実施日時:2015年 3月15日 9時~16時
実施場所:さがわの森および御霊谷林道
講 師:株式会社エコロジーパス取締役 北澤 哲也氏(元東京都レンジャー)
参 加 者:TSR会員 16名 さがわの森管理人 2名
研修の目的: 「生物多様性の保全のあり方と進め方について」として、企業やNPO・ボランティアが取り組む生物多様性保全活動の現状
を現地で学ぶ。
また、植物や昆虫を中心にその生態を知ることなどを通して、自然環境の保護・保全の大切さを理解する。
Ⅰ.講師紹介と講師挨拶および案内していただく、“さがわの森”を管理しておられるNPO法人の方の紹介。つづいて本日の研修目的と
行程確認。今日は女性の参加者もおられるので、バイオトイレカーも出していただけることになった。
Ⅱ.9時45分御霊谷林道入り口出発、
御霊谷林道入り口 スミレについて バイオトイレカー
動・植物の観察については
① 入口案内板上のナメクジの歯舌痕観察
② アオキの生態および鳥との関わりについて
③ イノシシやテンなどの生痕
④ アオイスミレとタチツボスミレの見分け方について
⑤ アオキの葉にいた毛虫
⑥ ヤマアカガエルとアズマヒキガエルの卵およびオタマジャクシ
⑦ ヒナスミレ・セントウソウ・ニリンソウなどの開化植物の観察
⑧ カントウカンアオイの花
⑨ 主に高尾で見られるカシ類について
⑩ キジョランの葉についたアサギマダラの幼虫
⑪ オニシバリの花
⑫ ヒノキやスギを例に木の仕組みや性質について
⑬ スゲに見られるシカの食痕
⑭ タヌキのためふん
アオイスミレとタチツボスミレ アメリカシロヒトリ? ヒナスミレ ニリンソウ
アズマヒキガエル(卵) タヌキのためふん ヨゴレネコノメ トエイカブト セントウソウ
シカの食痕 カントウカンアオイ(花) オニシバリ アサギマダラの1齢幼虫 アサギマダラの2齢幼虫
Ⅲ.昼食後、「高尾百年の森」の管理方針・利活用・今後の取り組みについて管理されているNPO法人の方から説明を受けた。
国立公園や国定公園などの自然をそのまま残す(現状維持)という管理とは違い民有地においては人と自然の共存を念頭に多くの生
物種が共生できるように適度な管理を行う。そのため下草刈り・間伐・除伐などのいわゆる雑木林の手入れ、森林研修・小学生を対象
とした体験教室を行っている。
高尾百年の森について 集合写真
Ⅳ.最後にさがわ「高尾百年の森」の管理状況を見学のため山内をまわり、間伐・除伐・皆伐の様子と回復してきた植生などを見学した。
Ⅴ.感 想
日常私たちが行っている活動とは違った観点での管理のあり方を聞きとても興味のある観察会であった。
実際には、自然環境保護保全・エコに対する取り組み・子供たちに対する環境教育などなど数多くの話を聞き今後の活動のために
も大いに参考になった。
最後にこのような機会をつくって頂いた都に対して感謝しています。
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