末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

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米政府系住宅金融2機関、政府管理下へ 

2008-09-07 12:03:04 | 世界金融恐慌の兆し

■米政府系住宅金融2機関、政府管理下へ 公的資金注入も
朝日新聞 9月7日

 経営難に直面している米政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディーマック)の救済問題で、米政府は両社を管理下に置く見通しだ。公的資金の注入を伴うとみられる。米金融史上最大の救済になる可能性もあり、米サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安は、大きな節目を迎えそうだ。
 検討されているのは、両社の経営危機表面化を受け、7月末に米議会で成立した救済法に基づく措置。米政府は、緊急時に認められた権限にもとづき、両社の経営を管理下に置くことを検討中という。いわゆる会社更生に相当し、財務省やFRBなど金融当局の管理のもとで財務基盤を早急に強化する計画とされる。
 両社の経営は破綻(はたん)状態ではないが、公的資金の注入で自己資本や資金繰りを万全にする案が有力。注入は両社の損失増や資金繰り、ローン需要などを精査しつつ、必要に応じて四半期ごとに強化する公算が大きい。議決権のない優先株や、将来優先株を取得できる権利(ワラント)付きの社債を両社が発行し、米政府が買い取る案なども浮上している。両社の経営トップの退任や取締役の大幅入れ替えが検討されている模様だ。
 両社は米住宅金融市場の中核で、保有・保証する住宅ローン関連証券は約5兆ドル(約530兆円)と米住宅金融市場の半分近くを占める。サブプライム問題の深刻化でローンの焦げ付きが急増し、これまで4・四半期続けて巨額の赤字を計上した。
 両社が資金調達のために発行する債券は米国債に次ぐ信用度があり、日本政府も含めて世界各国の政府や政府系機関、民間の大手金融機関が保有する。救済法が成立した7月以降も両社の経営不安はくすぶり続け、国際金融市場が不安定になる大きな要因となっている。
 米政府は、両社について実質的な「国有化」とも言える強い姿勢を打ち出し、政府が経営を全面的に支える態勢を整えることで、金融市場の先行き不安を和らげたい考えだ。政府による管理は市場が安定するまで維持し、改善状況を見極めた上で両社を完全民営化・独立させる案も浮上している模様だ。
 
 2社の破産はアメリカ経済の破産だ。基軸通貨ドルが暴落し資本主義経済は崩壊する。関連証券をドルで大量に持つ中国と日本の経済も危機になる。530兆円は桁外れではないか。



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