末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

11・10八尾北医療センター明け渡し裁判報告

2010-12-01 06:22:01 | 八尾北の民営化絶対反対

写真 11・7労働者集会に大挙結集してデモに立った八尾北医療センター労働組合

■八尾北医療センター明け渡し裁判
 裁かれるべきは八尾市 誇り高き陳述で市を圧倒
 
『前進』第 2465号4面 2010年11月22日

 11月10日、八尾北医療センターの明け渡しを求めて八尾市が提訴した裁判が、大阪地裁民事12部(高橋文清裁判長)で開かれた。八尾北医療センター職員の根こそぎ決起を先頭に、解放同盟全国連西郡支部、八尾北命と健康を守る会、地域の労働者100人以上が傍聴席にあふれた。
 「私は医療法人健進会の代表者であるだけはなく、八尾北医療センター労働組合の一員として日々、医療と介護の現場で働いている者です。その立場から今回の意見陳述を述べます」。医者であり、理事長でもある重松信子さんの確信に満ちた意見陳述が始まった。
 八尾北医療センターは1951年に西郡の人びとが差別に抗して苦しい生活の中から身銭を切って西郡平和診療所を立ち上げてから半世紀以上、営々と営まれてきた地域に根付いた診療所であること、10年前に八尾市当局の反対を打ち破って介護部門の開設をかちとったこと、年間延べ5万人が受診していることが明らかにされた。「医療部門で特筆すべきは送迎体制です。大事なことは、この八尾北医療センターでは医療・介護を受けられるだけでなく、人とのつながりが得られるのです。生きる上で人とのつながりがどんなに大切か」。重松さんは、ある高齢のひとり暮らしの女性に触れて、「私は医者ですから高血圧とか認知症への薬を処方していますが、ヘルパーとのつながりやデイケアでの1日の方が、認知障害をよほどくい止めています」と語った。
 さらに「かつて市からの出向職員として八尾北に在籍したこともある木下氏は“医療と契約は別”だと言い放った。ふざけるな!です」と八尾市を弾劾した。原告席に座っている八尾市の地域健康係木下係長は顔を上げることもできない。裁判長も傍聴席の「そうだ!」の声を制止することができない。
 「大企業に命と健康を売り渡す菅政権の新成長戦略のもと、大阪府の橋下知事に追随する八尾市の田中市長、保健推進課は、私たちの怒りの強さを思い知るがいい。裁かれるべきは八尾市です。正義は私たち働く者にある」。間髪を入れず「八尾北の明け渡しを許さないぞ」「医療を金もうけにさせないぞ」「私たちは勝利するぞ」のシュプレヒコールをたたきつけた。八尾北の職員が何回も討議を重ね、自分たちの思いを託してつくり上げた、労働者の誇りと怒りが貫かれた陳述だった。
 11・7労働者集会の5900人の団結と、八尾北労組を軸とした階級的団結が、八尾市と裁判所を圧倒してもぎり取った勝利だ。どの顔も勝利感に満ちて晴れ晴れとしていた。次回は2月18日だ。私たちは、団結を拡大して八尾北明け渡し裁判に必ず勝利する。 (投稿/八尾北労組・青木麻季)

★当面する闘争スケデュール

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