東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

今を完全燃焼

2009-07-31 | 私の師匠
今回は、私の知人のご両親のお話です。お二人は、ともに80歳代ですが、毎夜、寝る前に、寝床の上にきちんと正座して向き合い、「お世話になりました」と挨拶するのが日課のようです。

私の知人は、その風景を見て、思わず笑ってしまったようですが、あるとき何故そのようにしているのか聞いてみたようです。すると、「私たちの年齢になるといつお迎えが来るか分からない。だから、もしかして朝目覚められなくてもいいように、これまでお世話になった御礼を言い合ってるのです」と、説明されたそうです。納得です。

もうお一方、私の尊敬する知人をご紹介しましょう。彼は、仕事で全国を飛び回っていますが、懐には遺書をしのばせています。どこで行き倒れてもいいように、住所・名前などを記載した遺書を手放しません。「私はいつも真剣勝負で仕事をしたい。だから、いつ死んでも悔いがない。その想いを遺書にしたためている」と言っておられました。

二つの事例、「いつもその瞬間を生ききる」素晴らしい生き様です。我々ビジネスマンも、後で悔いることのない、真剣な仕事を行いたいものです。

良縁成就

2009-07-30 | 人生の気づき
事業経営にしろ、自分が担当するイベント開催にしろ何でもいいのですが、成功させたいと思うのが、人間の常です。では、成功させる要諦は何かといえば、私は、「因縁」だと思うのです。

「因」は原因であり、結果を出すためには原因を積み重ねることが必要です。私も経営コンサルタントとして、それ相応の勉強を行い、原因を積み重ねることに努力しましたが、種を植えるだけでは駄目なのですね。最近、色々な成功体験を持つようになったのは、もう一つの要因が整い始めたからです。


もう一つの要因は、「縁」です。誰と出会うか、いつ出会うか、その出会いがどのように広がっていくかによって、展開が大きく変わってきます。出会うのみならず、出会わないことも、重要な「縁」です。あの人と出会ってなければ、連鎖倒産に巻き込まれなかったとか、そういう事態にもなるわけです。このように、「因」と「縁」の両者が整うことによって、物事は成就します。

「因」は努力によって整いますが、「縁」はどうでしょうか。「縁」は、偶然なことだから、個人的な努力だけでは駄目なのでしょうか。いいえ、良い波長を整えると言う意味では、気持ちを整えて行いを正さなければなりません。そうすると、良い縁にめぐり会えます。

色々な人が言っておられますが、想いは実現化するのです。したがって、肯定的なクリーンな想いを持ち続けることが必要です。私の場合は、仏教に帰依することによって環境整備を行っていますが、別に宗教的な道以外でも得られるはずです。

経費削減あれこれ

2009-07-29 | 経営の気づき
不況によって売上が上がらないとなると、業績を保つためには、経費削減もこれまで以上に頑張らなければなりません。では、どのような方法があるか、思いつくままに羅列してみましょう。ただし、最初の10項目は、gooランキングの上位10項目を引用しています。
http://ranking.goo.ne.jp/

1 残業廃止
2 休日出勤の廃止
3 エアコンの設定温度を上げる
4 内部向けのコピー用紙は裏表使う
5 FAXでやりとりしていたものを極力メールで
6 コピー用紙を再生紙に
7 昼休みにフロアの明かりやPC電源を落とす
8 年中行事の見直し
9 タクシーチケット廃止
10 紙文書での保管をやめ、電子文書での保管に変える

これから後にリストアップしているものは、私の考えです。
1 品質低下に影響しないほどに、材料・消耗品のレベルを落とす(これまで過剰品質を提供している場合に有効)
2 業務プロセスの見直し
3 固定費の変動費化(例えば、正社員をパート社員に切り替える)

以上、いろいろと経費削減法を上げましたが、実はこれらの経費削減効果は小さいため、もっと別の視点による抜本的対策を練ることが必要です。その一つが、TOC(制約条件の理論)です。興味のある方は、ベストセラーの「ザ・ゴール」を読んでみてください。かなりのカルチャーショックを受けるはずです。

言葉の落とし穴

2009-07-28 | 雑談
人間と動物の違い、その一つは、言葉を使えることと使えないことの差でしょうか。一見すると、動物は、言葉を使ったコミュニケーションが出来ませんから、非常に不便に感じられます。しかし、一方で、人間は、言葉があるからこそ陥る落とし穴があることも自覚しなければなりません。

言葉がなければ、相手の仕草や表情などありとあらゆる発信情報を解析して、相手の気持ちを推し量らなければなりません。動物は、みなそうしているわけです。しかし、言葉というコミュニケーション・ツールを用いている人間は、言葉に頼りすぎることによって、相手の気持ちの変化を掴み損ねる場合があります。その典型的な例が、騙す騙されるの世界でしょうか。

動物の世界ではありえない、騙す騙されるの世界は、人間が言葉に頼りすぎたことによる落とし穴だとも言えます。反省すべきは、「言葉に頼り過ぎないということ」と「相手側の心の変化にいつも気配りをする」ということです。


プロの視線

2009-07-27 | 経営の気づき
スリは、通常の人間とは、視線が違います。買い物客は商品に目がいきますが、スリは客のバッグに意識が向いています。電車を待つ乗客の後ろにそっと近づき、新聞や雑誌を読むふりをしながらスキをうかがいます。肩も揺らさず財布を抜く一瞬、目が泳ぐ。要は「目」です。

スリも言ってみればプロですが、私たち経営コンサルタントもプロ。私たちの場合は、経営のどこに目をやるか、その目線のもっていきかたで、スキルのレベルもチェックできます。例えば、経営者が問題視していることのみこだわっていては駄目で、話の流れから新しい問題を発見しなければなりません。実は、経営者自身が気づいてない事柄の方が重要性が高いことが多いのです。

音楽療法

2009-07-26 | 雑談
私の行きつけのライブハウスは、次の3カ所です。特に、MOON GLOWは、最低でも月に1回行っていると思うのですが、ジャズを聴くと心が和みます。

MOON GLOW
松山市三番町3-2-8
電話089-931-3294

Keystone Bar
松山市三番町1-10-13
電話089-934-6254

YAH MAN33
松山市大街道2-3-5
電話089-934-3011

音楽が人間の心に与える影響は大きいようです。悲しい時に、穏やかな曲を聴くと心が和み癒されます。一方、気分が乗らない時はリズムやテンポのいい曲を聴くことで気分がハイになります。

あなたも、恋人と別れて悲しい時など、音楽を聴くことで心が落ち着いたという経験がありませんか?とにかく、音楽療法は、誰もが認める有効ツールでしょう。

千代の亀101

2009-07-25 | 雑談
酒造業界の経営環境が厳しいさ中、愛媛県内子町の亀岡酒造を守ろうと、ファンを101名を集めるべく頑張っています。昨年の7月に会を結成して以来、逐次会員は増え、現在、80名を超えました。いずれも酒豪の兵ぞろいですが、7月23日の会は、会員がゲストを連れてくる催しであったため、さらに会員が増えました。

近々に、あの有名なブランド「ブルガリ」とコラボするとの驚きの発表があり、今後の成り行きが楽しみです。

千代の亀ガンバレー

苦しい仕事と楽しい仕事

2009-07-24 | 経営の気づき
この世の中で最も苦しい仕事を考えて見ましょう。私のイメージではこのような姿になります。それは、「土を掘り返し、ある一定の深さまで到達すれば、掘り出した土をもとのところに埋め、土地を平らにする。そして、また土を掘るというエンドレスの作業」です。このような仕事を与えられたとすれば、いずれ発狂寸前にまで至るのではないでしょうか。

それは、いつ終了するか終りの予想が立たない仕事であり、業績結果の評価がなされない仕事であり、仕事に従事する者にとって何の楽しみも見出されないわけです。実は、各職場のリーダーは、気づかないうちに、先ほど紹介した土堀りの作業のような仕事の与え方をしている場合があります。したがって、このような仕事の与え方をしていると、組織の構成員は仕事のやる気をなくし、業績結果も悪くなるでしょう。

先ずは、社員が楽しく仕事が出来るという仕掛け作りが、業績向上の秘訣です。そして、仕事をしている者に使命感と達成感を感じさせる、これが、リーダーシップ発揮の重要ポイントになります。

例えば、ディズニーの切符売り場のスタッフは、自分の仕事を次のように理解しています。「自分の仕事は、ただ単に切符の販売を間違いなく行うことが真の役割ではない。ディズニーのスタッフの中でお客様に最初に出会うスタッフとして、これから始まるディズニーの大いなる楽しみを予感して頂く、その幸福感を感じていただくお手伝いをさせて頂くのが仕事である」と。このように、自分の使命を正しく理解しているわけです。

如何でしょうか。部下や後輩がやりがいを持って仕事に取り組むためには、リーダーの価値ある働きかけが必要だということがお分かり頂けたでしょうか。長期間付き合わなければならない仕事を楽しくするために、リーダーの役割は非常に重要なのです。

カウンター文化

2009-07-23 | 私流
皆さんは、飲みに出かけたときは、カウンターに座りますか? それとも、テーブルでしょうか? 私は、もちろん、カウンターです。

店の大将(女将さん)と語り、たまたま横に座られた見ず知らずのお客様と言葉を交わす、それが出来るのがカウンターです。テーブルだと、一緒に同伴した連れとしか、語り合えませんが、カウンターだと、あらゆる人とコミュニケーション出来ます。しかも、酔うほどに、見知らない人でも10年来の知己であるかのような錯覚に陥ります。

前の厨房に視線をやると、板さんが包丁を持って奮闘しています。調理している現場を見ながら、見ず知らずの人と語る、しかも、職種身分は一切関係なく横に座る、このような文化は日本だけですね。

さてと、今夜も日本文化を味わいに夜の街を歩くとするか。

変化を楽しむ

2009-07-22 | 経営の気づき
男性と女性の昼食を比較してみると、面白い傾向があることに気付きます。男性は、いつも同じ店、しかも同じ価格帯。一方、女性は、コンビニで弁当を買うこともあれば、1500円のランチを奮発することもあります。

要するに、変化を楽しむのがうまいのは、女性の方です。男性が女性のように変化を楽しむためには、もっと「かっこいい」というキーワードを気にかけるべきでしょう。

実は、仕事の進め方においても、先ほどの女性と男性の差が職場に現われていることにお気づきでしょうか。例えば、女性は可愛いい文具品をどこからか探してきては、自分の手足として使っています。したがって、本来楽しくないかもしれない事務作業も、楽しく過ごせる時間帯に変えています。この変化を楽しむスキルは、我々男性陣も学ぶべきでしょう。

花火を肴に

2009-07-20 | 私流
花火大会開催日は、いつも、弟夫婦からバーベキューパーティーのご招待です。有名な肉屋さんから購入した肉がメインディッシュですが、当日の朝釣ったタコもなかなかのもの。外側はしっかり焼けていますが、中はレア。外側の硬さと中身のやわらかさ、このミックスの歯ごたえが何とも言えません。「カレーベースのレンコンとトマト」も、不思議な味に酔わされました。幸せの極地に達したかも。さらに、ビールと日本酒、ワイン、焼酎とよりどりみどりの世界は、大人の遊園地です。

お隣さんからの差し入れが、「ホタテのカルパッチョ」と「トマトのワイン煮こみ」も、ワインにピッタンコ。総勢11名(1歳と0歳の幼児を入れると11.7名とでも言うべきか)で、花火を楽しみましたが、私が楽しんだのは、もちろん、酒と料理の方です。

愛媛の酒「あいうえお」

2009-07-19 | 私流
愛媛の酒を「あいうえお」で並べてみました。

相生(あいおい)中城本家酒造
石鎚(いしづち)石鎚酒造
梅錦(うめにしき)梅錦山川
栄光(えいこう)栄光酒造
お茂ご(おもご)お茂ご酒造

カ行・サ行、果たしてどこまで、愛媛の酒で占められるか・・・
試してみようかな。

ブランドって?

2009-07-18 | 経営の気づき
ブランドの語源は、古代ノルウェー語の「焼印」を意味する言葉です。これは、放牧している牛や羊の中で、自分の所有しているものを他と区別するために焼印を押したことが始まりであり、差別化されるほどの価値がなければブランドになりえません。

高級品であるからブランド化できるのではなく、差別化されるほどの価値があるから、ブランド化が可能なのです。となると、私の手がけた仕事は、残り香が漂うくらいに差別化できている自信があるので、ブランド化出来るでしょうか。

仕事の好きな仕事師として、いま私の目指すところは、仕事のブランド化でしょうか。


しかし、本当のことを言うと、仕事のブランド化よりも、おいしい酒のブランドに憧れているかも・・・「磯自慢」「八海山」「獺祭」「浦霞」「雪中梅」「銀河鉄道」

コンビニ弁当の裏事情

2009-07-17 | 雑談
コンビニ弁当の値下げ販売をめぐり、本部と加盟店がしのぎをけずっています。その理由は、売れた商品にだけロイヤリティが課金されるというコンビニ業界独自の会計システムのせいです。

例えば、売価500円、原価300円の弁当で本部に50%のロイヤリティを払うとします。この弁当を10個仕入れて7個販売したとすると、3,500円の売り上げから7個分の原価2,100円を引いて、利益は、1,400円となります。したがって、ロイヤリティーは利益の50%ですから、700円になります。本部は、700円のロイヤリティを得るわけです。

一方の加盟店の利益は、どのようになるでしょう。7個の利益1,400円から廃棄した3個の原価900円を払い、本部へのロイヤリティの700円を払って200円の赤字となります。しかし、売れ残りの3個を原価以下の半額にして売りきってしまうと、ロイヤリティの計算上、本部の利益は廃棄したときに比べて75円減り、逆に加盟店は625円の黒字となります。

このように、コンビニ会計では廃棄して発生する損はすべて加盟店が負担する仕組みのため、原価割れしてでも販売すると店のもうけが増えます。しかし、逆に本部の利益は減ってしまうという、利害が相反する契約となっているのです。