長きに渡る連載もとうとう最終回となりました。
2-03-1 琴平駅(JR土讃線):△
観音寺駅の設定で、キャンプ合宿への出発、竹良のバンドゆかりの地巡礼、受験上京の
シーンに登場。
現在の観音寺駅舎は1963年築で物語の設定年代には存在していましたが、コンクリート
造りのため、雰囲気を出すためにあえて琴平駅でロケをしたとされています。もっとも
映像に登場するのは駅舎内から改札、プラットホーム、ホーム上の車両で、駅舎の外観
は見えません(笑) 駅名標も国鉄フォントで観音寺に変えられていますが、ラストの受験
上京のシーンでは、横書きの駅名標のすぐ右横の看板に「金毘羅」(プリンスホテル)
の文字が見えてしまっています(アラ探しスミマセン)
琴平駅舎は建て替えこそされていませんが、近年リニューアルされ内部の雰囲気はだいぶ
変わりました。
駅前ロータリーで「高校三年生」を流す宣伝カー。ナンノが友情出演です。
もともと裏方での参加だったのですが、観音寺で「ナンノが来てる」と騒ぎになり、
仕方なく途中で引き上げざるを得なかったのだとか。
実際の観音寺駅
2-03-2 小歩危駅(JR土讃線):◎
キャンプ合宿のシーンおよび竹良の巡礼シーンで登場。
現在もほとんど変わっていません。
さらに、テツの威信(笑)にかけて、車窓風景の解明も試みました。
例によってグーグルマップの他、現代ならではの手段でYouTubeでの車窓撮影ビデオも
役立ちました。
まず、祖谷への合宿に向かう車中シーンでは、土讃線のまさに大歩危小歩危を思わせる
渓谷や、恐らくは国道32号線と思われる並走する道路が登場します。
2-03-3 土讃線(祖谷口-阿波川口間:下り左側):◎
メンバーが車中でパイプラインをエア演奏。
最初のこのカットでは並走する道路が映ります。欄干の形や橋桁などで、阿波川口近く
の多度津方と、概ね場所が特定できました。
2-03-4 土讃線(阿波川口-小歩危間:下り左側):△
続いて、しーさんが「無しにすなよ」と切符をメンバーに手渡すカット。
町並みが一瞬映るため、てっきり阿波池田といった拠点の町かと思いましたが、町並みが
線路とほぼ同じ高さにあり、直後にトンネルという条件に合致するのは、阿波川口の高知
方すぐの山城谷トンネルだけと判明しました。一見市街地のようにも見えるこのシーンは、
映像には映っていない鉄橋(伊予川橋梁)と山城谷トンネルとの間のわずか20m程度の
建物の並びを一瞬だけ捉えたことになります。
写真左手前の建物は建て替わってますが、中央奥の切妻屋根の建物は当時と同じようです。
ちょうどこの付近で、国道32号線から新宮方面に分岐する国道319号線の拡幅により、宅地
部分が削られて、現存するのはわずか2軒であること、さらにうち一軒は建替ということも
あって、照合に手間取りました。
2-03-5 土讃線(三繩-祖谷口間:下り左側):◎
竹良の巡礼シーンの車窓。
大きな川を鉄橋で渡りますが、川の曲がり具合や河原などから第一吉野川橋梁と、比較的
容易に特定できました。
2-03-6 予讃線(津島ノ宮-海岸寺間:上り左側):◎
受験のため上京するラストシーン。いかにも瀬戸内らしく海に浮かぶ島々が映ります。
特に海岸寺付近は、海岸線すれすれに列車が通る鉄道写真の有名撮影地で、初めてこの
映画を見た当時から、撮影地の当たりはおおよそついていました。
以上、最後までマニアックな記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
完
2-03-1 琴平駅(JR土讃線):△
観音寺駅の設定で、キャンプ合宿への出発、竹良のバンドゆかりの地巡礼、受験上京の
シーンに登場。
現在の観音寺駅舎は1963年築で物語の設定年代には存在していましたが、コンクリート
造りのため、雰囲気を出すためにあえて琴平駅でロケをしたとされています。もっとも
映像に登場するのは駅舎内から改札、プラットホーム、ホーム上の車両で、駅舎の外観
は見えません(笑) 駅名標も国鉄フォントで観音寺に変えられていますが、ラストの受験
上京のシーンでは、横書きの駅名標のすぐ右横の看板に「金毘羅」(プリンスホテル)
の文字が見えてしまっています(アラ探しスミマセン)
琴平駅舎は建て替えこそされていませんが、近年リニューアルされ内部の雰囲気はだいぶ
変わりました。
駅前ロータリーで「高校三年生」を流す宣伝カー。ナンノが友情出演です。
もともと裏方での参加だったのですが、観音寺で「ナンノが来てる」と騒ぎになり、
仕方なく途中で引き上げざるを得なかったのだとか。
実際の観音寺駅
2-03-2 小歩危駅(JR土讃線):◎
キャンプ合宿のシーンおよび竹良の巡礼シーンで登場。
現在もほとんど変わっていません。
さらに、テツの威信(笑)にかけて、車窓風景の解明も試みました。
例によってグーグルマップの他、現代ならではの手段でYouTubeでの車窓撮影ビデオも
役立ちました。
まず、祖谷への合宿に向かう車中シーンでは、土讃線のまさに大歩危小歩危を思わせる
渓谷や、恐らくは国道32号線と思われる並走する道路が登場します。
2-03-3 土讃線(祖谷口-阿波川口間:下り左側):◎
メンバーが車中でパイプラインをエア演奏。
最初のこのカットでは並走する道路が映ります。欄干の形や橋桁などで、阿波川口近く
の多度津方と、概ね場所が特定できました。
2-03-4 土讃線(阿波川口-小歩危間:下り左側):△
続いて、しーさんが「無しにすなよ」と切符をメンバーに手渡すカット。
町並みが一瞬映るため、てっきり阿波池田といった拠点の町かと思いましたが、町並みが
線路とほぼ同じ高さにあり、直後にトンネルという条件に合致するのは、阿波川口の高知
方すぐの山城谷トンネルだけと判明しました。一見市街地のようにも見えるこのシーンは、
映像には映っていない鉄橋(伊予川橋梁)と山城谷トンネルとの間のわずか20m程度の
建物の並びを一瞬だけ捉えたことになります。
写真左手前の建物は建て替わってますが、中央奥の切妻屋根の建物は当時と同じようです。
ちょうどこの付近で、国道32号線から新宮方面に分岐する国道319号線の拡幅により、宅地
部分が削られて、現存するのはわずか2軒であること、さらにうち一軒は建替ということも
あって、照合に手間取りました。
2-03-5 土讃線(三繩-祖谷口間:下り左側):◎
竹良の巡礼シーンの車窓。
大きな川を鉄橋で渡りますが、川の曲がり具合や河原などから第一吉野川橋梁と、比較的
容易に特定できました。
2-03-6 予讃線(津島ノ宮-海岸寺間:上り左側):◎
受験のため上京するラストシーン。いかにも瀬戸内らしく海に浮かぶ島々が映ります。
特に海岸寺付近は、海岸線すれすれに列車が通る鉄道写真の有名撮影地で、初めてこの
映画を見た当時から、撮影地の当たりはおおよそついていました。
以上、最後までマニアックな記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
完