東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

老後の生活

2011-08-31 | 失敗の気づき
私が今の仕事から完全に身を引くのは、70歳と決めている?しかし、その後の生活については何も考えていなかったが、先日、生活費が足りるかどうか試算してみた。すると、大問題が発覚した。

私は、33歳でコンサルタント事務所を開業し、それ以来、国民年金に加入している。その前は厚生年金に加入していたが、メインは国民年金である。国民年金基金の上積み部分もあるが、金額的には大したものではない。すると、仕事を離れて年金生活になると、貯蓄に頼らなければならない。

しかし、ノンベェーのその日暮らしの私は、貯蓄をあまりしていない。したがって、これからは特急にて、貯蓄を頑張らねば・・・。いつも高尚な気づきを記載していると自惚れていたが、実は足元で火が付いていた。大笑いである。今から踏ん張れば十分間に合う。

早く気がついてよかった。今回は非常にお粗末な気づきである。


コミュニケーション促進剤

2011-08-30 | 経営の気づき
鍛冶屋が刀を鍛える時、師が鎚を打つ合間に、弟子が鎚を打つことを「相槌」と言い、これが相手の話に合わせて言葉をはさむ「相づち」の語源になっている。

確かに、一方が一生懸命話し込んでいる時、聞いている人がぼうっとしていては、話す方も実が入らない。聴いているよというポーズが、相づちであり、おかげで、話のリズム感がついてくる。合の手が入らなければ、不安になって話の内容がレベルダウンする。

実は、コンサルタントが上手に相談者の話を聞くポイントがここにある。相づちの入れ方によって、見事に相談者の勢いが違ってくる。決して、相談者を否定してはいけない。相談者の説明に間違いを気づいても、ここでは、全体状況を聞き出すために、必ず相づちが必要だ。したがって、相づちは、コミュニケーション促進剤とも言える。

蓄財のコツ

2011-08-29 | 失敗の気づき
戦前に安田財閥を築きあげた安田善次郎氏の教えを紐解くと、蓄財の要領が分かるので、簡単にご紹介しよう。

第一に、無理な貯蓄計画をしないこと。
できない計画を立てると、結局、早期に挫折する。したがって、可能な第一目標を立て、現実的に貯蓄する。貯蓄の芯となる「タネ銭」をまず貯蓄し、貯蓄の基礎を作る。

第二に、少し貯まっても、誘惑に耐え、使わないこと。
貯蓄に最も大きい障害は、「見栄」だと指摘する。現代は、様々なマスコミが買い物の欲望を刺激してくるが、買う前に、何回も考えるくせをつけなければならない。「タネ銭」を流用しないで、地道に、ひたすら大きくしていく。

第三に、一攫千金を狙わない。
うまい投資話などには乗らない。運用で増やすと言うのは、簡単ではない。「細かいことを言えば、宝くじなどはナンセンスと言える。そんな無駄遣いをする余裕があるのなら、貯蓄をすればいい。出ずるを制することは大切だ。

第四に、こつこつと辛抱強く貯蓄すること。
最初の芯(タネ銭)ができれば、後は時間が経つにつれて、雪達磨式に増えていくことを、知るべきである。それは現在のデフレ時代も変わらない。貯蓄のくせがつけば、次の段階に自動的に進む。その前に、しっかり働くことが大切だけれど。働いて稼ぐことは、貯蓄の最大の第一歩だと説く。

以上ご紹介したものの、私は蓄財に興味はなく、むしろ散財が私のタイプ。財がないのに散財するから、カラケツになるのは当たり前だ。笑


無料の出前講演

2011-08-28 | 私流
私の本を出版するに際し、当面1年間は、本の販売に力を入れたい。したがって、20名以上の人が集まることを前提に、無料で講演会の講師を務めさせていただく。もちろん、条件として、本の販売を自由にさせていただきたい。

講演の内容が不評なら、誰も購入しないであろうが、内容が気に入れば、沢山の方に買っていただける。既に数箇所、講演の段取りが整った。楽しみは、読者からの読後感想の便りである。これでまた、一段と人のつながりが増えるであろう。

因みに、私の講演料金は、2時間で10~20万円なので、大幅ダンピングだ。本を20冊販売しても26,000円なので、到底費用回収は出来ない。しかし、新しい出会いが待ち構えているから、何ら問題は無い。

感じたことを活かす

2011-08-27 | 経営の気づき
ビジネスの場において、「よく考えて行動しなさい」と言って、考えることの大切さを説くことが多い。しかし、「感じたことを活かしなさい」という「感じる力」の重要性は、あまり指摘されない。

感じたひらめき、例えば、「社員採用時の面接試験において、大物になりそうな人間性を感じたこと」など、感じた事柄は、説明の際の説得力に欠けることもあって、重要視しない。しかし、私は、「感じたこと」は活用すべきだと思う。特に、直観力の優れた人の感じる力は、活かさなければならない。

写真は、バナナの皮が伸びた場面だが、この写真を見て、娘は「バナナが、この世をはかなんで、首をつった」と大笑いしている。同じ場面に出会っても、人それぞれ感じ方が違うわけだが、感じる力が大きい社員が揃った会社は、問題解決能力も高いと思う。

気づきの誘導

2011-08-26 | 私流
先日、このブログの愛読者から「よくも毎日気づきがあるものですね」と声をかけられた。私の返答は、「時に苦労しますが、さほどの負担にはなっていませんよ」

その気づきの誘導法をご紹介しよう。それは、前日ないし当日の出来事を思い起こすことが第一の作業になる。その思い起こしたことが出発点になって、頭をめぐらす。それでも、気づきに至らないときは、新聞やネットから、気になるフレーズを探し出し、その言葉から何かを考え出す。

例えば、数日前に記載した「天使の暴動」は、何かの本を読んでいて、面白い表現だなとその言葉を題にすることを思いついた。その上で、前日の飲み過ぎを、この言葉を使って表した。

要するに、日によってたどり着き方は異なるが、私にとっては、「言葉遊び」「連想ゲーム」「心の整理」なのだ。

人生を楽しむコツ

2011-08-24 | 人生の気づき
人生を楽しむコツは、深く考えないで、感じるままに動くことかな。全く考えないのは暴挙だとしても、極力考える作業を少なくすることが必要だ。そして、感じるがままに自由に行動する。すると、楽しい人生を送れるだろう。但し、その前提条件として、過去に考え抜いた時間を持っていることが必要である。

今日の私の意見は、昨日記載した「考える」と「感じる」の違いを見てもらった上で、読み解いて欲しい。

感じる力

2011-08-23 | 人生の気づき
「感じる」とは「刺激や出来事によって、自然に心に生じること」である。一方、「考える」は、「判断や評価の答えを出したいために、答えを意図的に筋道立てて導き出そうとすること」である。

「感じる」は、受身的で自然に生じる『状態』であり、「考える」は目的を持った意図的な『行為』である。例えば、上司から叱責を受けた時、不満という感情を自然に感じる。次に、なぜ叱責を受けたのか「答え」を考える。

両者の関係性は、上記の例のように「感じる」ことから「考える」ことに繋がることがある。また、上記例で、上司が自分の成長を思って助言してくれたのだという答えを導き出した結果、前向きな気持ちを「感じる」ことがある。このように、「考える」ことから「感じる」ことに繋がることもある。

重要なのは、「何を感じるか」の感じ方の問題である。ここに、その人の人間性が、「考える」こと以上に左右する。考える道筋による差異よりも、感じ方による差異の方が、答えにたどり着くブレが大きい。したがって、私は、その人の感じ方は、人生を左右する程の重要性を持っていると考える。

学校教育では、「考える力」を重要視しているが、私は、「感じる力」をもっと大切にすべきだと感じている。したがって、私は、社会や家庭そして企業に対して、「感じる力を大切に育てよう」と言いたい。


プロの条件

2011-08-22 | 経営の気づき
ビジネスの世界には色々なプロがいる。大企業の一員として頑張っている人もいれば、個人で商売している人もいる。

では、プロとして自他共に認められるには、どのような条件が整わなければならないか。一つは、「サービス対価としての料金を受け取れる、相当程度の高さの技術や魅力を持っていること」。二つ目は、「同業者と比較しても、レベルの高い技術や魅力をもっていること」。三つ目は、「スポンサーに対するサービス精神が旺盛なこと」。

しかし、先日出会ったクリエーターの方は、名刺を持参されておられないことから、自己主張の弱さに不安を感じた。出会う人全てに自分の技術力をアピールするためには、自分の特徴と一体化した名刺が武器になるはず。その武器を使っていないことから不安を感じていたが、案の定、仕上がりも遅い。

そして、不安感は的中した。この出来事をベースにして、私自身のプロ根性を反省してみた。

やはり、プロは、プロとしての条件を意識し、その努力を払わなければならない。最初のスタート時は、条件が不備であるにしても、その山を登るという意識は必要だ。その点、私の意識は確かだから、プロとして自認しても良いと確認できた。

(写真は、プロのバーテンダーが作ったハイ・ボール。居酒屋で出されるハイ・ボールとはまったくレベルが違う。本物は本当に美味しい。しかし、写真は、私が既に口をつけて、消失寸前のものだから美的感覚は落ちる。ごめんなさい)


天使の暴動

2011-08-21 | 雑談
私の心には、少数ではあるが、清らかな天使も住んでいる。しかし、その天使たちが暴動を起こした。おかげで、私の心にすんでいる悪魔は、大喜び。

結果は、自制のない酒量となった。あちゃちゃちゃ・・・・。

色は様々

2011-08-20 | 人生の気づき
十人十色とはよく言ったもので、考え・好み・性質などは、人によってそれぞれに異なる。そして、比較の好きな我々人間は、身近な人同士を比較したり、自分と比較したりして、一喜一憂している。私自身も、残念ながら、そのような体験をよくする。

気になる人に対して、私よりも劣る要素を発見すると、有頂天となる一方、及ばない点を見つけると、悔しい思いをする。面白いことに、自分の足りなさが全く桁違いに足りないときは、さほど気にならない。少し足りないほどだと、気になって悔しい。そして、その方と比べて、自分の優れている点を探そうとする。

人間は本当に競争が好きだ。特に若いときは、競争心が旺盛だ。しかし、歳を重ねてくると、競争することに疲れが生じてくる。生きるための知恵と言っても良いのであろう。もっと早く自覚していれば、楽だったのに・・・。

実は、ITコーディネータの資格取得研修において学んだのが、「自分の弱いところを明確に自覚すると、競争心もわかず、楽である」ということだ。公認会計士や中小企業診断士、さらにIT系の方たちと議論するとき、それぞれの得意分野があることを見極めて、必要以上に競争しない自分を確認できた。十人十色である。

山が荒れている

2011-08-19 | 失敗の気づき
高速道路を走っていると分からないが、ときに一般道を走ると、山が荒れているのが気になる。例えば、美川の軍艦島付近は、私が若いときキャンプを楽しんだ土地だが、かなり荒れ果てている。一方、少し手前の「道の駅」は、お金をつぎ込んでいる分、手入れが整っているかに見える。

果たして、本来は、どちらにお金をつぎ込むべきか、そして、手入れをすべきか。国を治めるという観点からすれば、当然に「山」である。しかし、現状は、「道の駅は国土交通省」「山は林野庁」という監督省庁の違いから、トータルな視点で論議していない。

縦割り行政の弊害がここにも現れており、残念だ。ただ救いは、やっと国が、山を守ることの意識が芽生え始め、これからは大きな予算配分がなされる見通しだ。遅いながらも、気づきの第一歩は歓迎したい。

借金返済を目的にしてはいけない

2011-08-18 | 経営の気づき
一度借金をすると、事業の状態がそれほど悪くなくても、なかなか借金を返すことができないのが通常。そればかりか、借金がだんだん膨らんでいく。なぜだろうか。

私は、心理的な理由が大きいと考えている。経営者は、借金の返済を最低限の目標と考えないで、ついつい、借金返済を最終の目標としてしまう。その結果、借金を返済できるだけの売上をあげると、目的を達成したと勘違いし、安心してしまう。私は、このような経営者を今まで何人も見てきた。

借金返済が数ヶ月安定したとたん、事業への本気度が下がり経営努力が落ち、資金の無駄遣いや時間の無駄遣いを始める。人間は、どうしても緩い目標に安住してしまうのだ。


世界平和を願って

2011-08-17 | 雑談
日本が真珠湾攻撃を仕掛けた結果、アメリカは日本に対して宣戦布告することになるが、国会議員の中で女性議員が一人だけ、反対票を投じた。さらに、9.11テロの際にも、アメリカ全体で報復の方向で動いていたときも、女性議員が一人反対票を投じた。

国全体の大きな世論がある中で、その反対の意見を述べるのは大きな勇気が入るが、信じたことはその信念を貫くべきだ。しかも、戦の好きな男たちと違って、平和志向の強い女性ならばの貴重な行動である。

もしかすると、世界中の国が、女性議員で過半数を占められると、戦争は起こらなくなるかもしれない。したがって、世界平和の観点だけで見た場合は、女性文化の進展は大歓迎である。