東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

千代の亀101

2008-11-30 | 経営の気づき
亀岡酒造の千代の亀。
この銘柄を応援するために組織化したのが、千代の亀101です。
近い将来、会員を101名まで増員しますが、現在は70数名です。


奇数月の定例会では、会議のあとに飲むこともありますが、本来の目的は、蔵元の経営支援です。
我々ノンベェーの智慧を提供して、現代にマッチした経営を行なっていただくことが目的。

第3回の定例会でも、商品開発・PR・イベントの3部会に分かれて議論をしました。
商品開発部会では、若者離れの対策として、若者向けの商品作りの意見が出されたようです。
今回、たまたま、若者をターゲットにしたオレンジと日本酒を混ぜた凍結酒「アイソーレ」(350円)の試飲もありましたが、この分野の開発を積極的に進めないと、10年後は愛飲者が半減することもありえるでしょう。
日本酒愛好者にとっては、悪夢の世界です。

素敵な笑顔

2008-11-29 | 私の師匠
いま自宅前で、10階建てのマンションを建設中なのですが、交通誘導をしている女性の笑顔と声が、満点です。
通行人の誰にでも親しく声をかけ、現場作業員の方の人生相談にのっている会話は、ときに我が家まで聞こえてくるときがあります。

家内とは、長年の付き合いをしている人かのように、親しく話しています。

笑顔は人を和ませる大いなる武器です。
私も、見習わないと・・・
今日もまた小さな勉強です。

パート犬の採用

2008-11-28 | 経営の気づき
IT系のある会社で、定年で犬が退社したそうです。
何故・・・どういうことでしょうか。


四六時中コンピュータと向き合う同社の仕事は、精神的に疲れます。
同社ではそのストレスを癒すために、月の一定日を、犬が出社して社員の心を慰めることにしており、好評を博しています。
そのパート勤務の犬が老齢化し、退職することになりました。
もちろん、新規採用の新人犬が次に登場します。

せちがない事件が多い中、温かい話題ですよね。

現場に解決のヒントあり

2008-11-27 | 経営の気づき
タクシー会社が市民の中からモニターを募り、モニターの方に、モニターであることを伏せてタクシーに乗ってもらい、あとで運転手ごとの乗車時の態度を把握するシステムを導入している会社があります。
モニターの意見は、給与に反映するため、自ずと運転手の方たちは、毎日の姿勢を正すというわけです。
社員教育をいくら徹底しても、その徹底化には限度があります。
しかし、給与と連動する仕組みが作られていれば、運転手の言動も自ずと変わってくるというものです。

あるいは、観光バス会社の社員が自費で自社の観光ツアーに参加し、自らの体験を通して改善必要点を探すシステムを導入している会社もあります。
なかなか面白い仕組みです。
両事例から言えることは、営業現場には経営課題が山積しているということです。
したがって、第三者なり自社の社員など誰かの目を通して、見つめ直すことが必要なのでしょう。


改善点を見つけ出すポイントは、第三者の視点を活用するということです。
社員が入り込む場合は、他のセクションの人を活用する、あるいは、担当者が入り込む場合は別の見方が出来るように配慮することが必要です。

三つの幸せ

2008-11-25 | 経営の気づき
幸せは、次の三つに分かれます。
してもらえる幸せ
出来る幸せ
させて頂ける幸せ

「してもらえる幸せ」とは、まだ幼いとき、親から様々なことをしてもらえる喜びです。
自分で出来ないことを、出来る人から授けてもらえます。

「出来る幸せ」とは、ひとり立ちして自分で物事が出来るようになった、成長の喜びです。
自分ひとりで、なさなければならないことが完結することは、大いなる成長です。

「させて頂ける幸せ」とは、人様に恩返しとして、何かのお手伝いをさせて頂ける喜びです。
自分のことはさておいて、人様に何かさせていただけることは、幸福感としても大きい喜びです。

企業の場合も、「させて頂ける幸せ」を意識して、お客様へのご奉仕や地域貢献を積極的になさなければならないのは、当然のことです。

仮説設定と検証

2008-11-24 | 経営の気づき
POSは様々な情報を提供してくれますが、使いこなすためには、一つの技術が必要です。
そのポイントは、自分なりに問題意識をもって仮説を立て、その仮説が妥当か否か、POSデータを検証することにあります。

仮説を立てた上で、その検証にPOSを活用すると、様々なことが見えてきます。
実は、POSを使用するしないに関わらず、ビジネス・シーンのいかなる場合においても、仮説設定と検証の推進は絶対に必要な作業ステップなのです。
私は、仕事の出来るビジネスマンと出来ないビジネスマンの違いは、一つはここにあると考えています。

数年前に、松山市の中央商店街の個店診断を数百店舗こなしましたが、頑張っている店舗は、テスト・マーケティングを行って、改善すべき個所のあぶり出しを懸命に行っています。
本当に感心させられます。
一方、10年前と何ら売り方・品揃えを変えてない店もあり、その差の大きさに愕然としました。

私のクライアントの某企業では、私が要望して、毎月の幹部定例会において、出席者それぞれに仮設を提議してもらうことにしています。
この宿題には、全員苦労しているようですが、おかげで、「状況把握を的確に行うことが出来始めた」「事案の処理に対して、前よりも真剣に考える習慣がついた」という利点が得られました。


コンサルの無料活用法

2008-11-23 | 経営の気づき
「経営コンサルタントに依頼すると、どの程度の費用がかかるのでしょうか」とのお問い合わせが多いのですが、東矢を無料で活用する方法を幾つかご案内します。
他にも方法がありますので、必要があれば随時ご相談下さい。

創業・経営改善・経営革新等の相談ですと、中小企業基盤整備機構・松山オフィス(℡089-905-6523)または松山商工会議所(℡089-941-4111)内に設置されている相談コーナーが利用できます。
あるいは、商工会が設置されている区域の方が相談される場合ですと、愛媛県商工会連合会(℡089-924-1103)のエキスパートバンクが利用できます。

当事者だけで頭を悩ませるよりも、第三者が加わって、多面的に討議する価値は高いと思われますので、無料のコンサルも時には試してみましょう。

高知の木曜市

2008-11-22 | 経営の気づき
昭和46年から現在の位置で開催されていると言う、高知市の木曜市。
高知と言えば日曜市が有名ですが、これは観光客向け。
地元の人は、木曜市とか他の曜日の市を利用しています。

私も仕事で出張するのは、日曜日以外ですから、日曜市以外の市にお目にかかります。
でも、商いの原点とも言うべき「市」は楽しいですね。
あの雑多な賑わいがなんともいえない魅力を持っています。
駄目もとで交渉するあの値引き交渉が、楽しいのかも。

もしかすると、地盤沈下している商店街経営の建て直し策が潜んでいるかも・・・


例えば、店舗の壁がないために、買い物しないで通り抜ける気安さがあります。
あるいは、マンツーマンの値段交渉、この駆け引きが楽しい。
そして、気取らない会話、正直な会話、方言丸出しの会話、この実直さが商品イメージにも繋がっています。


本物の商人

2008-11-21 | 経営の気づき
実の商人は先も立ち 我も立つことを思うなり
これは、江戸時代における日本経営学の開祖とも言うべき、石田梅岩の言葉です。

商売は買い手と売り手双方の利を考えよという、古い教えです。
士農工商の江戸時代に、商業の社会的な意義や役割を説いた思想は、後に二宮尊徳や渋沢栄一に受け継がれました。

しかし、現代の経営は乱れ、下請け企業や取引先企業に対して、強者の押し付けが蔓延しているのは残念です。
せめて、私の足元ぐらいは守りたい・・・



謙虚な目標の功罪

2008-11-20 | 経営の気づき
以前、女性創業塾の講師をさせて頂いたとき、ある方が、売上目標について非常に謙虚に答えられていました。「私の商売は、あんまり売上高が上がらなくてもいい。目の不自由な娘とともに、ギャラリー喫茶の仕事が出来ればそれだけで十分です。娘は学校を卒業する時期になってもどこからも採用されませんでした。そして、就職できない苦しみを親子で悲しんでいたとき、ある人が、就職できなければ、その仕事を作ればいいじゃないのとヒントを与えてくれました。このような経緯で事業を興すことを思いついたわけですから、売上はいくらでもいいのです」と。


確かにその謙虚さは評価して差し上げたいが、しかし、起業家としてみた場合は問題があります。
いくら事業規模が小さいとはいえ、事業を興すならば、「ここまでは成し遂げる」という到達点としての目標が必要です。親子の生活費がいくら必要なのか、その生活費を得るためにはいくらの売上高が必要か、その売上高を達成するためには、何人の客数といくらの客単価が必要か、これらを積算して、自分達の目標を腹入りしなければ、結果として生活に窮することになるかもしれません。目標客数や目標客単価が明らかになることによって、その方策も具体化されます。

目標のない事業は、「喜ぶべきか、悲しむべきか、感動を与えない活動」になってしまいます。さらに「達成感や満足感も与えない」味気ない活動になってしまいます。そして、「問題をはらんでいるのか、はらんでいないのか」問題所在を不明確なものにし、改善の手がかりを与えてくれません。

以上のごとく、目標は「様々な判断基準のよりどころ」として機能することになります。しかし、事業経営上、必要不可欠の存在として機能するためには、目標値が適正レベルに設定されなければなりません。当事者が容易に達成できるレベル、あるいは、絶対に達成できないレベルではなくて、当事者の有する能力をフルに発揮した場合実現化できる程度のレベル、この適正な目標値が設定されて初めて意義のある「目標」になります。
先ほどの親子の方にも、是非、目標を大きく掲げて頂いて、より輝く人生を送って頂きたいものです。
影ながら、成功を祈ってます。


トップの影響力

2008-11-19 | 経営の気づき
修業を積んだ禅僧が真中に座り、普通の人がその周囲を囲むようにして座禅を組むと、その周囲の人たちも、通常以上のアルファ波が脳から出るそうです。
この話を、どのように理解されますか。
もう少し分かりやすく話を進めるために、もう一つの例をご紹介しましょう。

それは、間近にいる人の行為は伝染するというものです。
例えば、二人が会話をしていて、急に一人が会話の声を低くすると、つられて、もう一人も低くなります。
あるいは、一方が腕組みして話し出すと、もう一人もつられて腕組みをしてしま
います。

要するに、長い期間を経て培われる風土文化(会社ならば社風、家庭ならば家風)
は、大きな影響力を持つ人の考え方、あるいはその考え方に基づく行為が、小さな漣として周囲の人たちに影響するということです。
したがって、組織のトップは、その大いなる自覚が必要です。


私は、その逆の関係を体験したことがあります。
まだ、サラリーマンであった時代ですが、トップと企業風土に違和感を感じていても、知らず知らずにその土壌に馴染み、以前と異なる自分が出来上がっていることに気づきました。
怖いですね。


経営者の務め

2008-11-18 | 経営の気づき
「人生をよりよく生きる方法は」と問われれば、皆様方は、どのように答えられるでしょうか。
清水健太郎著の「男のための自分探し」を引用させていただくならば、「余命1週間となったときにどのようにして過ごすか、その過ごし方がまさに生涯の課題である」と回答できます。

なかなかの明答だと思われますが、この答は受け売りです。
しかし、事業経営については、私自身で考えてみましょう。
「事業経営の営み方は如何にあるべきか」の自問に対して、次のような答を見つけました。

事業経営においては、利益を追求する経営を行なってはいけません。
売上額や利益額は事業活動の結果ですから、経営者が追求すべきは、お客様のニーズを探しニーズの実現化を追及することなのです。
もし、「顧客ターゲットの把握」と「ニーズ把握」さらには「ニーズを叶える当社独自のノウハウ」が合致するとき、そのときは多大な成果が得られます。
結果を追い求めるのではなく、結果を導くプロセスを追い求めましょう。

座右の銘

2008-11-17 | 人生の気づき
私の座右の銘は、西郷隆盛の次の言葉です。

人を相手にせず 天を相手にせよ
天を相手にして 己を尽くして 人を咎めず
我が誠の足らざるを尋ぬべし

この言葉を自筆にてしたため、デスクマットの下においています。
したがって、毎日目にすることになります。
まだまだ実行出来ていませんが、でも、自己改革と路線修正には大いに役立っています。


資格の棚卸し

2008-11-16 | 私流
私の所持している資格を並べてみますと、次の通りです。

中小企業診断士
ITコーディネータ
特定社会保険労務士
速記検定3級(列挙する値打ちはないかもしれませんが)

取得に最も時間を要したのは、中小企業診断士の8年。
(県下でも最多の不合格回数です。トホホホ)


最も費用がかかったのは、ITコーディネータの100万円。
(研修費用・旅費・宿泊費の合計です)

最も短期間で取得したのが、社会保険労務士の半年。
(このときは無職でしたので、朝から晩まで勉強三昧でした)

最も楽しかった勉強が速記です。
(何しろ回りは女性が多いので・・・)

振り返ってみると懐かしいですね。