2015年5月10日(日)第1回自主研修 山内~南高尾
【盗掘防止パトロール研修】
高尾SR会目標
【高尾山とその周辺をもっと知ろう! 良さを伝えよう! まもる仲間を増やそう!】
2015年度目標: 『高尾山! 四季おりおりの良さを伝えよう』
参加 19名(L:川原田、講師:甲把レンジャー、野村レンジャー)
コース:高尾ビジタ-センター(VC)~小仏城山(昼食)~大平林道分岐~一丁平~VC
自主巡回/山内~南高尾 【第1回自主研修・レンジャーと共催、盗掘防止パトロールに伴う研修】
キンラン等希少種植物分布の確認や標識タグの設置、利用客に対するマナー指導・案内や啓発普及など、レンジャーと一緒に巡回しながら実地研修しました。
快適な天候の中、VCに集合後、もみじ台下でミーティング(今回の研修趣旨について、スケジュールなど)昨年秋に始めた「盗掘防止パトロール」について、途中何度か説明や実践の体験を行ってきているが、今回、希少種の開花が始まる時期に合わせて、今年度入会の新会員をはじめ、会員のスキルアップをはかるために、初めて、レンジャーと共催で計画しました。
巡回の途中で、植生保護のロープや標識、警告看板等を点検しながら、保護が必要な場所に普及のための警告看板や監視用の取り付けタグの設置も行った。
5月始めに設置した場所以外にも、多数開花が確認されました。
昼食後、大平林道との分岐地点付近で、レンジャーからレクチャーがありました。
・高尾山は、貴重な自然植生が残されており、その自然環境の恩恵で、最も身近な希少植物の生育地である。
・希少植物の盗掘情報がレンジャーやビジタセンターに寄せられる。それらの半数はラン、特にキンランとエビネが多く、開花時期の5-7月が多い。
・特別地域内における指定植物(明治の森高尾国定公園における指定種が決められリスト化されている)の無許可での採取が罰則を伴う、自然公園法違反行為である。
・平成25年5月から法違反の警告看板を設置しており、登山道利用客の意識醸成などの啓発に役立っている。
・さらなる対策として、平成26年9月より、「盗掘防止パトロール中」と書かれた腕章を作成し、レンジャー、ビジタセンター職員、二つのボランティア団体(高尾サポートレンジャー会、高尾パークボランティア会)が定期的に巡回している。
引き続き、盗掘への対応の仕方などについて、情報共有や意見交換を行い、巡回の充実を再認識した。
この巡回を始めて以来、この(赤く目立つ)腕章を着けていると、「盗掘」のことを利用者から聞かれる事が増え、コミュニケーションの機会が格段に増えました。
「小判など埋蔵品や文化財など」と勘違いされる事もありますが、ほとんどの方々は理解や共感されます。また、以前に比べ、希少種が減ったと感じることや盗掘を目撃したこと等の情報提供とともに、もっと人数や回数を増やすことや時間帯を変えるなど、厳しく取り締まるなどのご意見もいただくことがあります。
厳しいご意見もありますが、それは想いを同じにする人たちが多いことに通じ、励まされます。高尾山は狭くはありませんが、今後も、巡回を続けるとともに、沢山の利用者の目で見守り、盗掘に対する抑止力にしていくことが、いかに大切か、効果を奏すると信じています。
当日出会えた主な開花した野草や樹木
①ヒメハギ、②ナルコユリ、③キンラン、④エビネ、⑤イカリソウ、
⑥クサボケ、⑦ホウチャクソウ、⑧ワニグチソウ、⑨フデリンドウ、
⑩フタリシズカ、⑪ホウチャクチゴユリ、⑫ホシザキイナモリソウ、⑬オオバウマノスズクサ、
⑭クワガタソウ、⑮アマドコロ、⑯コミヤマスミレ、⑰ジャケツイバラ、⑱ガクアジサイ他
(記録・写真編集 MK)
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