東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

蔵開き

2011-03-31 | 雑談
先日の日曜日、快晴の中、蔵開きが催された。場所は、内子町五十崎の亀岡酒造。この日は、無料試飲コーナーが設置されて、いただくお酒は全て無料。酒飲みにとっては、たまらない一日だった。

設置されたテーブルと椅子を取り囲むように、色々な肴が用意されている。サザエの珍味・黒毛和牛の煮込み・焼き鳥・チーズフォンデュ等、一皿200円~300円の料理を提供するテントの店。しかし、この販売の様子を眺めていると、商売の上手い下手がよく分かる。

たくさん売っている店は、積極的に試食品を客席に運んでいる。これが、先ず第一の仕掛けだ。次は声。とにかくでかい声の店は、繁盛している様子が伝わってくる。一品をお買い上げいただくと、全スタッフが声を揃えて「ありがとうございます」とお礼を言う。その声に誘われ、動きに誘われ、益々人が集まってくる。

当日の極めつけは、酒造会社のスタッフが吹き込んだCD。当日に演奏があったのだが、その演奏の前に買ってくださいと、販売スタッフは売り込んでいる。えっ、どうして・・・?「演奏を聞いてレベルが分かると、買っていただける可能性が一気に削減するから」と販売スタッフは言う。笑

写真は、そのCDのジャケットである。このCDの売上の他、受付口の募金コーナーには、たくさんの募金が集まった。なにしろ、ノンベェーは心根も優しいから・・・

色眼鏡

2011-03-30 | 人生の気づき
皆様方は、色眼鏡をかけていますか。そればどんな色眼鏡でしょうか。例えば、いつも物事を批判的に見る色眼鏡か、あるいは、その反対に、肯定的に受け入れる色眼鏡か、どちらを用いるかによって、その人の人生が変わってくる。

私の経験では、「批判的色眼鏡」を用いている人よりも「肯定的色眼鏡」を用いている人の方が、幸せな人が多い。肯定的色眼鏡というのは、何でも有り難い有り難いと捉え、いつも感謝の気持ちで接しておられる方だ。

人事異動の季節

2011-03-29 | 経営の気づき
江戸時代、大名が江戸に出向いたり、国許に帰る参勤交代は、春と秋に行われたようだ。春は櫻が咲き誇り、参勤交代の道中も、目を楽しませることが出来る。秋も同様に、紅葉を楽しめる季節である。同じ旅をするのであれば、愛でる草花がある季節が最適ということだ。

不思議なことに、昔の参勤交代に近い「現代のサラリーマンの人事異動」は、江戸時代と同じく、春と秋に行われている。その意味合いは、若干重なるものがあるのではなかろうか。したがって、転勤で遠くに赴く場合は、季節の変化、草花の景色を楽しむゆとりを持ちたいものだ。

想いを集める募金活動

2011-03-28 | 人生の気づき
お釈迦様が、ある王に招かれて説教に出向いた折のこと。王がたくさんの灯ろうをともしてもてなしてくれたが、それを見ていた一人の老婆が、自分もと、なけなしの金をはたいて一本の灯ろうに灯をともした。すると、明け方になると、王の灯ろうはすべて燃え尽きてしまったのに、老婆の灯ろうはますます輝いていた。この言い伝えが、「長者の万灯よりも貧者の一灯」という言葉になった。金をかけたものよりも、わずかであっても真心のこもったものの方が尊い、というたとえである。

この言葉を思い出したのが、タイのスラム街で日本の震災のために募金活動をしているニュースを見た折。募金活動では、たくさんの金額を集めることよりも、協力頂く方たちの想いを集めることの意義を、より重く感じた次第である。お金よりも想い、その何とかしてあげたい想いによって、人は救われると考えたい。

疲労回復の特効薬

2011-03-27 | 私流
所定休日が元旦だけの私は、毎日忙しく働いている。したがって、幾つかの疲労回復法をもっているが、簡単なのは昼寝。10分から15分ほどの“昼寝”が疲れをとるのに効果的だ。背もたれにもたれかかっても、机にうつぶせになってもOK。リラックスできる姿勢で、昼寝をすると疲労回復も早い。

10分、15分の昼寝なら、昼休みの時間内にできる。短時間の昼寝だからこそ、頭がスッキリする。逆に、横になって2時間3時間と昼寝すると、起きた後は、しばらく頭がボーッとしがち。

いつも同じ時間に、同じ姿勢で昼寝をするのが、体のリズムができて効果的かも。夢の中で、酒を飲めばリラックス度は最高。笑

目が疲れたときは、夜、蒸しタオルを次々交換しながら、目を20分間温める。目が疲れると体全体に及ぶため、要注意だ。

あなたの年収は?

2011-03-26 | 雑談
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」平成21年版によると、役職者の平均年収は係長で655万円(平均年齢43.3歳)、課長で841万円(47.3歳)、部長では1,032万円(51.6歳)。このように、役職間でもずいぶん差がある。

さらに、データから読みとれる傾向として、役職間の格差拡大も挙げられる。過去5年間の推移で見ると、部長職は5年前の水準とほとんど変わっていないが、係長や非役職は10万円以上落ち込んでいる。業績悪化に伴う賞与カットやサービス残業などの実態も関係していると思われる。

ただし、今回ご紹介した平均年収と比較して、自分の年収は低いと決めつけての、安易な転職は止めた方が良い。収入よりもやりがい、あるいは、自分の好みを大切にして頂きたい。それと、この不況期、仕事があること自体に満足すべきである。感謝感謝。

向学心

2011-03-25 | 雑談
人生はかなり早い時期に、二通りのコースに分かれる。すなわち、向学心を持って励む者と、それとは無縁でゆく者と、この対照的な生き方だ。人間は能力にそれほど差があるわけではない。しかし、僅かな才能の芽でも、それをひっそり育てると、意外な成長ぶりを見せる。向学心とは有能な人の特権ではない。向学心は誰でもが持てる「辛抱強く自分を育てようとする意欲」である。

先日、販売士2級3級の更新研修の講師をさせて頂いた折に、久々に向学心旺盛な人たちにめぐり合った。講座の前段は、2級と3級の人がともに受け、後段は2級の人を対象にした講座に切り替わる。

しかし、3級の方たちに、勉強したい人は2級の人と一緒に残ってもらってもよいと伝えたとき、向学心旺盛な方たちが、例年何人か残られる。印象的なのは、その方たちの顔の相が皆良いことだ。なるほどと、いつも一人で頷いている。

向学心旺盛な人たちに幸あれ。


労働時間の貯蓄

2011-03-24 | 経営の気づき
長時間勤務にサービス残業、そして、取りにくい有給休暇。個人生活より仕事を優先しがちな風潮を改める方法はないだろうか。ワークライフバランス(仕事と生活の調和)の改善を図る1つの手立てとして、欧州の一部で普及している「労働時間貯蓄制度」をみてみよう。

今後のワークスタイルは、「一日に○時間」と杓子定規に決めるのではなく、自分の体調や家庭の都合に応じて、最も効率的な時間の使い方を組み立てていく必要がある。欧州の一部では、自分の労働時間を「時間口座」の中に蓄えておき、忙しい時に融通できる働き方が普及している。

例えば、ドイツの労働時間貯蓄制度は、各労働者の勤務時間を、銀行口座のような労働時間口座で記録・管理し、1日8時間を超える時間外労働を、主として休暇で補償するという制度だ。時間外労働時間は複数年にわたって通算でき、一生涯を期間とする場合もある。

こうした制度はデンマークや英国でも導入されており、既にかなりの人々が利用している。フレックスタイム制度との大きな違いは、通算期間が1カ月ではなく1年を超える長期にわたる場合が多いこと。そして、必ずしもコアタイムを設ける必要がないことである。

日本ではまだ法制化されていないが、労使ともに意義のある制度として、検討を早めてもらいたい。

2軒のパン屋さん

2011-03-23 | 経営の気づき
私の散歩コースに、二軒のパン屋さんがある。300メートル程度しか離れていないから、お互いが競合店になる。Aは4年前にショッピングセンターら退去して移転オープンしたが、Bは、昨年、二店目の店として新規オープンした。この両者の比較が、経営の勉強になるので、比較してご紹介しよう。

Aは天然酵母パンで、体に良いと、店主自慢の品。Bは、普通の製法だと思うが、店舗が良い。食欲を誘う色合い、そしてデザイン的にも優れている。Aは、その点、遠方からも目立たず、通行人を誘い込むアプローチも弱い。要するに、製品そのものはAが優れていそうだが、店舗はBが勝っている。

この両店を比較した場合、どちらが集客力があると思われるだろうか。多分殆どの方は、Bの集客力が勝っていると思われるだろうが、そのとおり。残念ながら、現代は、「商品品質」よりも「商品イメージの演出」に優れている方が、顧客から評価されている。

私がAのオーナーであれば、先ず、店舗デザイナーのプロを用いて店舗デザインを変える。それと、情報発信の強化だ。本物のパンをあらゆる角度から紹介したニュースレターを4週に1回程度作成し、2キロ圏内の家にポスティングする。

私が一番言いたいのは、その道のプロを使いましょうということ。資本力の乏しい事業所は、費用の出し惜しみをされて、案外プロを使わない。しかし、プロを用いる費用は投資(一時的な出費で終わらず、収益計上に貢献する費用)と捉えて、積極的に用いるべきだ。(最後は私の宣伝になっちゃった/笑)

大震災の影響

2011-03-22 | 雑談
大震災の後、日数が経過してくると、四国の松山市でも色々な影響が現れている。先ず、娘の嫁ぎ先には、福島県の親戚の方が、原発の影響を免れ子供を守るため、避難して来られた。

さらに、私の仕事関係の会社から入ってきた情報では、企業活動にも様々な影響が出ている。製造業では、部品仕入れが遅延しているとか、ストップしているようだ。ヤナセも車の部品がストップしている。スーパーでも、関東の品薄が玉突き現象になって、これから徐々に影響が出るであろうと言っておられた。品によっては、入荷が難しいものもあるとか。

楽天に出店している会社の方は、震災以降、極端にアクセス数が減ったとのこと。この会社は家具販売店なので、もしかすると、しばらくして後に復興需要に巡り合うかも知れないが・・・
道後の旅館街でも、キャンセルが続出して困っておられる。

東京から仕事で来られた方は、米がないから、次の仕事先の高松で購入して、送ると言っておられた。全てが繋がっている現代社会においては、東日本の出来事も決して無縁のものではない。一時、無縁社会という言葉がマスコミに盛んに登場したが、一見、無縁社会が存在するかに見えるが、実情はありえないと考えている。無縁にするか、有縁にするかは、本人の心がけ次第である。


祈り

2011-03-21 | 人生の気づき
遠い昔、我々人間は自然を拝んできた。世界で、色々な宗教がおこる前に、人間は、自然に対し「恐怖感」を持ち拝み始めた。例えば、大雨が降って、自分の住まいや動物達が洪水に遭い、大変な目にあったとか、雷が落ちて人が死んだとか、山や森の中に入った人が戻ってこない、そういう経験が結構あったためだろう。

それで、森や山が怖くなってしまう。遠い昔は、鉄砲を持って狩りに行くわけではないから、自分の腕一本で勝負しなければならない。そうすると、やはり自然は怖いし強いし、自然がちょっとだけ我々を許してくれなければ生きていられないことがよく分かったはず。その恐怖感に基づいて、人間のお祈り習慣、お祈り信仰が生まれてきた。

そして、今回は、自然の怒りに触れたのか、大震災が起こった。自然に対する畏敬の念が減ってきた、現代文明への警鐘かも知れない。仏典には、人心が乱れると、自然界が荒れると説明する一節がある。

今回、大震災に出会って、我々全ての人々が、日々、祈りの気持ちで暮らしていることだろう。私自身、朝夕の読経時に、無心に祈りの境地に入っている。生きとし生けるもの全ての平安を願って。

(写真は、毎年4月に参詣する島根県の一畑薬師寺からの遠景)

○○気質

2011-03-20 | 雑談
それぞれの病気ごとに、特有の共通する性格があるらしい。例えば、緑内障気質は、「まじめで几帳面。毎回の眼圧をメモしてすごくきっちりしており、薬のことも詳しく調べるタイプ」

一方、緑内障と同様に、悪化すると失明することもある糖尿病は、「緑内障の患者とは逆で、大らかで細かいことを気にしない性格。その性格が食欲を自制できず、糖尿病を悪化させてしまうことが多い」

どちらも失明に繋がる病気でありながら、性格は真逆である。要するに、各病気ごとに特有の性格があるというのは面白い。その性格が故に、病気を招いているとしたら、性格改善が必要なのか?

何事も喜んで授かろう

2011-03-19 | 人生の気づき
幸福ばかりではおごりが生まれ、不幸ばかりでは負のオーラが染み付く。したがって、幸福と不幸は、ほどほどに両方授かるべきかも知れない。このように考えていると、今の自分の幸福に気づきやすくなる。真の幸福に気づけば、不幸も怖くはない。

しかし、東北関東大震災は桁外れの不幸であり、「何事も喜んで授かりましょう」とは言いにくい。ただ、重い現実として、受け止めざるを得ない。したがって、自分の出来る範囲で、小さなことから実行を積み重ねよう。次の来るべき幸せを求めて・・・

女性軍団の会議

2011-03-18 | 経営の気づき
私が顧問先に出向いてレクチャーするときは、殆どが男性集団の会議となる。なにしろ、通常の会社は、経営幹部は男性陣に偏ることが多く、プロジェクト会議は自ずと、男性陣の集まりになる。女性がいても、せいぜい一人であり、二人以上になることは稀である。

しかし、今年の新しい顧問先の会議は、5名全員が女性だ。私にとっては初めての経験。男性陣の会議と女性陣の会議は何が異なるか、良い機会なので比較してみた。結果は次のとおりである。

話の脱線が多いのは女性陣。だから、柔軟なアイディアも色々出易い。男性陣は、私が誘導するとおりに素直に導かれるが、女性は自由奔放に議題が変わる。その進路調整は少し大変だが、とにかく楽しい。皆が楽しんで考えてくれる。しかも、実行を決意するのが早く、先んじて次のことまで考えようとする。本当にフットワークが軽い。

一方、女性陣が弱いのは、論理的な思考。思いつくアイディアは色々と面白いが、ホップステップジャンプと論理を展開するのは弱い。この両者の強みと弱みを並べて感じるのは、時には異性をメンバーに加えることの面白みである。今までの展開にない新しい意見が出てくるので、是非お奨めしたい。

(写真は、事務所に置いている、椅子のオブジェ。ペアが、反対向きで座る椅子をイメージしている。性格の異なる女性と男性の特異な力を集めて、新しい力を結束してみませんか)


久しぶりの出会い

2011-03-17 | 人生の気づき
この前の土曜日、7年振りに会う創業塾の教え子二人と、一緒に食事をした。勿論、私のことだから、食事だけでは終わらない。ワインを飲み、二次会にも行った。

そのとき、もうすぐ30歳を迎える青年が、「同じ会社の社員以外の人と親しく交わることが出来た、あの創業塾は、非常に勉強になった。私自身は創業出来ていないが、色々なものの見方を学べた」と言って頂いた。

もう一人の女性は、「着物文化を普及させたい」という夢を叶えて、NPO法人を立ち上げている。最近は、テレビや新聞のニュースにも再々登場している。二人ともたいしたものだ。

私自身は、未だこの歳になっても大きく成長していないが、私の手助けが少しでも肥やしになって、その方のために役立っていることが嬉しい。そろそろ、着地点を求めながらのソフト・ランニングが必要な私にとって、今回は意義深い時間を過ごせられた。酒と友、これが身近にあれば幸せだ。