末光道正のブログ  八尾から日本の政治を変えよう

労働者・市民・学生の団結を強めるコーナーです

星野再審 無実証明する新証拠提出 星野さんは十字路で「光」見た

2017-01-12 22:05:58 | 星野文昭さんの獄死・国家犯罪を許さない
■星野再審 無実証明する新証拠提出 星野さんは十字路で「光」見た
前進 速報版 2017年1月12日 16:17

 昨年12月28日、星野再審弁護団は星野文昭さんの無実を証明する新証拠を東京高等裁判所第12刑事部(合田悦三裁判長)に提出した。星野さんが機動隊員中村恒雄巡査の殴打現場にいなかったことを証明する映像と補充意見書の二つである。
 第2次再審請求の中で、星野さんは「私は、中村巡査に対する攻撃には一切関与していない。......私は終始十字路にいた」「NHK方向の道は、のぼりつつ右に曲がっている感じで、そこを右から左に車が流れていて、その車のフロントが光るのを見ている」という陳述書を提出した。弁護団は、それを裏付ける写真と報告書を提出した。これは、星野さんが中村巡査を殴打していたら絶対に見ることができない事実である。

 星野さんは71年11・14渋谷闘争において、機動隊の襲撃をはねのけてデモ隊を渋谷に導くという重大な使命を帯びていた。中村巡査攻撃に加わるゆとりなど一切なかった。全神経を集中してNHK方向に現れた別の機動隊の動きを注視しており、その結果、車のフロントが光るのを見たのだ。
 ところが東京高裁第11刑事部の若原正樹裁判長は、「その際、請求人(星野さん)は本件交差点からNHK方向を見ることもできたと思われる」という屁(へ)理屈で再審請求を棄却した。つまり、交差点を通る時に光が見えたかもしれないと言うのだ。
 弁護団は「現場百遍」の精神(酒井健雄弁護士)で現地調査を行ってきた。昨年11月16日に、11・14渋谷闘争と同じ気象条件のもとで撮影した映像を解析し、星野さんが見た「光」は十字路にずっと立っていなければ見ることができないことを証明した。若原裁判長が言うように、「通りすがりにチラッと見る」のは絶対に不可能なのだ。
 星野さんは機動隊員の殴打などしていない。星野さんは無実だ。
 今年、100万人の署名を集め、獄中42年を打ち破ろう。星野文昭さんを取り戻そう。

強制執行阻止! 三里塚反対同盟が新年デモ・旗開き

2017-01-12 06:11:17 | 三里塚闘争






■強制執行阻止! 三里塚反対同盟が新年デモ・旗開き
前進 速報版 2017年1月11日 09:48

 1月9日、三里塚芝山連合空港反対同盟は新年団結旗開きを開催し、「空港絶対反対、農地死守」を貫いてきた51年の歴史にかけて、天神峰・市東孝雄さんの農地を守り抜く闘志を表した。
 午前10時、前夜から降り続く雨のもと、反対同盟は全国から集まった労働者、農民、学生、市民が見守る中、新年恒例の東峰神社のしめ縄の付け替えを行った。
 さらに、天神峰の市東さんの畑の一角に立つ「強制収用実力阻止」と大書された反対同盟の看板前に一同が並び、写真撮影。

 10時30分、市東さん宅南の開拓組合道路に130人が結集して、伊藤信晴さんの司会で集会が開かれた。最初に萩原富夫さんがマイクを握り、農地強奪強制執行を阻止する決戦本部を立ち上げたことを報告すると、大きな拍手が湧いた。動労千葉の繁沢敬一副委員長、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士などの発言を受け、意気高くシュプレヒコールを上げ、新年初の敷地内デモに出発した。雨は徐々に上がり、機動隊の規制を打ち破って、市東さんの南台農地までのデモを貫徹した。
 午後1時から成田市内のレストランで団結旗開きが開かれ、参加者は150人に増えた。婦人行動隊の木内敦子さんと宮本麻子さんが司会を務めた。
 最初に伊藤信晴さんが「2017年闘争宣言」を読み上げ、農地強奪と第3滑走路建設攻撃に対決し、3・26全国総決起集会を開くことを明らかにした。療養中の北原鉱治事務局長からのメッセージが読み上げられたあと、市東孝雄さんが主催者あいさつを行った。「みなさん一人ひとりが市東孝雄となって、強制執行の攻撃を跳ね返してほしい。現地に駆けつけ、ともに闘ってください」との訴えに、参加者全員が身を引き締め、その意気込みを共有して拍手と歓声で応えた。
 萩原さんの音頭で盛大に乾杯。決戦本部長として強制執行実力阻止闘争の先頭に立つ太郎良陽一さんが、「決戦本部アピール」を読み上げた。
 反対同盟の決意に応え、最初に動労千葉の田中康宏委員長が発言に立ち、三里塚と一体で第二の国鉄分割・民営化攻撃との闘いに絶対に勝利する決意を述べた。
 関西実行委に続き、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、強制執行に対する請求異議申し立てを行ったことを報告し、現地実力闘争と一体で、裁判闘争に勝利する展望を語った。
 さらに、市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬と茨城の市東さんの農地を守る会、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さん、全国農民会議の小川浩共同代表、動労水戸執行委員の杉井文彦さん、星野再審連絡会議の星野暁子さん、婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子代表、都政を革新する会の北島邦彦事務局長、全国水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長、関西労組交流センターの木下浩平事務局長、泉州住民の会、ユニオン習志野などが次々と発言に立ち、ともに農地死守決戦を闘い安倍政権を打倒する決意を表した。
 革命的共産主義者同盟を代表して発言した鎌田雅志同志は、市東さん農地決戦の重大局面にあたり、現闘体制を強化して現地実力闘争を最先頭で担うことを誓った。さらに国鉄決戦の前進、北島邦彦候補を推し立てての都議選勝利、星野文昭さん奪還へ、2017年を全力で闘う決意を表明した。
 若い全学連の登場で会場の熱気は最高潮を迎えた。代表して沖縄大学の赤嶺知晃副委員長が、京大に続き全国の大学で学生運動を発展させ、三里塚実力闘争の先陣を切る決意を述べた。さらに新年から現地行動隊として闘う学生が「暴力的弾圧を恐れず命がけで闘う」と発言し、全学連の真骨頂を示した。
 最後に萩原富夫さんが、「人間無視の資本主義社会をひっくり返そう。強制執行を阻止するため現地への結集を人びとに真剣に呼びかけ、運動を厚く厚くつくっていこう」と訴え、当面する行動方針として1月30日の千葉市内デモ・耕作権裁判闘争への参加を要請した。
 最後に太郎良さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、決戦の年の火ぶたを切った。(TN)