
少しずつ夏本番が近付いてきたので、少し久しぶりにこのブログでは定番であるカラパナの作品を紹介。いわゆるリュニオン(再統合)後の2作目となる1987年リリースのアルバムで、以前紹介した前年のHurricaneと同じく彼らの数あるアルバム中でも話題に上がりにくい作品の一つです。いちおう当時の日本ではそれなりに注目されていたようで、日本フォノグラムからMercuryレーベル扱いでジャケットを差し替えたLPとCDが発売されていますが、本国では自主製作でひっそりとカセットとCDがリリースされたのみ。確証はありませんが、おそらく掲載したこちらの本国ジャケット仕様ではLPのリリースはないものと思われます。ただ、国内盤のどこか冴えないジャケットより、こちらの本国盤ジャケの方が圧倒的にクォリティが高いので、マニアならばこちらの輸入盤購入がお勧め。国内盤と比べて1曲多く収録されているため、お得感もありますしね。その追加収録された楽曲とはM-9のIn Your Eyes。マッキー・フェアリー製作の激甘AORバラードです。後に日本オンリーで発売されたマッキーのソロ作Romantic Story 11:30 p.m.と同じテイクではありますが、単純に曲自体が素晴らしいため何度も繰り返し聴きたくなる名曲。お馴染みマイケル・パウロのサックスによる援護も完璧です。その他の曲ではマラニがリードを取るM-5のSecrect Words Of LoveとM-11のI'll Be Over Youがなかなかに良い感じ。前者は込み上げ系のミディアムロック、後者は得意のバラードになっており、いずれもハワイの風を感じることが出来るアイランド色濃厚なナンバーでお勧めです。アルバム自体の珍しさが要因となり、アマゾンあたりでは凄い値段で売られていますが、海外から直接購入すればそれほど高くなく手に入れることが出来ると思うので、気になる人は探してみてください。ちなみに僕はこの輸入盤CDと国内盤LP、おまけに国内盤CDとまさかの同一盤3枚所有。別にそこまで特別な思い入れがある盤というわけでもないのですが、気づけばこんなことになっていました。さすがにダブり過ぎなので、とりあえず国内盤CDだけでも処分しようかな…。
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