救援本部ニュース474号 2013.7.15
国 除染終了のまやかし
「ちゃんと除染出来なかったけど、自分の判断で帰ってください」
「空間放射線量は全体として5割程度軽減した」。国が目標としていた「放射線量年1㍉シーベルト以下」はほとんどの地点が達成していないが、避難指示解除に向けて、市や住民と協議を始めたい。「希望者には新型の線量計を渡すので自分で判断してほしい」。これが6月23日に福島県田村市で開かれた政府の住民説明会での説明です。
出席した地元の住民からは怒りの声が上がっています。「ちゃんと除染できなかったけど、自分の判断で帰ってくださいと言わんばかり」「子どもも大人もいっしょくたに戻れるというのはあまりにふざけた話。将来、どんな健康被害が表れるか分からない。早く返すことで事故をなかったことにしたいとしか思えない」「何の(安全)教育も受けていない住民たちに自己責任でやれというのか」
無責任にもほどがあります。なぜ、不十分な除染でも帰還できる方向になったのか。底流には、いまだにはびこる誤った「安全論」があると、東京新聞は報じています。
放射線医学総合研究所(放医研)が作成した「放射線被曝の早見図」は11年4月5日に公開され、繰り返し引用されてきた。この早見図には重大なミスがあり、100㍉シーベルト以下は「がんの過剰発生がみられない」と明記されていた。このミスが訂正されたのは12年の4月。「がんの死亡のリスクが線量とともに徐々に増えることが明らかになっている」と訂正されたのに、いまだに以前の情報が流され続けているというのです。これは意図的行為以外のなにものでもありません。
「悪い冗談」では済まされない。絶対許さない全国みんなの闘いが必要です。
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