映画版「バッテリー」ロケ地マップ

ロケ地マップシリーズ第２弾として、一時期、当ブログのイチ推しコンテンツと化
してた(笑)、映画版「バッテリー」のロケ地調査結果をグーグルマップ上にまとめ
ましたのでご笑覧下さい。当時東京在住ながら岡山詣を数回に渡り繰り返し、ロケ
地コンプリートしました。
マップ左上のアイコンを押すと各ロケーションの見出しが登場、マップ内でスクロール
するとズームイン・アウト可能です。



映画撮影から15年経過し、現地の状況も少しずつ変化しておりますが、当マップで
は基本的に2007年の映画公開直後の状況を示しています。ついでに当ブログ内の
各記事のリンク切れ等も修正しましたので、よければカテゴリ「バッテリーロケ地」
でご覧下さい。思い入れが強すぎて多少痛い記述もありますが、若気の至りとして
ご容赦頂ければと思います。

あわせてこちらは映画公開当時のロケ地マップ。詳細がぼかされている箇所もあり
ますが（ゆえに完全版を目指した次第）、今あらためて見てもほぼ完全に網羅されて
います。


恐らくは現地、美作の記念展示にて紙で入手したものをスキャンしたもののようです。
フライヤー的なものと理解しますので、公開もお許し頂ければと思います。

この映画版「バッテリー」、監督は「おくりびと」の滝田洋二郎、主演は本作が
デビュー作となった林遣都でその後の大化けぶりは言わずもがな、周囲を固める
ベテラン俳優陣もなかなか豪華です。私はとくにサントラが気に入り、全曲耳コピー
してmidiで再現したほどですが、音楽担当の吉俣良は翌年に大河ドラマ「篤姫」の
劇伴を担当し知名度を上げました。ブレイク寸前の旬の関係者が奇跡的に集まって
できた良作だと思います。

番外編：アニメ版「バッテリー」ロケ地巡礼

フジ系ノイタミナ（何かと思ったらanimationの逆さ読みですね）で
放映されていたアニメ版バッテリーが無事最終回を迎えました。
制約の多い映画の２時間とは異なって１クールの放映ということも
あり、原作のエピソードも多く取り入れられ、より原作に近い印象
を受けました。


映画版公開当時、岡山詣でを何度も繰り返した私にとっては、アニメ
版第一話を見た印象は、とにかく既視感の連続だったということ(笑)
公言はされておりませんが、映画版の画作りはかなり意識されている
と思われます。

原田一家の新田入りは、おろち峠こと高梁市内に入る手前のループ
橋の展望台から始まります。映画版とまんま同じ場所です(笑)



主要なシーンは高梁市内で網羅できます。
巧のランニングシーンでは、ループ橋からさらに市内寄りに進んだ坂
の途中も登場します。



アニメ版の井岡邸は、ふいご峠の入口近くにあります。
これも映画版から数百ｍほどしか離れていないのと、映画版で巧と
青波が二人乗りの自転車で坂道を下るシーンや、豪の母親に呼び
止められるシーンのロケ地ともかなりニアミスしてます。
右の写真は映画版の元祖・井岡邸（柏木邸）で、今も健在でした。



巧と豪が初めて出会う新田神社は、高梁川を挟んだ対岸側にある
稲荷神社になります。この付近の高梁川沿いの道はランニング
シーンでも登場します。これも映画版の成羽川沿いとデジャブです。
さらに、高梁川と成羽川は本流支流の関係ですが、これらを結び
つけるのはさすがに強引でしょうか。



他のランニングシーンで、道の脇に小川があってあたかも巧の家
（ふいご峠）から続いているよう見える坂道は、実際には１ブロック
南寄りにある階段であったり、神社に通じる道は美観地区として
知られる紺屋川筋だったりします。



豪が初めて巧の球を受ける空地。
市役所から西側にある商店街の途中で、これも映画版での市役所
から東側にある職員駐車場と、何となく傾向が似てます(笑)



新田東中は高梁高校がモデルで、これも映画版と同じです。確証
はありませんが、グラウンドから離れた丘の上にある校舎と体育館
はアニメオリジナルの設定と思われ、これはあらためて検証したい
と思います。
そういえば、高梁高校の前の踏切に以前は遮断機がなくて、これ
危なくね？と思っていましたが、後に設置されたようです。



新田東中野球部が練習に用いたグラウンドは高梁運動公園内の
もので、ふいご峠への途中で分かれる道の先にあり、巧の家の
近所です。



以上、アニメの公式ガイドブックの情報をもとにしましたが、他
にも高梁市内の観光案内所等で同様の内容のロケ地マップを
入手することができます。ちなみに、ガイドブックおよびロケ地
マップに使われている写真で、ループ橋は逆向きに撮られてます
ので、ご注意を(笑)
原作者は美作出身・在住ですが、映像は同じ岡山ながら、なぜか
高梁・新見のイメージが強いのが不思議です。


ところで、私はガラケー使いなのでよく分かりませんが、今時は
スマホでアニメの聖地巡礼ができるアプリがあるらしく、映画版
公開当時、苦労して地取りした結果をブログで情報交換をした
ことなどを考えると、わずか十年弱程ほどの間でも、世の中は
さらに進歩していることを実感します。

「バッテリー」ロケ地巡礼３７：まとめ

この映画は2007年3月公開で、GW明けにはほとんど上映を終了しましたが、
舞台となった岡山ではまだ上映が続いており、７月に再び調査に行った際の
初日の晩にまた見に行ってしまいました。（全国ロードショーも比較的ロング
ランといえますが、地元では超のつくロングランでした）
もうン回目にもなり、今回はあくまでロケ地の再確認のつもりだったにも
関わらず、またまたのめり込んでしまって涙してしまいました(汗)　もはや
パブロフの犬状態です。周りからも結構ススリ泣きの音が…(^^;

かつてお隣の香川県民だった私は、岡山県というところは馴染みがありながら
通過しかしたことがありませんでしたが、こうやって各地を探訪してみて、
今さらながらその良さに気付いた次第です。

５月の第１回目の現地調査時は、事前リサーチ不足で割愛せざるを得なかった
スポットが多数残っていましたが、その後の各方面からの情報提供により、７
月、９月と現地調査を重ねて、めでたくコンプリートすることができました。

情報収集に際しては、とくに、
BLOG★いくちゃん★ …大半の情報はこちらから入手しました。
☆Su-さんBlog☆ …関東在住ながら、先にコンプリートされた方のブログ。
HOLLOW LIFE DIARY…特に横手中関連の情報は、ホント助かりました。
tara☆　BLOG…最後の最後まで納得が行かなかった場所のヒント。

上記の方々にはあらためて感謝申し上げます。ありがとうございました！

完

「バッテリー」ロケ地巡礼３６：「巧が自転車で走る道」の謎

蒜山でのロケ地がまだ完全に特定できてなかった時の情報交換で、ロケ地情報
の多くを参考にしたブログ主の「★いくちゃん★」さんから、2007/5/23に
頂いたコメントを引用します。

（引用）
まず蒜山高原ですが、蒜山観光協会にメールを出したら、
いち早く返事が来ました。
そこにはこう書かれていました。

「巧が自転車で通る道」とありますが、正確には
「巧がランニングをしている道」です。

…ところが、どこかのサイトか忘れましたが、蒜山高原での記事で、
巧が自転車に乗っているシーンの写真が載っていました。
掲載ミスかもしれませんが、確かに蒜山高原には
サイクリングコースがあるんですよね。
蒜山高原のロケは3ヶ所の可能性アリです。
（引用終わり）

「巧が自転車に乗っているシーン」のスチール写真、コレですな。

ちなみにここ（後年注：リンク切れ）から拾ってきました。

説明は★いくちゃん★さんのご記憶通り、「蒜山高原自転車道」で「巧が自転車
で走る道」ということになってます。

写真が「新田東」のユニフォームということは、「病院から球場に向かうシーン
である」という私の仮説を裏付けそうです。
というのは、他に自転車が登場するシーン、例えば青波との二人乗りや、青波を
新田神社に探しにいったりするのは、いずれも新田東中野球部入部以前の出来事
だからです。しかも、青波を探しに新田神社に行くにいたっては、ヒガシの実用
自転車（天満寿司の看板付）を無理矢理奪っており、写真の軽快車とは明らかに
異なります(笑)

結局のところ、その後の検証によりこの写真は奈義総合運動公園で撮られたもの
で、前記事の未公開シーンに関係することが判明しました。
しかし、当記事には当該写真に限らず、他のロケ地解明の参考になるコメントが
多数ついたため、履歴としてあえて残しております。

「バッテリー」ロケ地巡礼３５：未公開シーン

この映画のヒロインである矢島繭は、どういうわけか後半ではあまり重要な
役ではなくなります。特に原作においてそれが顕著で、長期にわたる発刊で
単に原作者が忘れてしまったのかもしれません。

ところが、パンフ等のスチール写真の中に、繭とユニホーム姿の巧が２人で
向かい合って何かを話している？というものがあり、これが本編のどの場面
にも該当しないことから、没となった幻のシーンの存在を匂わせるものでした。


そしたら案の定、DVDの特典としてこの未公開シーンが収録されていました。
自転車疾走ののち、繭が球場の外で巧を待っていて、お守りを渡すということ
になっています。場所はもちろん、新田市営球場こと奈義町・総合運動公園
グラウンドになります。

巧が下の写真の奥から手前に向かって自転車で走ってきます。
球場の一塁側応援席の裏側ですが、なぜか球場奥から入口側に向かって走って
くることになります(笑)


下の写真は、もっと奥の右翼側の裏ですが、ここで撮影されたスチール写真
（巧が新田東のユニホームで自転車に乗っている）が、あるサイトで「蒜山
高原自転車道」で「巧が自転車で走る道」と誤って紹介されており、一部で
えらい混乱を招きました(笑)


当該写真と見比べてみて下さい。紛れもなく奈義だと断言できます(笑)

「バッテリー」ロケ地巡礼３４：再試合・新田市営球場

横手二中との再試合は既に始まっていましたが、巧は門脇の打席に何とか
間に合います。


ゲートを抜け、巧がマウンドに上がると、１塁側のフェンス越しに意外な
人物からのエールが…　この辺りです。

巧も自転車でなく便乗させてもらえば良かったのに、と思わないでもあり
ませんが、そこには触れてないけないお約束ですね(笑)

繭やオトムライ、小町先生らはこの辺りから応援。さらに奥の外野芝生席
には展西らの姿も…


祖父の洋三は三塁側のこの辺りから見守ってます。


会心の一球！


奈義町・総合公園グラウンドでの撮影です。

「バッテリー」ロケ地巡礼３３：疾走する自転車(2)

カットが変わり、自転車は山間部へ。


最後まで場所が分かりませんでしたが、こちらをご覧になられた方の情報に
より、なりわ運動公園の球場脇（三塁側）の道と判明しました。（情報提供
ありがとうございました＞tara☆さん）

ここも行ってしまうと、「えっ、こんな所だったの！？」という感じですね。
上の写真の左側の丘は、実は歓迎会や仲直りのシーンに出てきた丘だったり
します。

「バッテリー」ロケ地巡礼３２：疾走する自転車(1)

巧が病院に青波を見舞いに行った後、横手二中との再試合に向け自転車で疾走
するシーンです。


「バッテリー記念館」の情報で、このシーンが新見で撮られたことが分かった
ため、最後に急遽追加して行くことにしました。巧が自転車で渡る川は大きく、
恐らく高梁川かとあたりをつけ、それに沿ってアーケードがある商店街を探した
ところ、新見銀座商店街および江道橋付近と判明しました。

映画には出てきませんが、巧が自転車に乗っている姿で「新見市シルバー人材
センター」の前で撮られたスチール写真もあります。（新見図書館の近所）


映画では新見図書館前からのスタートです。
実はこの写真の奥に、豪の家があったりします。


少し進んだところ。石垣などが雰囲気あります。


ここの角を曲がって、パンしながら…


商店街に突入。


この商店街のアーケード内は自動車通行可でちょっとびっくり。
映画のように自転車で爆走しようものなら、車と正面衝突しかねません(^^;


アーケードを抜けて、角を曲がり…


江道橋を渡りきって、新見駅（画面左）方向に抜けます。

「バッテリー」ロケ地巡礼３１：情景（番外編）

ロケ地ガイドの記述で、新見市の「城山（じょうやま）公園：情景」という
のが一体どのシーンを指すのか、密かな謎でした。
純粋に「城山公園の情景」と呼べるシーンは、本編中では見当たらず、
「TVスポット15秒CM」に写真のような「城山公園からの情景」が登場
します。（DVDには未収録。映画サイト公開間は見れました。なお映画サイト
は上映終了後も、かなり長期間閉鎖されずに残ってました）

「バッテリー」ロケ地巡礼３０：情景

青波が入院して翌朝を迎える時に、街並みが一瞬だけ写ります。


ふいご峠（備中松山城寄り）から見た高梁市内です。

汗だくになりながら15分以上も歩いて備中松山城の天守閣にも登ったものの、
ドンズバの場所が見つからず、あとになって車でも行ける場所（ふいご峠の
終点近く）だと分かり、ガックリ(^^;　マジで力が抜けました。
なお、休日ここは一般車通行不可で、シャトルバスが運行されるようです。

くやしいので、備中松山城の写真も。