先日、大塩平八郎の直筆の掛け軸に出会った。とある旧家での月見の会において、床の間に掛けられていた掛け軸が、大塩平八郎のものだという。
大塩平八郎といえば、江戸時代、奉行所に勤めていた頃、清廉潔白な人物として不正を次々と暴き有名をはせた人物だ。特に、西町奉行同心の汚職事件では内部告発を行い、その辣腕ぶりは市民の尊敬を集めた。したがって、腐敗した奉行所内では彼を憎む者も少なからずいたが、上司の奉行の応援があればこそ活躍できた。しかし、奉行の転勤とともに与力を辞すことになる。学問は陽明学を学び、知行合一を信じて、自宅で洗心洞という私塾を経営し、頼山陽などとも交際していた。
このような高潔な人が、大飢饉の際、大坂の民衆が飢餓に喘いでいることに心を痛め、当時の東町奉行に対して、米を民に与えることや豪商に買い占めを止めさせることを要請した。しかし全く聞き入れられなかったため、武装蜂起によって反乱を起こすのである。
こういう高潔な人物が、今の日本にいない。政治家や高級官僚にこのような人がいれば、もっと日本もいい国になるのだが。残念だ。
大塩平八郎といえば、江戸時代、奉行所に勤めていた頃、清廉潔白な人物として不正を次々と暴き有名をはせた人物だ。特に、西町奉行同心の汚職事件では内部告発を行い、その辣腕ぶりは市民の尊敬を集めた。したがって、腐敗した奉行所内では彼を憎む者も少なからずいたが、上司の奉行の応援があればこそ活躍できた。しかし、奉行の転勤とともに与力を辞すことになる。学問は陽明学を学び、知行合一を信じて、自宅で洗心洞という私塾を経営し、頼山陽などとも交際していた。
このような高潔な人が、大飢饉の際、大坂の民衆が飢餓に喘いでいることに心を痛め、当時の東町奉行に対して、米を民に与えることや豪商に買い占めを止めさせることを要請した。しかし全く聞き入れられなかったため、武装蜂起によって反乱を起こすのである。
こういう高潔な人物が、今の日本にいない。政治家や高級官僚にこのような人がいれば、もっと日本もいい国になるのだが。残念だ。
現実の内容は、「世の中は、、、、、」の内容であり、理想の内容は、「あるべき姿」の内容である。これは非現実である。
日本語には時制がなく、日本人は現実 (現在) と非現実 (過去・未来) の世界を独立させて並行して言い表すことが難しい。
非現実 (理想) に向かうための現実対応策が語れない。
現実から理想へと一足飛びに内容が飛ぶ。言霊の効果のようなものか。その過程が明確にされない。
時制を考慮することなく自分の思った内容を述べようとすると、現実肯定主義派と空理空論 (曲学阿世) 派のどちらかに分かれることになる。
これでは政治音痴は止まらない。
両者は話が合わない状態に陥り、議論ができない。そこで、悪い意味での数合わせで、民主的に、物事を決するしかないことを日本人は心得ている。
だから、大連立の構想には意味があると考えられているのかもしれない。
守旧派の世界は理想的ではないが、過不足なく成り立っている。革新派の世界は穴だらけで成り立たないことが多い。
安心と不信の背比べである。だから、政治家は静観が多く、意思決定には手間を取る。
静観には現在時制を働かせるだけで十分であるが、意思決定に至るには意思(未来時制の内容)の制作が必要になる。
意思の制作に未来時制が必要であるということは、自分が意思を作って示すことも他人から意思を受け取ることも難しいということになる。
つまり、社会全体が意思疎通を欠いた状態のままでとどまっているということである。
それで、勝手な解釈に近い以心伝心が貴重なものと考えられている。
時代に取り残されるのではないかという憂いが常に社会に漂っている。
だが、理想もなければ、それに向かって踏み出す力もない。
筋道を明らかにされることのない励みの要請には閉塞感を伴う。玉砕戦法のようなものか。
だから、我々は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ必要に迫られることになる。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
学徳の高い人は親兄弟を大切にして、自分の行動に責任を持ち、そして自分の知恵や学問を惜しみなく、民衆に教育する。その3つを楽しみにしていると言葉で私の大好きな言葉です。
もう2か月前になりますが和風のcafeに行った時にこの言葉が書いた書を見て、オーナーに意味を聞いたのですが解らず、お話をしてあげました。
感心していましたが・・・。
こんな、君子が政治家に現れてくれれば、日本も大きく変わると思うのですが。
でも、行動力が伴わないといけないですが。
机上の空論ばかりで現場で起こっている事に真っ向、行動力でぶつかる人がいまの日本には必要です。
私の浅い古文知識では・・。(笑)
お酒の銘柄の読みなら任せてください。
大塩平八郎先生の存在が、心の支えに成っています。
尊敬される方に近づくように努力しているとは大したものです。
私も見習わねば。