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救援本部ニュース429号 2013.2.24
清掃工場 業務の民間委託化で死傷事故が絶えない
業務の民間委託化が進む東京の清掃工場で委託孫請け業者の非正規職労働者の労災死亡事故が続いています。 09年9月の品川清掃工場での死亡事故に続き、1月10日に今度は新江東清掃工場で孫請け会社の作業員がダストコンベヤーに巻き込まれて死亡。元請け企業は、昨年12月25日に作業を契約。通常ではありえない契約日当日に作業の手順や安全対策の説明会を設定したが、当然にも事故にあった作業員は参加せず。作業開始当日の1月4日に元請け企業が安全講習を実施しこの作業員も参加。清掃当局の側はこれにより、安全教育を実施したとしています。しかし作業員は12月に下請け企業に採用されたばかりで「経験はあまりなかった」。安全対策に経験不足が考慮された形跡はみられないのです。 当局は06年から清掃工場の運転業務の民間委託を開始し、現在8工場に。委託化はごみ受付業務にも拡大。委託化が進むにつれ、業務や維持管理を請け負う業者の作業員の事故件数は高止まりとなり、休業が必要になった重大事故は12年度までの9年間で正規職の30人に対し、請負業者の作業員は46人に。「業者は安全教育もやっている。安全ベルトをしていない作業員に過失がある」(東京湾岸署副署長)なんてふざけるな! 当局の側は「運転の委託業者にも直営と同じように情報を流している。委託化が事故の原因ではない」と強弁し、所轄の警察署は「業者は安全教育もやっている。安全ベルトをしていない作業員に過失がある」とまで言って労働者のせいに。 しかし、「業務委託の増加で、安全対策も業者任せとなり、管理能力が落ちている」(武藤有子・中野区議)ことが最大の問題。経費削減のために民間委託を進めるとき、委託労働者の労働条件と安全対策が最も犠牲とされることは明らか。ここでも民間委託が安全を崩壊させているのです。労働組合の闘いとして、民営化粉砕・非正規職撤廃を! 社会にまん延する安全破壊と雇用破壊の現実に対し労働組合の闘いが必要です。民営化・外注化粉砕、非正規職撤廃で闘おう!
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