクルコン装備。ギアチェンジしても設定速度および
先行車速度に追随するのは面白い。(MT乗りとは矛盾するかもしれませんが、高速道路
での長距離ドライブが楽になりました)
・義務化とはいえ、オートライトはいただけず。
・3ナンバーに拡大しながら160系より室内が狭いことが話題になったが、それよりも
気になったのは、Aピラーとルーフの結合部がかなり寝ていて、乗車時に引っかかる。
(ここは160系が居住性に振り切りすぎてダサいと言われる一因でもありトレードオフ。
6代目プリウスではAピラーがさらに寝ていて驚きました)
・もう一つの懸案であった車格拡大は、バックモニタが標準化され、さらにうるさい程の
安全装備のおかげで、擦った当てたの類の話は2年近くも皆無。
(でしたが、間もなく2年というある日、自宅の目の前で対向車とのすれ違いで寄せ過ぎ、
電柱に左後輪フェンダーを擦ってしまいました。(センサ通過後のハンドル操作で死角)
ただし、電柱にイボイボのシートが巻いてあったおかげで、擦った箇所は殆ど目立たず
ノーカンにできそうです。ちなみに前回・前々回の新車は無傷で一ケ月ももたなかった
ので、随分ましにはなりました)
世間的にも個人的にも恐らく最後のレア仕様となるであろうこの車、10年10万kmとは
限定せず、乗れる限り乗り続けるつもりです。